まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-第138号-

2006年09月07日 |  マツタケの林地栽培 
玉城山で作業開始





第57回(9月7日)活動報告

 今日の天気予報は、昼から雨はないということであったが、時折、雨がぱらついた.果敢に作業を貫徹された強者の面々は・・・・・.

 ということで、参加者(敬称略)は、浅沼、森田、松浦、森、ツトムチャン、阿閉夫妻、河村、中城、越智、宮崎、岡阪、今西、林屋、三輪、大久保、橋本(敏)、周田、榎本、大島、まりことその妹(本場のさつま揚げは美味しい、ありがとう)、吉川、石原、猫田、筆者の26名である.

 100名山登頂を目指していたツトムチャンが、目的を果たして、無事でもなかったようだが下山.元気良くお土産持参で顔を出してくれた.先ずは「おめでとう!」.

 朝日新聞社の重政記者とカメラさんが、まつたけ十字軍運動の活動の取材に来られた.来週も続いてお出でになる予定.生産者(まつたけ採り名人)が、ツライといってやりたがらないしんどい作業をしてみようとするのは何故? そういった皆さんの熱いマツタケの思いを語ってください.

越智さんが、豊臣秀吉の北の政所も使えそうなトイレを製作中(4891).ツトムチャンも穴掘りを手伝っている(4893).中城さんが、政所用なので囲いを、竹で作るそうな.今油抜き中とのこと.出来栄えを早く見たい.

 

 本日は、今井山が一連の作業終了となって、玉城山で本格的作業の予備調査に入った.撒水の可能性を探る.結果は猫田さん待ちである.林道の補修をツトムチャンがやる.

 榎本さん、今西さんたちを中心にした皆さんが、アカマツを求めて踏査.昭和30年代に普通に見られた里山林(アカマツ林)に仕立てられるエリアに紐で印をつける.20×20Mのコードラートをいくつか取り、標準の林に整備することとなった.

 写真集の4913と4914を見てください.午後3時であるが、玉城山も今井山同様、暗い.少し伐開して4915の明るさである.相当期間放置されていたことが理解できる.本来アカマツ林は明るくて快適なものだ.この状態でも、秋の気象条件によほど恵まれると、マツタケの1本か2本は出ている可能性がある.期待せずに、マツタケ最盛期には、発生調査を行おう!なんせ、広いのだ.

皆さんの活動の様子は、このブログの左下にあるBookmarkのマツタケ十字軍運動写真集(Nikon:今週の活動風景)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、ここ1ヶ月分の活動風景)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.

Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.

もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.
両者とも必要な写真は、右クリックで保存されたい. 
 
お知らせ
1)10月9日(月)、粟田神社の祭礼で、吉川さんが、重い剣鉾を腰を使い揺らせ、鈴の美しい音色を響かせ、練り歩く.見学に出かけましょう!

2)10月23日(月)、マツタケの本場・亀岡の今西山で「まつたけ狩り?」を実施.会費2000円でかしわのスキヤキ付.まつたけが発生していたら、スキヤキに入るとのこと.JR馬堀駅に10時に集合.ただし、参加できる人は、まつたけ十字軍のメンバーに限られる(定員は45名ほど).

マツタケ発生環境整備作業の実際
来週の玉城山のマツタケ発生環境整備作業は、まだ本格的にはならないが、不要な木を伐ることになる.作業手順と注意事項を守っていただきたい.指示を守らず、勝手にやる人は、この作業から外れていただく.

作業手順は以下の通りである.
1)最初に、20m×20mの区画を設ける(済み).作業のしやすい平坦部から作業を進めます.伐る木残す木を選別する(紐などでマークする)この作業が中心となるだろう.次いで、伐採木や地掻の集積場所を選定する。

2)作業は以下の通りで順番通りに進める.
①植生の調節(除間伐)  植物の密度を適正化する。
a)広葉樹:
ア)大径木 大径木(株元直径5cm以上)の広葉樹を根元から伐り、適当な長さ
に切って林外に出す。
イ)灌木等 草本や膝頭より低い灌木は地際から切ったり,根から抜く。
ウ)中小径木 最近の異常気象による発生期の高温障害を防ぐために、直径1~5cmの木は4本/m2と密度を多い目にする。中段切りをする方法もあるが、最近は採用しない。    
b)アカマツ:
アカマツは枯死木や病害木や被圧木だけを地際から伐り、適当な長さに切って
林外で処分。他のアカマツは切らない。

②土壌条件の適正化(地掻)  落葉落枝層と腐植層の厚みを調整する。
腐植層(落葉などが葉や枝に区別できなくなった状態)は、シロの外側50cm内は地面からの厚み3cmを残して、その上の腐植部分を林外に掻き出す(発生林の作業のポイント)。ただし、近辺にマツタケのシロのない所(未発生区)は堆積した腐植層を完全に掻き出す(褐色森林土壌が見える程度)。

③翌年の補整作業
萌芽枝や草本類の生長が盛んになるため、必ずこれを怠らない。怠ると前より環境条件が悪くなる。 

お便りコーナー
 最近は、めったにその姿を見せない大月さんから投稿がありました.野球場もまつたけ山も手入れは必要だそうだ.

ドリームフィールド訪問記  
 マツタケ十字軍運動が再開する9月2日にマツタケの本場広島の安芸高田市の手作り球場「ドリームフィールド」に行って来た。第3回「草野球甲子園」(名誉会長衣笠祥雄)に参加するためである。京都・島根選抜でチームを作ったが京都は私だけで、島根の矢島さんが若い連中を連れて来てくれた。一回戦は劇的な逆転ホームラン、二回戦は僅差で「マイペース」に敗退。その「マイペース」が二年連続優勝となった。
 ドリームフィールドは12年目の今年、活動を停止する。段々畑を整地し芝生を植えて1995年に両翼93mの球場が完成、9月3日を「草野球の日」と宣言した。なぜだか私はその場にいた。だから付き合いは深い。毎年訪ねるたびに何かが出来ている。今年はバックネットが出来ていた。夢がかたちとなって増殖する、それがドリームフィールドだ。
 手入れが必要なのはマツタケ山も野球場も同じだ。ドリームフィールド管理人の堀さんは草刈りと芝刈りに追われている。ドリーム・リーグでも立ち上げて周辺の草野球チームが支援する体制はとれないものだろうか。来年の「草野球甲子園」が狐と狸の三角ベースではちょっと寂しすぎる。(大月健)http://www.geocities.jp/dreamfield_come/

9-10月の作業日のおしらせ
第58回活動日:9月15日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第59回活動日:9月22日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第60回活動日:9月30日(土) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分 
第61回活動日:10月06日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第62回活動日:10月12日(木) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第63回活動日:10月20日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第64回活動日:10月23日(月) 今西山見学会(かしわのすき焼き付き) 
第65回活動日:10月27日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分

寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(連絡先;担当責任者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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