まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-第136号-

2006年09月02日 |  マツタケの林地栽培 
3週間ぶりの再会で話が弾む






第56回(9月2日)活動報告

 3週間ぶりの再会である(4873,4874).
さすがに盛夏の勢いとは異なり、いわし雲も見え秋めいた太陽だった.お陰で汗の吹き方が違うように感じたのは僕だけではないだろう.このまま厳しい残暑のぶり返しがなく、マツタケの発生期に適当に雨が欲しいものだ.すると、10月の2週には、待望のマツタケが出てくるのだが・・・・・・・・・.
 
 今日は、初参加の女性が2人、高槻からお出でになった宮沢さん(4858、4877、4881)、川村(八)さん(4860,4876,4881)を含めて28人.他の出席者(敬称略)は、池内(正)、森田、藤井、周田、橋本(敏)、三輪、大島、渡辺夫妻、阿閉夫妻、三品、中居、小長谷、今西、有山、加藤、中川、井上(勝)、榎本、多田、石原、神谷、大久保、猫田、吉村であった.

 本日は、皆が、あっと驚く!!中条さんとカニの越智さんが,この休みの間に、内装された小屋の立派なこと(4855).いつでも取り壊せる小屋なのだが、使い勝手がよく、中に扉もある.機材も、今までは雑然と置かれていたが、すっきりとした.ありがとう!!

 朝10時から作業を始めている方もいるとのこと(4857、4858,4859,48604861,4862,4863).これは3週間振りのせいか? 

 昼食は、新米のご飯と新物の秋刀魚の塩焼き.これは、ガスで焼いたものではなく、薪で焼いたものである.その他味噌汁やサラダ、ツルムラサキのお浸しなどなど(4880,4881,4882,4883).三品さんがイチジクを持参.皆でいただく、うまい. 

 大島さんが、エリア内の道幅を整理し拡幅してくれた(4864).随分と広くなった(4885).食当も毎週大変なのだが、猫田シェフと女性陣がおいいしいものを作り上げる.

もう直ぐ吉川さんや宮崎さんがログハウスを、どこかの活動エリアに造ってくれるだろう.まつたけ十字軍運動のメンバーの「ここがすごいこと」といつも思わせられるのだが、誰も何かをセヨとはお願いしない.皆が、使い勝手のよいように創意と工夫で作り上げる.なんと素晴らしいことだろう! 

 ここでは、すべての方のお名前を挙げていないが、第1回から56回の活動を振り返ると、すべての方が、素晴らしい才能を発揮されていることがわかる! このメンバーが揃えば、出来ないものはないように思ってしまう.

 水分代謝異常を来たし、枯れたアカマツが3本見つかった.マツノザイセンチュウによる集団枯損の被害はまだ、収束していない.伐倒して(4878,4879)、堆肥化するために燃してしまおう!

世話係の今西さん初め多くの方々が、今日で作業の打ち止めになる今井山に出かけた(4884).

皆さんの活動は、このブログの左下にあるBookmarkのマツタケ十字軍運動写真集(Nikon:今週の活動風景)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、ここ1ヶ月分の活動風景)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.

Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.

もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.両者とも必要な写真は、右クリックで保存されたい. 
 
お知らせ
来週から玉城山で、本格的にマツタケ発生環境整備作業に取り掛かるための予備作業が始まる.車の移動がスムーズになるように道路の補修.駐車スペースの確保.撒水作業の計画立案.作業エリアや除間伐材の集積場所の選定.番線敷設の伐開道の選定などなど.来週は、大忙しになりそう.日頃、顔を見せない人も応援に出てください.
 
マツタケ発生環境整備作業の実際
マツタケの林地栽培には、健全で常に生長を続けるアカマツ林を確保する必要がある。簡単に言えば、昭和30年代以前のアカマツ林を取り戻すことであるが、その姿は「傘を差してハイヒールの女性が林内を歩ける」と覚える。その状態を維持するためには、アカマツ林の手入れが欠かせない。その上で、アカマツやマツタケの生理生態を理解すれば、マツタケの林地栽培は鬼に金棒である。

用意する道具類:チェーンソー、刈払機、ノコやナタ、剪定バサミ、結束用ロープなど

マツタケ発生アカマツ林=岩倉の玉城山での作業法 
指示通りに作業する.でなければ成功・失敗の原因を突き止めにくい.
最初に、20m×20mの区画(選定)を設けて、伐る木残す木を選別する(マークする、紐などをつける)。ついで伐採木や地掻の集積場所を選定する。作業の中身はの中身は以下の通り.

①植生の調節(除間伐)  植物の密度を適正化する。
落葉量の調節,土壌水分含量の増加に貢献。日当たり、風通しや落葉量を調
節する。伐る樹種、残す樹種、作業時期にこだわる必要はない。
ただし、コシアブラなど有用樹種は残す。除間伐材は必ず適地外へ搬出しなけ
ればならない。  
 
広葉樹:
ア) 大径木 大径木(株元直径5cm以上)の広葉樹を根元から伐り、適当な長さ
に切って林外に出す。
イ)灌木等 草本や膝頭より低い灌木は地際から切ったり,根から抜く。
ウ)中小径木 最近の異常気象による発生期の高温障害を防ぐために、直径1
~5cmの木は4本/m2と密度を多い目にする。中段切りをする方法もあるが、最近は採用されない。    
アカマツ:
   アカマツは枯死木や病害木や被圧木だけを地際から伐り、適当な長さに切って林外で処分。他のアカマツは切らない。
②土壌条件の適正化(地掻)  落葉落枝層と腐植層の厚みを調整する。
腐植層(落葉などが葉や枝に区別できなくなった状態)は、シロの外側50cm内は地面からの厚み3cmを残して、その上の腐植部分を林外に掻き出す(発生林の作業のポイント)。ただし、近辺にマツタケのシロのない所(未発生区)は堆積した腐植層を完全に掻き出す(褐色森林土壌が見える程度)。
以下の(a)~(c)の条件を改善
(a)物理的要因   土壌の硬度,土壌構造や保水力の改善,根のB層への移
行を促進。
(b)化学的要因   有機物供給源の除去=富栄養状態の改善。
(c)生物的要因 土壌微生物の質と量の改善=競争微生物や病原微生物
の減少=ヘルパーバクテリアの増加。
翌年の補整作業
萌芽枝や草本類の生長が盛んになるため、必ずこれを怠らない。怠ると前より環
境条件が悪くなる。 

9-10月の作業日のおしらせ
第57回活動日:9月07日(木) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第58回活動日:9月15日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第59回活動日:9月22日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第60回活動日:9月30日(土) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
  第61回活動日:10月06日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第62回活動日:10月12日(木) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第63回活動日:10月20日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第64回活動日:10月23日(月) 今西山見学会(かしわのすき焼き付き) 詳細は後日
第65回活動日:10月27日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分

寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(連絡先;担当責任者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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