まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-第91号-

2006年05月20日 |  マツタケの林地栽培 
昨年撒いたアカマツ種子が発芽.実生を眺める皆さん

第43回(5月20日)岩倉:雨の中を集うメンバーの活動報告
 本日は、午前8時前には、近畿各地は晴れていた.これはラッキー、又も予報は崩れたかと「にんまり」.気象庁はそれを許さなかった.9時過ぎから本降り.気象庁HPで確認すると、雨域は途切れ途切れになっていて、昼には上がると読めた.猫田さんの車で岩倉に向かう.途中数名の方が雨が激しいがと問い合わせあり.「やりますが参加は自由」と答える.

 でも、昨日の今日であるから、来た人だけで何かやろうと決意.かなり激しい雨の中を車は岩倉に向かっている.だんだん不安になるが、停留所で待っていると次々車が来る.10時36分の京都バスを利用する参加者を乗せて現地に赴く.
 
 僕は、岩手県岩泉町で15年間、農業や林業をやっている人たちの習性を学んだが、そういったプロは、雨が激しいと、自分の植えた作物の状態を観察に来る.林業の人も林道はどうか、樹は倒れてないかと現場に出かける.作物のみならず生き物を育てる者の原則であろう!

今日の参加メンバーは、まさしくそういうプロと同じ思いをしゃべりながら、ニコニコ笑っている.
都合22人(新人も含めて)の素晴らしい仲間である.

橋本(淳)、神谷(亀岡市から新人)、三品、橋本(敏)、有山、榎本、三輪、飯塚、今西夫妻、井上(勝)、周田、大久保、阿閉夫妻、藤井、池内夫妻、加藤、中川、猫田、筆者.
 
 ぬかるみが、住宅造成地のためかなり激しい.皆さんは、写真集のDSCN4141に見られるように、先ずは、机周りや、ハタケシメジ栽培床などの排水対策を検討.次いで作業に掛かる(4142-4143、4147,4148,4149,4150,4151,4152,4153,4155).榎本さんは、番線の状態を調べグリースを塗るという(4144、4154).
 
 食事は、猫田さん、阿閉(眞)さん、今西(頼)さんに藤井さん達が、カレーライス、スープ、サラダ(神谷さん手製のグリーンアスパラ、畑のサニーレタスなど)の準備に精を出す(4145,4146,4156、4161).デザートも神谷さんの自慢のイチゴ.甘くてうまい.
 炭窯の状態のチェックをする(4168).中川さんは、明日、土壁の補整をする計画.大久保さんも元気だ(4169).
 
 昼から、メンテナンスが終わった番線を使って、地掻きも始まる(4170,4174,4179,4180,4181).
加藤さんが地図を見ながら、現在地の北側斜面を確認.その後、現地踏査に出発(4182).

 皆さんの活動は、このブログの左下にあるBookmarkのまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、本日分すべて)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.
Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.
もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.必要な写真は、右クリックで保存されたい.

次回は、岩倉に5月26日(金)朝10時30分です. 6月15日(木)のまつたけ十字軍運動1周年記念パーティのイベントに「茶かぶき」が決定.その他イヴェントを募集!!
1周年を、気を引き締め無理をせず安全で迎えたいものである.


5-7月の作業日のおしらせ 

第51回の開催日15日(金)を7月14日(金)とお詫びして訂正します  

第44回活動日:5月26日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第45回活動日:6月03日(土) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第46回活動日:6月09日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第47回活動日:6月15日(木) まつたけ十字軍運動1周年記念 午前10時30分
第48回活動日:6月23日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第49回活動日:6月28日(水) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第50回活動日:7月08日(土) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第51回活動日:7月14日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第52回活動日:7月22日(土) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第53回活動日:7月28日(金) 京都バス 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分

投稿
まつたけ十字軍運動とまつたけ増産の夢(続き)
 その影響は大変大きく、環境省のレッドデータブック記載の絶滅危急種や危惧種の50%が、里山の生物である.人が、林の利用を止めたために、アカマツもマツタケも自然のスピードを越えて個体数を減らしている.マツタケは、絶滅の恐れのある種に挙げられていない.真の発生量は全く不明であるが、マツタケを古くから愛でかつ食していた京都では、その生産量の落込みは最盛期の190分の1と大きい.マツタケの復活には、少し専門的な知識が要るからであろうか、また、生息地のアカマツ林再生に取組むグループも極めて少ない.

 マツタケの「聖地」である京都で、従来の山の景観を取戻そうと立ち上がった市民グループにまつたけ十字軍運動がある.健全な里山林に戻ってくるであろう「マツタケでスキヤキを!」を合言葉に、京都市左京区岩倉で活動を始めてまもなく1年である.参加者の皆さんが、自ら主人公となって里山づくりを楽しむあるいは遊ぶことに留意してきたことによると思われるが、参加者も減ることがなく、それどころか、フィールドの無償提供を戴き、活動エリアが広がっている.
 
 週1回の活動日に学生や50~70代の男女ボランティア30名前後が作業する.アカマツ優占林では、マツタケの胞子の受け入れ態勢を整える.植物が蔽い茂った放棄里山林は、皆伐し地掻きする.昭和30年代の植生に戻し、アカマツ林再生―マツタケ復活に取り組む.また、マツタケの菌根形成苗の移植や菌糸マットの感染実験をしている.

岩倉のメインフィールドに、手作りの石窯ができ、Myお茶畑の排水施設を皆で作った.苗の管理も日常的に必要だ.山の手入れで必ず大小様々な除間伐材などが出るが、伐ったヒノキはチェーンソーで製材し、椅子や机を作って昼食やおやつを楽しんでいる.無農薬有機栽培用に、優良堆肥をつくる.それを使って野菜をつくり、皆の昼食に利用.石窯の燃料にあるいは炭に焼く.小径木材は、ハタケシメジの露地栽培の床に用いる. こういう作業を自主的に行えることが、参加者のアメニティー空間としての機能を持つと思える.参加者は、自分の体力に合わせて生き生きと連係プレーをこなし、心身ともに健康を維持し、放棄里山林は本来の生態に戻りつつある. 

 まつたけ十字軍運動には、参加時間も自由なら資格も必要がない.来たい時に作業し嫌になればやめればよいという考えである.傷害保険も個人加入にしている.ただし、チェーンソーや刈払機を使用できる人はボランティアであっても特定の方で、作業中にはその作業地に他のボランティアは絶対に入らないようにして事故を防いでいる.

 林の手入れ方法は、昭和30年代の里山林(=アカマツ林)に再生すればよいのだが、アカマツを残して、株元径5cm以上の樹を伐採し林外へ持ち出す.膝頭以下の灌木は全部伐り出す.地表の堆積物を地掻する.マツタケを尾根筋中心に、中腹では、もちろん植生に規定されるが、他の食用きのこ(ホンシメジ、シモフリシメジ、アミタケ、クロカワ、ショウゲンジ、ハツタケ、マイタケ、マスタケ、ニンギョウタケなど)を育てる.山裾では、シイタケ原木栽培、上記のハタケシメジやマイタケの栽培、タラノメ、コシアブラなど食用植物を栽培する.マツタケ発生整備作業で生まれた粗朶・落葉などで優良堆肥を作り、畑や休耕田で、有用な作物の有機栽培に取り組む.即ち、山の立体的活用を行なうのである(続く).



寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(連絡先;担当責任者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
607-8166京都市山科区椥辻番所ヶ口町173 075-581-3210(Fax兼用)、090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所

コメント
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