加藤農園だより

発芽玄米を主食とする、マクロビオティックと、ナチュラル・ハイジーンな生活の一こまをつづります。

あしたが消える-どうして原発?-

2011-08-15 20:15:44 | その他
昨日、やっと仕事が一段落したので、
タイトルの映画を見に社長と渋谷まで出かけました。

この映画は、22年前に公開された原発ドキュメントです。

22年前に創られたと思えないのは、
この映画で恐れられていた原発事故が
現実に起きてしまったからでしょう。

主役の葛西さんは、原発で働いていた父を骨ガンで失います。

だからと言って、この葛西さんは、
反原発を力強く訴えているわけではありません。

日本の原発は、二重、三重の安全装置があるから絶対安全だと
亡くなった父親から聞かされ、彼女もそう信じていました。

しかし、骨ガンで入院し、あっという間に父を亡くし、
「原発は安全」を信じようとする
従業員の信頼に本当に答えているのでしょうか…
とういう投書を朝日新聞に投書します。

「父はなぜ死んだか」という葛西さんの疑問を、
映画製作者はチェルノブイリ原発事故の現場で働く
作業者の悲惨な姿や、福島第一原発4号炉の設計をした
田中三彦氏のインタビュー等を通して、謎解きをしてゆきます。

田中氏のインタビューもショックでしたが、
日本の原発で働く被曝労働者たちの現実、
その人たちを追跡して、被曝の危険性を明らかにしてゆく医師の言葉…
色々な場面が脳裏に残っています。

原発で働く被曝労働者と同じ条件の汚染地帯に、
福島県内の子ども達が生きています…。

映画を見終えて、
この映画を創ろうとした人達の熱意と努力に感謝すると共に、
多くの人達に見て欲しいと思いました。

9月2日まで上映中です。
場所:渋谷ユーロスペースにて公開中

渋谷の東急本店の近くにある、日本映画学校の3階です。



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