栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」

第51回スプリンターズS回顧~「1/4サンデー」今年も後傾ラップで斬れた

2017-10-01 17:07:14 | 血統予想

中山11R スプリンターズS
◎9.メラグラーナ
○10.ビッグアーサー
▲15.シュウジ
メラグラーナとビッグアーサーは条件馬のころからほとんどのレースで◎を打ちつづけてきて、G1を勝てる配合だとほめてきた。メラグラーナのセントウルSは上がりが速すぎて届かなかったが、やはり良馬場なら動く。馬群を捌いて伸びたという収穫もあった。シュウジはノドの問題もあって不振がつづいているが、行きたがると川田もユタカもモレイラも手を焼くぐらい凄い加速で、短距離のパワーはG1級だ。ここでお鉢が回ってきたノリもモチベーションが高いだろう。レッドファルクスも押さえる手はあるのだが、買いたい馬券となるとこの目になった。

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開催最終日でエアレーション馬場が踏み固められ、イン伸び優勢なバイアス下で行われた今年のスプリンターズS

穴は内枠だ先行馬だという人は多かったし、ワンスインナムーンが穴人気に応えて3着に逃げ粘ったのも、石橋脩ならハナに行きそうだと考えた人が多かったからでしょう

ビッグアーサーの追い切りは私の目にもイマイチに見えましたが、実戦にいけば短距離王の格とパワーで走ってしまうのではないか、となると昨年はインに閉じ込められてレースにならなかったけれど、この枠ならうなりながら早めに先頭に立ってしまうシーンがあるのではないか

短距離王が王者のレースをできる体調ならば、みんなが思うほど前有利イン有利とも言いきれないんじゃないか…というところに張ってみたんですが、終わってみれば逃げ馬が3着で1枠2頭が2着4着ですから、明らかに前有利イン有利でした(^ ^;)

それを一頭だけ外からナデ斬ったのですから、レッドファルクスの決め脚が今年も一枚上だったというべきで、昨年のこの馬のラップが34.1-33.5、今年が34.6-33.0、後傾ラップで脚をタメて斬れたのは同じですが、今年のほうがよりタメてるぶんより鮮やかな斬れ味に映りましたね

15年のストレイトガールが35.1-33.1で差し切りですから、スプリンターズSは3年連続で「1/4サンデーサイレンス」の配合馬が後傾ラップを刻んで差し切ったことになります

「サンデーサイレンスの血は柔らかすぎて、この血を父や祖父に持つ馬から頑強なピュアスプリンターはなかなか出にくいので、それが近年の日本の短距離路線の停滞につながっているのではないか」ということをよく書いていますが、レッドファルクスもストレイトガールもベストは1400mやと思うんですよね(だからペース次第では安田記念やヴィクトリアマイルでも好走できる)

ワンスインナムーンやダイアナヘイローの先行ではピュアスプリンターの土俵に持ち込むことはできなかったわけで、石橋脩は行ききって3着に残したのは立派でしたが、いつも書くようにヘクタープロテクターの血はG1ではここまで

ちなみにレッドファルクスは5月の京王杯SCを58を背負って差し切り、レッツゴードンキは2月の京都牝馬Sで久々の重賞勝ち、そしてワンスインナムーンは前走朱鷺Sを逃げ切り勝ちと、1~3着馬はいずれも今年芝1400mの重賞オープンを勝っています



レッドファルクスの血統については昨年のスプリンターズ回顧を読んでいただきたいですが、母ベルモットはスティンガーやサイレントハピネスの全妹にあたり自身もJRA3勝

スティンガーといえば芝1400mは2戦2勝で、この2勝はともに京王杯SCで、マイルも1200mも走ったけど1400mは本当に鬼のように斬れた

だからレッドファルクスがスプリンターズや京王杯を差し切るのをみると、ミスプロ風味のスティンガーが1400馬のしなやかさで差しているようにしか見えないオッサンです

そういえば02年高松宮はHペース必至ということでスティンガーの追い込みに賭けたんですが、4角17番手から15頭抜いたものの届かず3着

ショウナンカンプが32.9-35.5で逃げ切りアドマイヤコジーンが33.0-36.0で追いかけて2着で、スティンガーも34.4-34.6と前傾ラップで追い込んでました

でもやっぱり、さすがにこの馬では足りないんじゃないかと思われたブリザードが僅差5着に差してきているのを見るにつけ、「1/4サンデー」に優しい後傾スプリント戦をやってるうちは、香港スプリントは厚く高い壁でありつづけるように思いますね

英仏の短距離G1を制覇したアグネスワールドが、スプリンターズS(2年連続2着)で刻んだラップは
00年スプリンターズ[33.4-35.4稍]
99年スプリンターズ[33.2-35.0良]

当時は前後半で2秒前傾がだいたい芝1200mG1のふつうのペースで、サクラバクシンオーもタイキシャトルもこういうラップをうなりながら抜け出していた

まあ当時とは馬場が違うわけですが、10R勝浦特別が33.4-34.4で11RスプリンターズSが33.9-33.7、中団から差したクラウンアイリス(33.9-33.9)とほぼ同じラップでワンスインナムーンが3着に逃げ粘ったわけです

第50回スプリンターズS回顧~「1/4サンデーサイレンス」昨年に続いて上位独占
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/03a9212945a53d9e60e48259a506b790

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日曜のボツ予想~プラチナ配合でひと踏ん張り

2017-10-01 10:08:35 | 血統予想

ポートアイランドは◎ボンセルヴィーソ
POG推奨馬で母系にBlushing Groom(Halo≒Red God≒Up Spiritsのニアリークロス)とトニービンとLuthier(Lady AngelaのPretty Pollyいじり)が入るダイワメジャー黄金配合
しかも母父サクラローレルが中距離本格派なので、メジャーエンブレムやカレンブラックヒルやコパノリチャードやダイワマッジョーレなどと肩を並べるプラチナ配合で、鋭い脚に欠けるので大箱マイルではいつも何かに差されそうなタイプではありますが、大箱マイルならば京都や東京より阪神がベターには違いない





兵庫は◎ダノンディスタンス
ルーラーシップ産駒はあまりにも予想どおりの晩成曲線を描いていて、先日の神戸新聞では2,4着でしたが、3歳春以降に大箱中距離で台頭してくる、というのがスタンダードな産駒といえます
この馬も3歳5月の京都外2200の京都新聞杯でいいところを見せ、ここは更なる成長が問われる場



○アグリッパーバイオはチチカス産駒らしい揉まれ弱さは相変わらずで、大箱2400で先行できたときは[0-1-1-1]、9頭立て以下では[0-1-1-1]、▲ハイプレッシャーもクイーンリザーブの息子なので馬群を嫌うところがあり9頭立て以下では[0-1-1-1](2勝目も10頭立ての京都外2400)、相手はひとまずこの2頭を

勝浦は◎コロラトゥーレ
ブリリアントアスクの姪で、ここへきて馬体が増えてきてデインヒルやRobertoのパワーで走るスプリンターに完成しつつあり、今なら中山芝1200のイン好位差しがズンドバの印象



他のレースはこれから予想しますが、「No.1予想」ではスプリンターズSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではスプリンターズSとサフラン賞と凱旋門賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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