栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のレース回顧~穴予想は空振り続き…

2012-08-11 20:19:54 | 血統予想

新潟11R 長岡S
◎9.ボーダレスワールド
○10.ミトラ
▲4.エーシンハーバー
△8.ダンスファンタジア
△11.トウケイヘイロー
×13.イチオクノホシ
×17.ニシノステディー
注5.ブルーデインヒル
注6.マイネルカリバーン
◎はジュエルオブナイルの3/4兄で、母レディオブチャドはマルセルブサック賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬。ダンス産駒でも母系のスピードとパワーがONになったタイプで、トムフールのクロス譲りの無駄のない脚捌きで走るマイラーで長期休養明けを除けば4着を外していない1400m([1.1.1.3])がベスト距離。コース的には斬れよりもパワーで押すタイプだけに外回りより内回りがベターで、実際阪神内1400mでは1000万特別完勝がある。また大型馬だけに夏場は馬体が絞れて動けるようで、6~9月[3.1.0.2]のデータも強調材料。準オープンでは勝ち鞍はないとはいえ、芝1400mに限れば4,3,6,2着とくれば、夏の新潟内1400m、ハンデ戦なら食い込む余地十分…という結論も決して無理筋ではないだろう。

札幌7R 3歳上500万下
◎1.サトノティアラ
○13.ダノンジェラート
○が素質上位なのは疑いないが、サーアイヴァー~サーゲイロードをクロスするディープ産駒で、トーセンレーヴのような柔らかストライドは東京や外回りがベターには違いなく、モノの違いで伸びてくるだろうが突き抜けるかどうかは五分五分か。馬券的には◎を狙ってみたい。サトノジューオーの全妹で、ソーマジックやサトノエンペラーの半妹だから芝で変わり身が見込める血統だし、母系にはフェアトライアル血脈が豊富で機動力と粘着力で走るタイプだから洋芝も小回りも合っている。この内枠を活かせそうだ。

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今日は日高大洋の元上司が遊びにきたので競馬場で一緒に馬券やって、終わってから軽く飲んできましたが、土曜なので私は途中で切り上げてお仕事に舞い戻らなければならないのが辛いところ…

その点日曜は気がねなく飲めるんですが、だいたい金曜土曜は寝不足&不規則な生活リズムになってしまうので、飲んだらすぐ寝に入ってしまうのが情けないというか、年を感じます(^ ^;)

日高大洋産のカナロアが直線先頭に立ったときには、「それっ!蛯名に負けるな!」とさすがに二人とも声が出ましたね~

予想は◎は[4.0.0.4]も、勝ったのは全部1人気でひねったのは全滅という結果でしたが(^ ^;)、サフランディライトはそこにいたらアカン、その馬の後ろにいたらアカンやろと思っていたらやっぱり前が詰まってしまい、ま~8Rも予想したらそんなことは必ずあります

ラウンドワールドはモノの違い、斬れ味の違いで差し切りでしたが、でもあそこで捲られてしまうのはやっぱり外回り向きだからで、次走札幌2歳ならそこに付け入るスキはあるんじゃないかと

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土曜のボツ予想~実力五分ならば「うまくいかなかった」ほうを

2012-08-11 10:17:36 | 血統予想

今週の新馬戦の注目は、土曜新潟5Rショウナンダイチ(「ディープインパクト好配合馬リスト(2012)」◎評価)と、日曜新潟5Rバリローチェ(「ディープインパクト好配合馬リスト(2012)」★評価)
ショウナンダイチはLyphard4×4にSadler's Wells=Fairy Kingを合わせるというディープブリランテ・トーセンラー型配合なのですが、母母父がLear Fanで母がThong=Lt.Stevens5×4ですからどちらかというと内回り向きの機動力型のイメージでもあり、まあレースを楽しみにしましょう

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瓢湖は◎カナロア
母がNureyev≒Sadler's Wells4×2で牝祖BalidaressがFair Trial-Lady Jurorのクロスですからエルコン的な体質の硬さや小脚を受けていて、この馬は新潟なら内回りのほうが絶対合ってますよ
セイクリッドロードはセイクリッドバレーの半弟で父ボリクリでボルキロのクロスですからこれはほんとは外回りベターで、相手本線は新潟内回り②①の○マイネルメダリスト

信濃川は○ファタモルガーナは好配合で外回り向きのナタ斬れですがラトロ多めでちょっと力馬寄りに振れているぶん時計や上がりはかかったほうがベター、▲ローレルブレットは“トビがきれいなキャプテンベガ”というイメージで外回り向きですがベストは1800mかなとも思うので、◎はサフランディライトとしました
母父ミスターシービーがHyperion4・5×6・6ですから、「クロフネにHyperion凝縮」という芝A級が出るパターンで、まあこの馬は母母父がConquistador Cieloなので大物とまではいきませんが、胴長のストライドは外回り向きで、昨秋に外2000mでロベルタと叩き合ったレースが強かったし、京都外1800mの紫野でも上がり11.3-11.5をビュンと反応して追い込んでましたから、この頭数で離されず追走なら○▲より信用できるんじゃないかと

フェニックスの予想は「血統屋メルマガ」に書きましたのでそちらを読んでいただきたいですが、穴人気してますが☆カシノアルテミスは2着3着にマークしたいですね~

釜山の◎ダコールについては「1800~2000mがベストで2400mはちょっと長い」と書いてきて、だから垂水は自信の◎だったし、楽々と捲りきったときには「ほ~らやっぱり2000mではオープン級しょ」と思ったのも束の間、あそこからバッタリ止まって3着もないとは唖然茫然(^ ^;)
あの負け方が腑に落ちなかったので過去のレースを洗いなおしてみて気づいたことは、この馬は後肢が少し非力なので直線に急坂がないほうがベターだということで、それは母系にCaroとミスプロが入ることからも頷けるものがあるし、半兄ルシュクルも平坦コースでしか勝ってません
ここまで[4.8.4.3]、うち直線急坂がないコースでは[4.5.2.1]で、この唯一の着外はフェイトフルウォーやマイネルラクリマとコンマ1秒差の5着だった東スポ杯2歳S
最近のレースを拾ってみても、東京ではギュスターヴクライやステラロッサの2着でトウカイオーロラやスマートシルエットに先着、京都では烏丸もドンカスターも圧勝、小倉ではメイショウカンパクと叩き合ってコンマ1秒の2着、ノン急坂コースではオープン馬と互角に渡り合っています
じゃあ小倉2000mならハンデ頭でも楽々と捲りきるだろう…ということで昨晩は予想終了だったんですが、今朝起きるとなんと天気予報急変で明朝にけっこうな雨が降り、今のところ小倉芝は重発表(^ ^;)
稍重[0.1.1.0]重[0.1.1.0]ですから渋ってもこなすほうですが、これは○メルヴェイユドールの頭もあるかもなあ~とか、いずれにしても良ほど自信なしです…

コスモスは◎ラウンドワールドが大人気で、私も評価Aつけたぐらいで走る馬だと思っていますが、ほんとうは東京や外回りがベターで小回りだと1~2馬身パフォーマンスは落ちるかなあと重箱の隅を突っつこうにも、1~2馬身パフォーマンスが落ちても勝つだろうという以外の結論が出てこず(^ ^;)
アウトジェネラルは道営のレースをみた限りでは芝でプラスアルファが見込める走りには思えず、相手も2,3人気という結論しか出てこないです(^ ^;)

シンガポールTCはダッシュが速く融通がきかない逃げ先行が揃って、これだけいるとガリガリ競らなくても息は入りそうもないということで差し馬から
となると、La Troienne硬さのあるパワー型で洋芝で器用に立ち回る○ウイニングドラゴンや、Kingmambo≒Candarli2×2で洋芝が鬼の☆ジャーエスペランサ、あと▲サクラアドニスの前走時計は前日ジュエルオブナイルと五分で出遅れなければこのクラス勝ち負け必至の脚はあるんですが、まだちゃんと出る保証はないしちゃんと出たら出たでHペースに巻き込まれる可能性もあるしで、ここは迷いますがもういっちょ◎ザッハトルテでいきますか
前走は外を回らされたのが敗因でぜんぜん力負けではないし、クロフネ×KingmamboでクロスがNashuaとナスキロラトロですからいかにも洋芝向きのパワースプリンター、前さえ開けば抜ける脚はあるのであとは前が開くかどうか
実力差がほとんどないとみたときは、前走うまくいった馬よりうまくいかなかった馬をなるべく優先するというのが私のやり方で、うまくいかなかった馬のほうが次はうまくいく可能性はあるし、またうまくいかなかった馬のほうがどうしたって不当に人気を下げるものなのですよ

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「サラブレ」9月号「世界に羽ばたくサンデーサイレンス系」

2012-08-11 09:14:46 | その他

本日発売の「サラブレ」9月号は「世界に羽ばたくサンデーサイレンス系」特集ということで、私も「海外遠征で大化けする!かもしれない!? 日本のサンデー系競走馬たち」というタイトルで書かせてもらってます~
http://www.enterbrain.co.jp/product/magazine/sarabre/12002609

まだ出来上がりは見ていないんですが、私の記事の次が栗山さんの記事らしく、そこに栗山さんのクレジットが手違いで入ってないために、同じような血統ネタが続くので私がずっと書いていると間違われるかもしれない…とのことで、ようするにP28~29が望田で、P30~31が栗山ということでいいんかな?本が来たら確認しときます(^ ^;)

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ファタモルガーナとダノンジェラートで考察する「ディープとナスキロラトロのさじ加減」

2012-08-11 09:04:38 | 配合論

信濃川に出てくるファタモルガーナは母がナスキロラトロのクロスで自身はBurghclere≒Aureoleですから、外回りでナタ斬れするディープ産駒だとキャロット会報なんかでは配合をほめてきましたが、Seattle SlewとRiverman以外にもBold ReasonとBelle HistoireからLa Troienne血脈が入るので、グニャグニャに柔らかいというほどではなくちょっと力馬っぽいところもあって、だから時計や上がりはかかったほうがベター
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104467/

逆にディープ×ビワハイジだと母はナスキロ2組に対してLa TroienneはCaerleon経由の一本のみなので、ビックリするほど柔らかな動きをするけれど、あと少し力強さが出てくれば最高なのにねえ…という馬になるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103273/

これがディープブリランテだとRivermanとMiswaki、マルセリーナだとラストタイクーンとSir Gaylordですからナスキロもラトロも2組ずつで、これがボレアス=マウントシャスタ兄弟だと母にフレンチとCaerleonともういっちょNever Bendが入るので、ナスキロ2組ラトロ3組でラトロが一つ多いわけです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105084/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106130/

札幌7Rに出てくるダノンジェラートはSir Ivor~Sir Gaylordのクロスに対して母系にラトロなしで、だからNureyevやVaguely NobleやKrisなどが入るわりにはトーセンレーヴのような柔らかすぎるほどのストライドで、だから新潟外ならド鉄板といえるんですが札幌でもモノの違いでねじ伏せるかどうかに注目
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106332/

ようするに上にあげた馬たちはいずれもディープ産駒で母系にナスキロ血脈を2組引くわけですが、ラトロ血脈の多さでは4ファタモルガーナ>3ボレアス=マウントシャスタ>2ディープブリランテ(マルセリーナ)>1トーセンレーヴ=ビワハイジの順になるわけで、このへんの「ディープ産駒における、母系のナスキロ&ラトロの血量バランスと体質の硬軟について」考察してみるのも面白いですよ

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