信濃川に出てくるファタモルガーナは母がナスキロラトロのクロスで自身はBurghclere≒Aureoleですから、外回りでナタ斬れするディープ産駒だとキャロット会報なんかでは配合をほめてきましたが、Seattle SlewとRiverman以外にもBold ReasonとBelle HistoireからLa Troienne血脈が入るので、グニャグニャに柔らかいというほどではなくちょっと力馬っぽいところもあって、だから時計や上がりはかかったほうがベター
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104467/
逆にディープ×ビワハイジだと母はナスキロ2組に対してLa TroienneはCaerleon経由の一本のみなので、ビックリするほど柔らかな動きをするけれど、あと少し力強さが出てくれば最高なのにねえ…という馬になるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103273/
これがディープブリランテだとRivermanとMiswaki、マルセリーナだとラストタイクーンとSir Gaylordですからナスキロもラトロも2組ずつで、これがボレアス=マウントシャスタ兄弟だと母にフレンチとCaerleonともういっちょNever Bendが入るので、ナスキロ2組ラトロ3組でラトロが一つ多いわけです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105084/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106130/
札幌7Rに出てくるダノンジェラートはSir Ivor~Sir Gaylordのクロスに対して母系にラトロなしで、だからNureyevやVaguely NobleやKrisなどが入るわりにはトーセンレーヴのような柔らかすぎるほどのストライドで、だから新潟外ならド鉄板といえるんですが札幌でもモノの違いでねじ伏せるかどうかに注目
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106332/
ようするに上にあげた馬たちはいずれもディープ産駒で母系にナスキロ血脈を2組引くわけですが、ラトロ血脈の多さでは4ファタモルガーナ>3ボレアス=マウントシャスタ>2ディープブリランテ(マルセリーナ)>1トーセンレーヴ=ビワハイジの順になるわけで、このへんの「ディープ産駒における、母系のナスキロ&ラトロの血量バランスと体質の硬軟について」考察してみるのも面白いですよ
という問題に直面しています。
体質や肉質そのものは決して変えることができないとは思うんですけどね。
3/4同血でラトロが少ないアニメイトバイオは阪神1800を勝ってたり、かなりタイムリーな話題でした。
ロブロイですけれど。
でも私は柔いのも硬いのもその馬の個性であって、その個性を伸ばすという方向でまず考えるべきじゃないかと思いますよ~
柔く大きく動けて強く速く動けるアスリートなんて、ヒトもウマもほんの一握りのトップクラスだけなんだなあ~と、五輪を見ててもそう思います