栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

先週の雑感~小回りでHaloクロスの機動力

2012-08-07 10:59:54 | 血統予想

ダリア賞はミスプロ持ちのエイシン&エーシン馬が3連覇…というだけでレースのイメージがだいたい掴める気がするから恐ろしい(^ ^;)

三面川は◎ラスヴェンチュラスの器予想でいけると思ったんですが、レースの上がりが11.0-10.4-11.5ですから前走と同じぐらいの脚では上がっているわけで、新潟外のスローではMr.Prospector4×3でSecretariatとChieftainとSeattle Slewを通じるボルキロクロスにRivermanまで絡むゴールデングローブの柔斬れが上だったと
でもデインヒルを使った相似配合の母にサンデー系をもってきて、サンデーの柔さとデインヒルのパワーをうまいことイイトコドリしたという意味でナカヤマフェスタやエイジアンウインズなんかに通じる奥深さを感じるし、底を見せるまではまだまだ追い続けたくなる馬で、ナカヤマフェスタの妹ディアアレトゥーサのイメージからも紫苑Sなら◎○▲ぐらいは用意してお待ちしてます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105821/

燕2着のトーセンインディはトーセンワープの半兄で父がアドマイヤコジーン
母ピンロックリーは名牝Dahliaの重々しいハイインローを土台に、Northern Dancer、Mr.Prospector、A.P.Indyと配されて、ようするにNorthern Dancerとミスプロとナスキロラトロとハイインローを、最高のラインを通じてきれいな配合で受け継いでおり、相手種牡馬を間違えなければ悪いものは伝えようがない繁殖牝馬です
ファタモルガーナが去年の京都新聞杯に出てくるときにちょっと配合をほめて、そのときに「10年生れにはピンロックリーのディープがいますよ」とミマタオーさんから教えてもらって、トーセンワープはそれからマークしてたんですよね~
エアルプロンは半分ノーザンテーストがONになった馬でディープ産駒にしてはパワーで加速するタイプで、だから新潟外回りの斬れ勝負では意外にビュンと伸びきれない感じなんですが、伸びきれないまま勝ちきってしまうあたり地力が一枚上という評価をしたいです

土曜小倉7Rのマーティンボロはフレールジャックの全弟でHalo≒Red God3×4・4ですから、鋭い斬れ味で差すけれど小回り向きの機動力も兼備していて、距離は1800mあたりがベストでしょう

それにしても西部スポニチのオーシャンブルーも小倉記念のエクスペディションも、昨夏の強さを突然取り戻したかのような圧勝で、ステイゴールド×Lyphardって夏馬が多いのだろうかと調べてみると…
主な該当馬…ナカヤマフェスタ,サンライズマックス,コスモプラチナ,トウショウウェイヴ,ドリームバスケット,ネヴァーフェイド,オドゥールゲラン,テントゥワン
6~9月[27.27.12.157]連対率24.2%、単回値119、複回値77
10~5月[32.26.25.309]連対率14.8%、単回値75、複回値83
ナカヤマフェスタもサンライズマックスもコスモプラチナも6~9月の重賞を勝ってるし、やっぱりステゴ×Lyphardは夏配合なのかもですね~

日曜小倉の新馬で大人気を集めて負けてしまったヘミングウェイは、ヴィクトワールピサと同じネオユニ×Machiavellianで、母がMachiavellian×Danzigですからなるほどロジユニヴァースとも似た配合形で、なるほどHaloクロスらしい無駄のない脚捌きで走るのですが、母がHoist the FlagとKey to the Mintを通じるRibotとWar AdmiralとPrincequilloのクロスで、この影響で近親のファンタスティックライト(Rahy産駒ながらJCでオペラオーと叩き合った中距離馬)のようなパワーとスタミナもONになっていて、これは1800mのスローでマイラーのような反応を要求されるレースよりは、もうちょっと長いところで時計や上がりのかかるレースで踏ん張る中距離馬じゃないかと思いましたよ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100659/
ちなみにHoist the FlagとKey to the Mintを持つ馬にはデルタブルース、ジャリスコライト、シェルゲーム、ダイワフォーチュン、グランドラッチ、シャイニングアワー、ナリタプラチナなどがいます
メイショウドンタクがマンカフェ×MachiavellianでHaloとHoist the Flagのクロスですが、ファンタやドンタクあたりのイメージで見守っていれば、それなりに楽しめる馬じゃないかと

日曜小倉最終は配合をみる人には興味深い決着で、ハイラップを刻んで逃げ切ったアンバルブライベン
Kingmambo≒クラウンドプリンス2×3
Nijinsky≒Storm Bird4×3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009104154/
そしてこれを追いかけて2着に入ったミヤジエムジェイ
Kingmambo≒クラウンドプリンス2×3
Nijinsky6×3
ラストタイクーン≒マルゼンスキー3×2
Kingmambo≒クラウンドプリンス(Mr.ProspectorとNasrullah≒Royal ChargerとFlower Bowl≒Your Hostessが共通)のニアリークロスは、ミスプロ的なスプリンターを狙う上では有効かもしれないですね~
ま~ダートに転ぶ可能性も高そうなクロスですが、ダート馬とスプリンターって配合的には紙一重のところもありますから

クローバー賞はアットウィル(Halo4×4)、ジェネラルグラント(Halo≒Red God4×4・5)、ロゴタイプ(Halo4×3)とHaloクロスが上位独占でしたが、土曜3RもHaloクロスのワンツーで、そもそも札幌1500mは屈指の機動力が要求されるコースだけに、今後はますますHaloクロスを持つマイラー、09年のクローバー勝ちサンディエゴシチー(Halo3×4)みたいな馬の天下になりそうな予感

札幌日経はルルーシュがスロー番手から抜け出し楽勝、“Lyphard的前受け脚質のサンテミリオン”という配合だからマイルは短いと書いてきましたが、Highest Honorのナスキロ柔い体質もONになっていて、東京と外回りの2000~2400mで前受けなら重賞でも◎級の印が打てる…という評価

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「望田の2歳勝ち馬評価」先週分を3頭更新

2012-08-07 10:35:00 | POG

先ほど「望田の2歳勝ち馬評価」先週分を3頭更新しました
http://www.miesque.com/shopping.html
たまにはサンプルとして、ローザズカレッジをブログでも掲載しておきます~

ローザズカレッジ(牡 栗東・池江泰)
ディープインパクト×ローザロバータ(Fire Maker)
http://db.netkeiba.com/horse/2010104372/
フライングアップルの半弟でモスカートローザの全弟でイシノサンデーの近親。母ローザロバータはハニービーS(米G3・ダ8.5F)とピムリコディスタフH(米G3・ダ9F)勝ち。母系にAlydarやTom Rolfeなど米血パワーが強く、自身もPocahontas-Romanのクロスなので、ディープ産駒としてもパワー加速で斬れより機動力に長けた配合です。フライングアップルもモスカートローザもナイスミーチューも芝は小回り内回りでしか勝ってないし、ローザボニータも京都内1600mの新馬で2着後外回りで人気を裏切っているように、本来は外回りより内回り向きの血統なので、(超スローで小回り向きの加速で押し切り可能な展開だったとはいえ)外回りの斬れ勝負を能力で勝ちきった点は評価できますね。ベストは阪神中山の内2000mとみます。
B:芝ダ1800~2200m

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