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心の対話を進めた精神科医「ジミーとジョルジュ~心のかけらを探して’13」劇場公開2015年1月

2015-06-12 21:04:32 | 映画

            
 6月11日読売新聞夕刊の記事。米国の精神障害当事者運動のリーダーの一人、ダニエル・フィッシャーさん(71)が来日し、大阪と東京で講演した。

 脳科学の研究者だったが、統合失調症を発病後、精神科医になった異色の経歴。薬物療法中心の現代の精神科医療に対し、「心の対話」による回復を強調した。

 「つらい状態のとき、大切なのは他の人がそばにいて支えること。情緒的な危機にある人は、自分の中だけの会話にとらわれている。その人とつながり、心と心の対話をすることで、心の傷を癒せる」この映画「ジミーとジョルジュ……」も、まさにその治療過程をつぶさに描いてある。

 1948年モンタナ州、アメリカ・インディアンのジミー(ベニチオ・デル・トロ)は、謎の頭痛に悩まされていた。カンザス州トピカのメニンガー精神医学校陸軍付属病院で精密検査を受けるが異常がない。しかし、ひどい頭痛があると本人は言う。

 そこで院長の友人フランス人精神科医師ジョルジュ・ドゥヴルー(マチュー・アマルリック)に声がかけられる。これは実話がベースになっていて、ジミーは治癒する。病気の治療過程を映画にするというのも珍しいが、俳優によって助けられている部分もあるように思える。

 ベニチオ・デル・トロは好きな俳優で、独特の雰囲気を持っている。フランス人のマチュー・アマルリックの軽妙なスタイルも、映画の堅苦しさを和らげている気がする。




監督
アルノー・デプレシャン1960年10月フランス生まれ。

キャスト
ベニチオ・デル・トロ1967年2月プエルトリコ生まれ。
マチュー・アマルリック1965年10月フランス生まれ。
ジーナ・マッキー1964年4月イギリス生まれ。
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