
正直言って政治ドラマはとっつきにくい。ましてやアメリカの政治となれば尚更だ。
このドラマは、シーズン1から異様な展開だった。オープニングで車が犬を撥ねる。自宅アパートから飛び出してきたフランク(ケヴィン・スペイシー)は、護衛官に「飼い主に知らせろ」と言った後、クーンクーンと鳴く犬の首を絞めて殺す。もうこれでこの男の本性が明らかなる。
その男が大統領の座を目指して汚い手を次々に連発していく。肉体関係まで進みながら裏切りを知り、その女性記者を地下鉄の投身自殺に見せかけて自ら殺すのもいとも簡単にやってのける。
この男の妻になるのは、ロビン・ライト。このハリウッドの俳優二人を起用してのドラマは、なかなか評判がいいようだ。ロビン・ライトも一癖ある女を好演している。
シーズン2で現大統領を失脚させて、晴れてアメリカ合衆国大統領の座を手にした。副大統領からの昇格で、選挙で選ばれていないが残る任期二年間で実績を積み上げればいい。
このドラマがこれで終わるとは思えない。シーズン3、シーズン4と進み野望の砕ける展開となるのだろう。いずれにしても先の楽しみなドラマではある。
監督の一角を占めるのは、ロビン・ライトとジョディ・フォスター。女優も年をとってくると製作に興味があるみたいだ。


