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映画 「愛についてのキンゼイ・レポート(‘04)」

2006-09-18 13:21:35 | 映画
 1948年男性篇、1952年女性篇として,アメリカ白人男性,女性の性生活が明らかにされる。
 おおよそ1万8千人からの聞き取り調査の結果だった。調査したのは、アルフレッド・キンゼイ(1894.6.23~1957.8.25)生物学者で人間の性について実態調査をして発表した。
                
 これが性科学発展の礎となり、性革命や女性解放運動に大いに貢献したといわれる。このいわゆるキンゼイ報告を映像化したのがこの映画である。
 すべての研究結果を映像化出来ないので、特徴的なものが取り上げられている。きわどい言葉や男性助手のヌードシーンに加え男性同士のキスシーンにまで及び自分の妻と助手の男とのセックスを許すという、科学者の普通の人々とは違う価値観に、ついて行けない思いをさせられる。
                
 21世紀の今、家族の間で、性について語り合われているのかどうか、下記のような会話は、かなり進んだ現代でもそうそうあるもではないだろう。
 キンゼイ家は、夫婦と娘二人、息子一人という構成。そして、夕食の席での会話。
「アンは?ジムとは長いんだろう」とキンゼイ博士は問いかける。
「ペッティングだけ、セックスは大学までお預け」とアンは答える。
博士「その方がいい」
すると妹が「アンがいいなら私だって」
「姉さんは18歳で恋人もいる」と博士。
唐突に妹が母親に「痛い?」
母親「何が?」
「初体験よ」
「ちょっぴりね」微笑みながら母親が答える。
博士が「外陰を広げると挿入が楽だ」
 息子は我慢の限界に達し、怒って席を立つ。
「父さんは変人だといわれているよ」
博士は「お前は石頭だ」と怒鳴る。
私も石頭呼ばわりされるだろう。しかし、映画は学究的雰囲気に包まれて、それほど違和感なく観られることも事実だ。

リーアム・ニーソン、ローラ・リニー、ピーター・サースガードという演技派俳優の起用が成功している。
監督 ビル・コンドン1955年10月ニューヨーク生れ。‘02「シカゴ」でアカデミー脚本賞にノミネート。製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラも加わっている。
キャスト リーアム・ニーソン1952年6月北アイルランド生れ。’93「シンドラーのリスト」でアカデミー主演男優賞にノミネート。
ローラ・リニー1964年2月ニューヨーク生れ。‘04年この「愛についてのキンゼイ・レポート」でアカデミー助演女優賞にノミネート。
ピーター・サースガード1971年3月イリノイ州生れ。
クリス・オドネル1970年6月イリノイ州生れ。
                
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