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それは若い男の現象だけだろうか?

2005-01-21 14:32:59 | 雑記
  20日読売夕刊「女ごころ学」の記事。「何を話しかけても、『エー、まあ、はあ、そーですか』って感じ。最近、打てども響かない男が増えたと思う」という女性。続けて合コンで向かいに座った銀行員の男、その男に興味を持って、サーフィンが趣味というからどんな板に乗ってるの、どんな波が好きなのと聞くと「まあー、フツー」「特に」という返事。ある女性は「今の男性には、他人に自分の考えとか気持ちとかを伝えようというエネルギーが足りないんじゃないかな」とまで言われてしまう。

  こういう現象は、極言すれば今の日本で老若男女に当てはまるはずである。早い話が、お正月で帰郷して戻ってきた子供に、東京駅でインタビューを聞くと一様に「楽しかった」という。少し突っ込まないと、どのように楽しかったかは言わない。私の正月はDVDで映画鑑賞を楽しんだが、映画専門サイトに投稿したレビューを見ると「演技が見事、すばらしい、よかった」という表現が非常に多い。どのようにすばらしいのかがよく伝わってこない。常套句で済ませているだけという感じだ。

  なぜこんな結果になるのか。受験用の勉強を重視するのが一因だろうが、無視できないのが教師や親の対応である。子供が「楽しかった」「うれしかった」と言った場合、その言葉だけで納得してしまうことだろう。その時どのように楽しかったのか、うれしかったのかを突っ込んで聞く姿勢を見せれば、ずいぶん変わってくるだろう。最近の学力調査でも、日本の子供の表現力が乏しいことが裏づけられている。読書量の低下とともに、この辺の事情もあるような気がしてならない。若い男性の態度も嘆かわしい。今日は嘆き節になった。
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