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日本料理はいいですね!

2005-01-26 12:48:39 | 雑記
  若いときは考えもみなかった日本料理に対する敬意。今は心底世界一と思っている。日本料理は本来①米食と日本酒に調和する。②海山の産物に恵まれている。③旬を重視する。④水に恵まれている。⑤素材の風味を生かすしょうゆ、味噌、みりんなどの調味料。⑥かつおぶしと昆布のだし。⑦刺身などで包丁の冴えを見せる。⑧食器などの器の多様さが特色だと思う。この中で、①、⑤、⑦、⑧以外は、もはやその特色を失っている。

  それでも日本料理を礼賛するのは、私自身の加齢による嗜好の変化や日本食で育った日本人であることを割り引いて公平に見てそう思う。たとえば、和食ファミリーレストランの定食を思い浮かべると、刺身が深皿に美しく盛られ竹で出来た籠にてんぷら、小鉢に煮物、茶碗蒸し、香の物とご飯という取り合わせ。見た目は食べるのが惜しいくらいだ。一流料亭ならなおのこと。ファミリーレストランにも見られるような家庭料理でさえ、美的感覚に優れた日本料理もいまや継承を真剣に考えなければと訴える人もいる。その人によれば、海外の日本食ブームというが、国内では家庭での毎日の日本食摂取率が下がり、飲食業界でも日本料理の仕事を敬遠している若者が多いという。危機的状況になっているそうだ。何とかいい方策を見出し、解決してもらいたいと思う。

  素材を生かす調理法、多種多様な食器類(たとえが、フランス料理では丸皿しか使わないが、日本料理では丸、角、花、扇など変化に富む)に恵まれている日本料理は、年老いても食べる楽しみを与えてくれる。欧米の油脂の多い濃厚な食事に、高齢者はついていけるのだろうか。日本食に恵まれている私は幸せだ。私も時折料理をする。もう少し若いとき、今から20数年前にはフランス料理のソース、茶色いドミグラスソースの手作りに挑戦したこともある。何とか格好はついたけれど。今は、てんぷらを如何にプロ並みに揚げるかということに腐心している。私の生涯に出来るのか、はなはだ心許ない。
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