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自然湖の立枯れ

2014-12-14 00:01:01 | Weblog
御嶽山噴火したのは、2014年9月27日。

57人が亡くなり、6人が行方不明になる戦後最悪の火山災害。
中央のピークが、御嶽山の最高峰、剣ヶ峰3,067メートル。
2014年10月2日、地蔵峠で撮影。

この御嶽山が、30年前の1984年9月14日の地震で、一部が崩れた。
王滝村が震源地の長野県西部地震で、M6.8。29人が亡くなった。
崩れた土砂が王滝川をせき止めてできたのが、自然湖

御嶽山の左側(南)に自然湖がある。
自然湖につかった木は立枯れ、朽ち果てる運命にある。
傾き、倒れ、やがて水中に沈む。
焼岳の噴火(1915年)で、梓川がせき止められてできた大正池を見るようだ。

自然湖の立枯れを見に行ったのは2014年11月17日。
朝8時に松本を出て、1時間40分で自然湖に着いた。
途中の村道には、予告板がある。

50日前の御嶽山の噴火による降灰で、
土石流発生の恐れがあるため、
大雨警報で全面通行止めになる。
御嶽山は、今でも噴煙を上げている。
村道の左側の斜面の下は、王滝川になる。

自然湖は、半周することができて、立枯れのさまを眺めた。
2時間以上いたが、観光客、カメラマンとは、ついぞ会わなかった。
言葉を交わしたのは作業衣の2人。自然湖を調査するスタッフのようだ。

自然湖の標高は1,092メートル。

11時49分は、これから自然湖を去る時。

自然湖の立枯れが、朽ち果てるさまを眺める。
白樺

左側を半周する。

立枯れ

樹皮は落ち、枝は折れている。

魚の波紋

奥はさざ波、手前は静か。

まだまだ倒れない。細々と頑張る


こらえきれずにき始めた。

左に傾く。逆「く」の字。左は昔の王滝川の下流方向。

枯れ木のダンス


もうれそう。

右に倒れる。「く」の字。右は昔の王滝川の上流方向。
奥はさざ波、ここが30年前の王滝川だろう。

りかかるな! 重てえ! 


もうダメだ。


ついにれた。

奥にさざ波。

仲間は倒れたが、もう少し頑張ってみる。

さざ波が変化する。

自然湖に太陽が映る。


ちた、れた、き延びた。

手前は朽ちた。奥は枯れた。そして、岸から先は生き延びて、森になっている。
中央の木のないところは、30年前の王滝川だろう。

自然湖は、地震の土石流で王滝川がせき止められて30年。
立枯れが、朽ち果てていく歴史を見せてくれる。それに、自然の造形美も。
コメント
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