駒ヶ岳の白いコマクサ。2012年8月20日。
駒ヶ岳に登ったときに、好きなコマクサを捜し回った。
偶然、白いコマクサを見つけた。うれしかったね!
「白いコマクサがある!」
「赤いコマクサの隣りにある」
さっそく、トレッキング仲間や居合わせた家族に知らせた。
八ヶ岳に頻繁に登っているトレッキング仲間は、
「白いコマクサは八ヶ岳に多いが、駒ヶ岳では珍しい」
家族で来た少年は、
「初めてだ!」
と、うれしそうに赤いコマクサと一緒に写真を撮っていた。
白いコマクサは、今回の駒ヶ岳ではこの1か所だけだった。
駒ヶ岳(中央アルプス)に登るのは3回目だが、
高山植物のパトロールの人は言う。
「今シーズンは大雪のため、雪解けが遅かった」
「高山植物は、今も見ごろです」
おかげで、赤いコマクサも元気だった。
偶然に通りかかった「頂上木曽小屋」の人は、
「コマクサは人工的に植栽している」
と説明する。それに、
「持ち帰っても、里では育たない」
ということなので、持ち帰らずに、
駒ヶ岳で愛らしい姿を見てほしい。
コマクサは信州大学の紋章になっている。
「白いコマクサ」を確実に見るならば、
「駒ヶ岳」の木曽寄りにある「頂上木曽小屋」へ行けばいい。
「植栽している」と言うことなので。
「ルート」図で、「駒ヶ岳」⑥の左下。
「宝剣岳」(2931m)。
千畳敷カールから、そそり立つ宝剣岳が見える。手前は剣ヶ池。
2日目に、宝剣岳を右奥から登り、左へ降りる危険なルートをとる。
千畳敷カールは、あとで行く濃ヶ池(のうがいけ)とともに、
高山植物の宝庫だ。ねらいは高山植物とご来光。
宝剣岳の奥に中岳、駒ヶ岳がある。
中岳(2925m)から見た「駒ヶ岳」(2956m)。
駒ヶ岳の下にある青は「駒ヶ岳頂上山荘」で、
ここに泊まり、翌朝は、ご来光を拝む。
今回登った山は、駒ヶ岳、宝剣岳、三ノ沢岳。
これまでに駒ヶ岳(2956m)、宝剣岳(2931m)には登っているが、
三ノ沢岳(さんのさわだけ)(2847m)は初めて。
今回の「ルート」。
「駒ヶ岳登山マップ」から。
http://www.chuo-alps.com/ropeway/walk/senjyojiki/map_k.html
菅の台バスセンター駐車場からバスで ⇒ しらび平(1662m)。
駒ヶ岳ロープウェイで ⇒ 千畳敷①(2612m)へ。
千畳敷カール② ⇒ 八丁坂③ ⇒ 乗越浄土④ ⇒
中岳⑤ ⇒ 駒ヶ岳⑥ ⇒ 濃ヶ池⑦ ⇒
天狗荘⑧ ⇒ 中岳の巻き道 (危険) ⇒
駒ヶ岳頂上山荘⑨、泊まり。
「濃ヶ池」(のうがいけ)。
駒ヶ岳から濃ヶ池に降りる。濃ヶ池には雪渓が残る。
左奥は「将棊頭山」(しょうぎかしらやま)、2730m。
駒ヶ岳からいったん濃ヶ池に降りて、
また駒ヶ岳頂上山荘まで登ってくるのはきつい。
そのためか、人も少ない。しかし、濃ヶ池は、
千畳敷カールとともに高山植物が多いから、見る価値はあった。
「カール地形」は高山植物の宝庫だ。
「将棊頭山」(しょうぎかしらやま) ⇒ 「濃ヶ池」⇒ 「中岳」は、
中箕輪(なかみのわ)尋常高等小学校の修学旅行で、
総勢37人が「駒ヶ岳」を目指したが、暴風雨に遭って、
校長と14~16歳の生徒10人が遭難したところ。
100年前の同じ8月、1913年8月27日のこと。
中岳に向かう天狗荘⑧あたりの宿泊予定の「伊那小屋」は、
破損して影も形もなく、急きょ、仮小屋を造って、
暴風雨をしのぐように身を寄せ合っていた。
その仮小屋で1人が死亡してから動揺が広がり下山した。
中岳の下の駒飼ノ池(こまかいのいけ)で1人、濃ヶ池で1人、
将棊頭山(しょうぎかしらやま)で校長を含む8人が死亡した。
2日目。
駒ヶ岳山頂からの「ご来光」を拝むことができた。
八ヶ岳の南から太陽が昇る。右は秩父山岳。左端は蓼科山。
駒ヶ岳の山頂は10℃以下と、山荘の人は言う。
それに、風が強いから、寒くなってくる。
中箕輪(なかみのわ)尋常高等小学校の、
「駒ヶ岳」修学旅行のように、
もし「暴風雨」が一晩中、荒れ狂ったら、
体温は奪われ、遭難するだろうな、と思わせる。
ご来光のあと、暖かい駒ヶ岳頂上山荘にもどって朝食。それから、
駒ヶ岳頂上山荘⑨ ⇒ 中岳⑤ ⇒ (危険) 宝剣岳⑩ (危険) ⇒
分岐点⑪ ⇒ 三ノ沢岳⑫ ⇒ 分岐点⑪ ⇒ 極楽平⑬ ⇒ 千畳敷①へ。
「駒ヶ岳登山マップ」では、
宝剣岳⑩の登り⇒下り⇒分岐点⑪までは、
危険なルートであることを青色で示している。そして、
「滑落多発!!」
「頂上直下には太いクサリ場あり
横ばいで歩く、交互通行が必要!」
と注意書きがある。
どの程度危険か? 写真で見る。
「宝剣岳の登り」。
急峻な岩場で、鎖を伝わって登るところが多い。
手足の4点のうち、3点確保が必要だ。
背中を谷側にして登る。
「宝剣岳の下り」。
背中を谷側にして、岩か鎖につかまりながら降りるところがある。
下は奈落の底だから、気持ちは良くない。
バランスをとり、3点確保で降りる。
宝剣岳には、登ってきたものの怖気(おじけ)づいて、
休んだり、すくんでいる人を見かける。
頂上では男性がペタリと座り込んで、
「休んで、気を取り直して降ります」
登りの男性パーティ3人は、
「ここまで登ってきたが、引き返そうかと思っている」
と言って、休んでいた。
「下りのほうが危険だから、気をつけて!」
と応えたが、宝剣岳は滑落事故がある山だ!
宝剣岳を下って、分岐点へ。
右も左も絶壁。奥のはげた分岐点まで降りる。
中央奥は空木岳(うつぎだけ)、南駒ケ岳と、中央アルプスが続く。
駒ヶ岳ロープウェイがあるから、千畳敷①までは簡単に行ける。
ゴンドラの上、ハンガーに作業員が乗っている。2006年9月。
右の千畳敷駅2,612m(ロープウェイの日本最高地点)まで、
しらび平1,662mから高低差950m(日本最高)を7分30秒で上がる。
千畳敷①から八丁坂③ ⇒ 乗越浄土④ の勾配はきつい。
「八丁坂」。
ジグザグの「八丁坂」を登って乗越浄土(のっこしじょうど)へ。
休憩を多くとれば、学童、シニアも登れる。左は宝剣岳。
八丁坂を登って乗越浄土にたどり着いただけでも達成感があり、
360度の眺望がある。
乗越浄土まで登って帰る人もいるが、その先の、
乗越浄土④ ⇒ 中岳⑤ ⇒ 駒ヶ岳⑥ はやさしい。
しかし、乗越浄土④ ⇒ (危険) 宝剣岳⑩ (危険) ⇒ 分岐点⑪は、
写真とこれまでの説明、「駒ヶ岳登山マップ」の、
「滑落多発!!」を参考にしてください。
宝剣岳から見た「三ノ沢岳」(右奥の三角)。
中央のはげたところが分岐点で、ここから右奥の三ノ沢岳に向かう。
左奥は空木岳(うつぎだけ)、南駒ケ岳。
「駒ヶ岳」では、
「白いコマクサ」のほかに、
「宝剣岳」で「コマウスユキソウ」、
「三ノ沢岳」で「ダイモンジソウ」を見た。
「コマウスユキソウ」。宝剣岳で。
コマウスユキソウのコマは駒ヶ岳の駒で、固有種。
エーデルワイスに近いコマウスユキソウも好きな花だ。
「ダイモンジソウ」。三ノ沢岳。
「大」の形をしている。駒ヶ岳では初めてだ。
駒ヶ岳では、
「コマクサ」、「コマウスユキソウ」、
「ダイモンジソウ」を見ることができた。
「山小屋」に泊まり、「ご来光」も拝めた。
宝剣岳から御嶽山方面。
左奥が御嶽山、右奥は乗鞍山、右端は駒ヶ岳。
「御嶽、乗鞍、駒ヶ岳、浅間はこ~とに活火山、
いずれも国の鎮(しず)めなり」
これは「信濃の国」の歌。
360度の眺望は、富士山、北アルプス、南アルプス、中央アルプス、
御嶽山、乗鞍岳、八ヶ岳、浅間山、美ヶ原、秩父山岳が見えた。
南アルプスの上に「富士山」が、朝陽に浮かび上がる。
駒ヶ岳の山頂から。
駒ヶ岳に登ったときに、好きなコマクサを捜し回った。
偶然、白いコマクサを見つけた。うれしかったね!
「白いコマクサがある!」
「赤いコマクサの隣りにある」
さっそく、トレッキング仲間や居合わせた家族に知らせた。
八ヶ岳に頻繁に登っているトレッキング仲間は、
「白いコマクサは八ヶ岳に多いが、駒ヶ岳では珍しい」
家族で来た少年は、
「初めてだ!」
と、うれしそうに赤いコマクサと一緒に写真を撮っていた。
白いコマクサは、今回の駒ヶ岳ではこの1か所だけだった。
駒ヶ岳(中央アルプス)に登るのは3回目だが、
高山植物のパトロールの人は言う。
「今シーズンは大雪のため、雪解けが遅かった」
「高山植物は、今も見ごろです」
おかげで、赤いコマクサも元気だった。
偶然に通りかかった「頂上木曽小屋」の人は、
「コマクサは人工的に植栽している」
と説明する。それに、
「持ち帰っても、里では育たない」
ということなので、持ち帰らずに、
駒ヶ岳で愛らしい姿を見てほしい。
コマクサは信州大学の紋章になっている。
「白いコマクサ」を確実に見るならば、
「駒ヶ岳」の木曽寄りにある「頂上木曽小屋」へ行けばいい。
「植栽している」と言うことなので。
「ルート」図で、「駒ヶ岳」⑥の左下。
「宝剣岳」(2931m)。
千畳敷カールから、そそり立つ宝剣岳が見える。手前は剣ヶ池。
2日目に、宝剣岳を右奥から登り、左へ降りる危険なルートをとる。
千畳敷カールは、あとで行く濃ヶ池(のうがいけ)とともに、
高山植物の宝庫だ。ねらいは高山植物とご来光。
宝剣岳の奥に中岳、駒ヶ岳がある。
中岳(2925m)から見た「駒ヶ岳」(2956m)。
駒ヶ岳の下にある青は「駒ヶ岳頂上山荘」で、
ここに泊まり、翌朝は、ご来光を拝む。
今回登った山は、駒ヶ岳、宝剣岳、三ノ沢岳。
これまでに駒ヶ岳(2956m)、宝剣岳(2931m)には登っているが、
三ノ沢岳(さんのさわだけ)(2847m)は初めて。
今回の「ルート」。
「駒ヶ岳登山マップ」から。
http://www.chuo-alps.com/ropeway/walk/senjyojiki/map_k.html
菅の台バスセンター駐車場からバスで ⇒ しらび平(1662m)。
駒ヶ岳ロープウェイで ⇒ 千畳敷①(2612m)へ。
千畳敷カール② ⇒ 八丁坂③ ⇒ 乗越浄土④ ⇒
中岳⑤ ⇒ 駒ヶ岳⑥ ⇒ 濃ヶ池⑦ ⇒
天狗荘⑧ ⇒ 中岳の巻き道 (危険) ⇒
駒ヶ岳頂上山荘⑨、泊まり。
「濃ヶ池」(のうがいけ)。
駒ヶ岳から濃ヶ池に降りる。濃ヶ池には雪渓が残る。
左奥は「将棊頭山」(しょうぎかしらやま)、2730m。
駒ヶ岳からいったん濃ヶ池に降りて、
また駒ヶ岳頂上山荘まで登ってくるのはきつい。
そのためか、人も少ない。しかし、濃ヶ池は、
千畳敷カールとともに高山植物が多いから、見る価値はあった。
「カール地形」は高山植物の宝庫だ。
「将棊頭山」(しょうぎかしらやま) ⇒ 「濃ヶ池」⇒ 「中岳」は、
中箕輪(なかみのわ)尋常高等小学校の修学旅行で、
総勢37人が「駒ヶ岳」を目指したが、暴風雨に遭って、
校長と14~16歳の生徒10人が遭難したところ。
100年前の同じ8月、1913年8月27日のこと。
中岳に向かう天狗荘⑧あたりの宿泊予定の「伊那小屋」は、
破損して影も形もなく、急きょ、仮小屋を造って、
暴風雨をしのぐように身を寄せ合っていた。
その仮小屋で1人が死亡してから動揺が広がり下山した。
中岳の下の駒飼ノ池(こまかいのいけ)で1人、濃ヶ池で1人、
将棊頭山(しょうぎかしらやま)で校長を含む8人が死亡した。
2日目。
駒ヶ岳山頂からの「ご来光」を拝むことができた。
八ヶ岳の南から太陽が昇る。右は秩父山岳。左端は蓼科山。
駒ヶ岳の山頂は10℃以下と、山荘の人は言う。
それに、風が強いから、寒くなってくる。
中箕輪(なかみのわ)尋常高等小学校の、
「駒ヶ岳」修学旅行のように、
もし「暴風雨」が一晩中、荒れ狂ったら、
体温は奪われ、遭難するだろうな、と思わせる。
ご来光のあと、暖かい駒ヶ岳頂上山荘にもどって朝食。それから、
駒ヶ岳頂上山荘⑨ ⇒ 中岳⑤ ⇒ (危険) 宝剣岳⑩ (危険) ⇒
分岐点⑪ ⇒ 三ノ沢岳⑫ ⇒ 分岐点⑪ ⇒ 極楽平⑬ ⇒ 千畳敷①へ。
「駒ヶ岳登山マップ」では、
宝剣岳⑩の登り⇒下り⇒分岐点⑪までは、
危険なルートであることを青色で示している。そして、
「滑落多発!!」
「頂上直下には太いクサリ場あり
横ばいで歩く、交互通行が必要!」
と注意書きがある。
どの程度危険か? 写真で見る。
「宝剣岳の登り」。
急峻な岩場で、鎖を伝わって登るところが多い。
手足の4点のうち、3点確保が必要だ。
背中を谷側にして登る。
「宝剣岳の下り」。
背中を谷側にして、岩か鎖につかまりながら降りるところがある。
下は奈落の底だから、気持ちは良くない。
バランスをとり、3点確保で降りる。
宝剣岳には、登ってきたものの怖気(おじけ)づいて、
休んだり、すくんでいる人を見かける。
頂上では男性がペタリと座り込んで、
「休んで、気を取り直して降ります」
登りの男性パーティ3人は、
「ここまで登ってきたが、引き返そうかと思っている」
と言って、休んでいた。
「下りのほうが危険だから、気をつけて!」
と応えたが、宝剣岳は滑落事故がある山だ!
宝剣岳を下って、分岐点へ。
右も左も絶壁。奥のはげた分岐点まで降りる。
中央奥は空木岳(うつぎだけ)、南駒ケ岳と、中央アルプスが続く。
駒ヶ岳ロープウェイがあるから、千畳敷①までは簡単に行ける。
ゴンドラの上、ハンガーに作業員が乗っている。2006年9月。
右の千畳敷駅2,612m(ロープウェイの日本最高地点)まで、
しらび平1,662mから高低差950m(日本最高)を7分30秒で上がる。
千畳敷①から八丁坂③ ⇒ 乗越浄土④ の勾配はきつい。
「八丁坂」。
ジグザグの「八丁坂」を登って乗越浄土(のっこしじょうど)へ。
休憩を多くとれば、学童、シニアも登れる。左は宝剣岳。
八丁坂を登って乗越浄土にたどり着いただけでも達成感があり、
360度の眺望がある。
乗越浄土まで登って帰る人もいるが、その先の、
乗越浄土④ ⇒ 中岳⑤ ⇒ 駒ヶ岳⑥ はやさしい。
しかし、乗越浄土④ ⇒ (危険) 宝剣岳⑩ (危険) ⇒ 分岐点⑪は、
写真とこれまでの説明、「駒ヶ岳登山マップ」の、
「滑落多発!!」を参考にしてください。
宝剣岳から見た「三ノ沢岳」(右奥の三角)。
中央のはげたところが分岐点で、ここから右奥の三ノ沢岳に向かう。
左奥は空木岳(うつぎだけ)、南駒ケ岳。
「駒ヶ岳」では、
「白いコマクサ」のほかに、
「宝剣岳」で「コマウスユキソウ」、
「三ノ沢岳」で「ダイモンジソウ」を見た。
「コマウスユキソウ」。宝剣岳で。
コマウスユキソウのコマは駒ヶ岳の駒で、固有種。
エーデルワイスに近いコマウスユキソウも好きな花だ。
「ダイモンジソウ」。三ノ沢岳。
「大」の形をしている。駒ヶ岳では初めてだ。
駒ヶ岳では、
「コマクサ」、「コマウスユキソウ」、
「ダイモンジソウ」を見ることができた。
「山小屋」に泊まり、「ご来光」も拝めた。
宝剣岳から御嶽山方面。
左奥が御嶽山、右奥は乗鞍山、右端は駒ヶ岳。
「御嶽、乗鞍、駒ヶ岳、浅間はこ~とに活火山、
いずれも国の鎮(しず)めなり」
これは「信濃の国」の歌。
360度の眺望は、富士山、北アルプス、南アルプス、中央アルプス、
御嶽山、乗鞍岳、八ヶ岳、浅間山、美ヶ原、秩父山岳が見えた。
南アルプスの上に「富士山」が、朝陽に浮かび上がる。
駒ヶ岳の山頂から。