信州では、米の収穫も終わり、10月は秋祭りである。
安曇野市の“いのしし祭り”を新聞でみた。
ケニアのゲーム・ミート野性動物の肉は、
バーベキューで味わい、ダチョウがうまかったことを前に書いた。
日本では、伊那でダチョウの肉を買って、食べてみたが、
さしみでも野菜炒めでも、うまかった。
ケニアでうまいものは、日本でもうまい。
ダチョウ以外に日本のゲーム・ミート野性動物の肉を
ねらっていたところで見た“いのしし祭り”の数行の案内である。
いのしし以外に“シカ”もあるというから、
日本のゲーム・ミート野性動物の肉、シカにありつけそうだ。
障害者支援施設、幸泉園が毎年開催していて、
今年で15回目という。中庭が会場で、
施設利用者の手作りのゲートが迎えてくれる(10月3日)。
メニューには、いのしし、シカ、ダチョウがあって、
シカだけが、さしみ、焼き肉、鍋の3種類がある。
いのしし シカ ダチョウ
さしみ × ○ ○
焼き肉 ○ ○ ×
鍋 ○ ○ ×
――3種類のシカ肉を味わってみよう。
シカ刺し、つぎに焼き肉、最後にシカ鍋の順番でお願いした。
――このシカ刺しは厚い(800円)。
「シカ刺しは、ほかではぺらぺらに薄く切ってありますが、
ここでは、厚めに切ってあるから、食べごたえがありますよ」
と、サービスする幸泉園の女性スタッフに言われたが、
――たしかに厚い、それに色がきれいだ……新鮮な感じがする。
まず、しょうゆで食べてみた……うまい。
マグロよりも歯ごたえがある、もちろんクサミはない。
つぎにショウガ、ニンニクを乗せたが、ニンニクのほうがうまい。
――信州で獲れたシカですか?
「エゾシカです」
――? “地物”ではなかった。
信州の山で捕獲したシカと、ばっかり思っていた。
「信州でも、シカの被害が問題となっていて、
駆除することが進められています。
まだ、シカ肉は流通していません」
――松本、諏訪の信州の中部と南部の被害が取りざたされている。
「エゾシカはクサミがありませんから使っています。
シカはクサミがあります、カモシカはさらにクサミがあります」
と、エゾシカの理由を、女性スタッフは話してくれた。
――たしかに、エゾシカはクサミがない。
それに、さっぱりしている。あぶらみがないから、健康食かな?
つぎに、シカの焼肉(1,000円)。
右の丸皿が焼き肉用、左の角皿はシカ刺し。
手前の小皿は、さしみ用のしょう油と焼肉のタレ。
生で食べてみたが、シカ刺しと同じ肉だった。
――焼き肉も、シカ刺しと同じ肉を使っている。
「シカ刺しにもなる、いいところを焼肉用にしています。
焼き肉用には、もうすこしあぶらみがあってもいいですが」
炭火で焼くが、焼きすぎないほうがいい。
外は熱く、中は温まったぐらいが、うまい。
生でも食べられるいい肉だから、半焼きがいい。
タレにあらかじめ漬けた味付け肉でないところがいい。
シカ肉の“本来の味”を楽しめる。
最後は、シカ鍋(1,500円)。
シカ鍋のシカ肉もいい肉だ……シカ刺しになる。
スープはみそ味。具がたくさん入っている……春菊、ネギ、
人参、大根、ごぼう、えのき、焼き豆腐、こんにゃく、
それに、たっぷりのシカ肉。
「あらかじめ煮てあるから、温めるだけでいいですよ」
コンロをすぐに弱火にして、味がしみたやわらかい肉を食べる。
どれもうまかった……さしみ、鍋、焼き肉の順だ。
「おいしかったですか?」
と、帰りがけに、施設利用者から声をかけられた。
「おいしかったよ、来年も来るよ」
「来年も来てね」
と、純粋で元気な声が返ってきた。
来年も来るさ! シカ肉の本来のうまさを味わえるから、
幸泉園の“いのしし祭り”は15年も続いているのだろう。
日本のゲーム・ミート野性動物の肉は、ケニア同様にうまい。
ケニアでは、もっぱらバーベキューだったが、
日本では、さしみ、焼き肉、鍋の3種類が味わえる。
安曇野市の“いのしし祭り”を新聞でみた。
ケニアのゲーム・ミート野性動物の肉は、
バーベキューで味わい、ダチョウがうまかったことを前に書いた。
日本では、伊那でダチョウの肉を買って、食べてみたが、
さしみでも野菜炒めでも、うまかった。
ケニアでうまいものは、日本でもうまい。
ダチョウ以外に日本のゲーム・ミート野性動物の肉を
ねらっていたところで見た“いのしし祭り”の数行の案内である。
いのしし以外に“シカ”もあるというから、
日本のゲーム・ミート野性動物の肉、シカにありつけそうだ。
障害者支援施設、幸泉園が毎年開催していて、
今年で15回目という。中庭が会場で、
施設利用者の手作りのゲートが迎えてくれる(10月3日)。
メニューには、いのしし、シカ、ダチョウがあって、
シカだけが、さしみ、焼き肉、鍋の3種類がある。
いのしし シカ ダチョウ
さしみ × ○ ○
焼き肉 ○ ○ ×
鍋 ○ ○ ×
――3種類のシカ肉を味わってみよう。
シカ刺し、つぎに焼き肉、最後にシカ鍋の順番でお願いした。
――このシカ刺しは厚い(800円)。
「シカ刺しは、ほかではぺらぺらに薄く切ってありますが、
ここでは、厚めに切ってあるから、食べごたえがありますよ」
と、サービスする幸泉園の女性スタッフに言われたが、
――たしかに厚い、それに色がきれいだ……新鮮な感じがする。
まず、しょうゆで食べてみた……うまい。
マグロよりも歯ごたえがある、もちろんクサミはない。
つぎにショウガ、ニンニクを乗せたが、ニンニクのほうがうまい。
――信州で獲れたシカですか?
「エゾシカです」
――? “地物”ではなかった。
信州の山で捕獲したシカと、ばっかり思っていた。
「信州でも、シカの被害が問題となっていて、
駆除することが進められています。
まだ、シカ肉は流通していません」
――松本、諏訪の信州の中部と南部の被害が取りざたされている。
「エゾシカはクサミがありませんから使っています。
シカはクサミがあります、カモシカはさらにクサミがあります」
と、エゾシカの理由を、女性スタッフは話してくれた。
――たしかに、エゾシカはクサミがない。
それに、さっぱりしている。あぶらみがないから、健康食かな?
つぎに、シカの焼肉(1,000円)。
右の丸皿が焼き肉用、左の角皿はシカ刺し。
手前の小皿は、さしみ用のしょう油と焼肉のタレ。
生で食べてみたが、シカ刺しと同じ肉だった。
――焼き肉も、シカ刺しと同じ肉を使っている。
「シカ刺しにもなる、いいところを焼肉用にしています。
焼き肉用には、もうすこしあぶらみがあってもいいですが」
炭火で焼くが、焼きすぎないほうがいい。
外は熱く、中は温まったぐらいが、うまい。
生でも食べられるいい肉だから、半焼きがいい。
タレにあらかじめ漬けた味付け肉でないところがいい。
シカ肉の“本来の味”を楽しめる。
最後は、シカ鍋(1,500円)。
シカ鍋のシカ肉もいい肉だ……シカ刺しになる。
スープはみそ味。具がたくさん入っている……春菊、ネギ、
人参、大根、ごぼう、えのき、焼き豆腐、こんにゃく、
それに、たっぷりのシカ肉。
「あらかじめ煮てあるから、温めるだけでいいですよ」
コンロをすぐに弱火にして、味がしみたやわらかい肉を食べる。
どれもうまかった……さしみ、鍋、焼き肉の順だ。
「おいしかったですか?」
と、帰りがけに、施設利用者から声をかけられた。
「おいしかったよ、来年も来るよ」
「来年も来てね」
と、純粋で元気な声が返ってきた。
来年も来るさ! シカ肉の本来のうまさを味わえるから、
幸泉園の“いのしし祭り”は15年も続いているのだろう。
日本のゲーム・ミート野性動物の肉は、ケニア同様にうまい。
ケニアでは、もっぱらバーベキューだったが、
日本では、さしみ、焼き肉、鍋の3種類が味わえる。