北京オリンピックの開幕、8月8日がせまってきた。
今回は中国……中国の酒と酒宴ついて。
中国のビジネスは、「まず、友好関係ありき!」である。
打ち合わせが終わると、酒宴となる。
取引先のチェンは、料理から酒まで、
ホストとしてお客さまをもてなす。
料理は当然のように中華料理、酒はビールからスタートする。
すぐに、紹興酒(しょうこうしゅ)や、白酒(ぱいじう)になる。
紹興酒はアルコール度が17%、白酒は40%で、これはきつい。
酒の飲み方には、プロセスがある。
日本のように、自分1人で注(つ)いで、1人で飲むことはない。
まず、おたがいに注ぎ合う。そして、ホストのチェンが、
「乾杯にしますか? 随意(ずいい)にしますか?」
と聞いてくるから、
「乾杯にします」と応えると、
「おたがいのビジネスの繁栄を祈念して!」
と、祝福の言葉を言って、
お互いに目を見ながら、グラスを掲げてから、一気に飲み干す。
飲み干すと、立ち上がって、腹の前でグラスを両手で傾けて、
底を見せ合う。
「全部飲みましたよ」
と、空であることをおたがいに見せ合うのである。
注ぎ合う―乾杯か随意か―祝福―
乾杯か随意―グラスの底を見せ合う、
これが、酒を飲むプロセスである。
酒宴が進むほどに、この変形となる。となり同士であったり、
飲みたそうな人をみつけたり、特別なお祝いごとがある人をみつけたり、
ホストになって感謝したり……と。
随意(ずいい)は、飲める量だけ飲むもので、
アルコールに弱い人や女性に対してする。
乾杯と随意は、おたがいの健康、幸運、旅の無事……と、
理由をつぎつぎとみつけては、繰り返す。
ビールから、すぐに紹興酒、白酒へと移行する酒宴は、
延々と深夜まで続く……たいがいは、酔っぱらう。
酔っぱらって、友好関係が深まったと思うほどに、
ビジネスへの効果は大きい。
前日の会議では、決まらなかったことでも、
翌日は、すんなりとまとまってくる。
中国でビジネスを進めるには、酒に強いほうがいい?
へろへろになったり、醜態をさらけ出したりしないためにも。
西安市の唐楽宮で。
雅とダイナミズムの舞踊ショウ。
「米が不作の年は、ワインが売れるから助かる」
と、オーストラリアのワイン業者が言う。
「中国にワインを輸出しているが、
米のできと、ワインの輸入には関係がある」という。
「米が不作の年は、中国政府は米で造る紹興酒の生産を抑えて、
ワインの輸入を増やす。反対に、米が豊作の年は、
紹興酒を造るから、ワインの輸入を減らされる」
と、中国の酒事情を話す。
中国人は、米が豊作だと紹興酒を飲み、不作だとワインを飲む。
米が豊作か、不作かで、酒を器用に飲み分けている?
その中国のビールの消費量は世界一である。
キリンビールが世界のビールの消費量を毎年調査していて、
2003年にアメリカを抜いてから、2006年まで4年連続1位である。
ちなみに、3位ロシア、4位ドイツ、5位ブラジル、日本は6位。
2007年の結果は、まだ発表されていないが、5年連続1位だろう?
中国は、経済が急成長するとともに“乾杯”が進み、
さらに、2008年北京オリンピック、2010年上海万博と
大型イベントが続いて、ビールの消費量は急上昇していく。
今回は中国……中国の酒と酒宴ついて。
中国のビジネスは、「まず、友好関係ありき!」である。
打ち合わせが終わると、酒宴となる。
取引先のチェンは、料理から酒まで、
ホストとしてお客さまをもてなす。
料理は当然のように中華料理、酒はビールからスタートする。
すぐに、紹興酒(しょうこうしゅ)や、白酒(ぱいじう)になる。
紹興酒はアルコール度が17%、白酒は40%で、これはきつい。
酒の飲み方には、プロセスがある。
日本のように、自分1人で注(つ)いで、1人で飲むことはない。
まず、おたがいに注ぎ合う。そして、ホストのチェンが、
「乾杯にしますか? 随意(ずいい)にしますか?」
と聞いてくるから、
「乾杯にします」と応えると、
「おたがいのビジネスの繁栄を祈念して!」
と、祝福の言葉を言って、
お互いに目を見ながら、グラスを掲げてから、一気に飲み干す。
飲み干すと、立ち上がって、腹の前でグラスを両手で傾けて、
底を見せ合う。
「全部飲みましたよ」
と、空であることをおたがいに見せ合うのである。
注ぎ合う―乾杯か随意か―祝福―
乾杯か随意―グラスの底を見せ合う、
これが、酒を飲むプロセスである。
酒宴が進むほどに、この変形となる。となり同士であったり、
飲みたそうな人をみつけたり、特別なお祝いごとがある人をみつけたり、
ホストになって感謝したり……と。
随意(ずいい)は、飲める量だけ飲むもので、
アルコールに弱い人や女性に対してする。
乾杯と随意は、おたがいの健康、幸運、旅の無事……と、
理由をつぎつぎとみつけては、繰り返す。
ビールから、すぐに紹興酒、白酒へと移行する酒宴は、
延々と深夜まで続く……たいがいは、酔っぱらう。
酔っぱらって、友好関係が深まったと思うほどに、
ビジネスへの効果は大きい。
前日の会議では、決まらなかったことでも、
翌日は、すんなりとまとまってくる。
中国でビジネスを進めるには、酒に強いほうがいい?
へろへろになったり、醜態をさらけ出したりしないためにも。
西安市の唐楽宮で。
雅とダイナミズムの舞踊ショウ。
「米が不作の年は、ワインが売れるから助かる」
と、オーストラリアのワイン業者が言う。
「中国にワインを輸出しているが、
米のできと、ワインの輸入には関係がある」という。
「米が不作の年は、中国政府は米で造る紹興酒の生産を抑えて、
ワインの輸入を増やす。反対に、米が豊作の年は、
紹興酒を造るから、ワインの輸入を減らされる」
と、中国の酒事情を話す。
中国人は、米が豊作だと紹興酒を飲み、不作だとワインを飲む。
米が豊作か、不作かで、酒を器用に飲み分けている?
その中国のビールの消費量は世界一である。
キリンビールが世界のビールの消費量を毎年調査していて、
2003年にアメリカを抜いてから、2006年まで4年連続1位である。
ちなみに、3位ロシア、4位ドイツ、5位ブラジル、日本は6位。
2007年の結果は、まだ発表されていないが、5年連続1位だろう?
中国は、経済が急成長するとともに“乾杯”が進み、
さらに、2008年北京オリンピック、2010年上海万博と
大型イベントが続いて、ビールの消費量は急上昇していく。