畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

草燃し

2011-10-21 18:10:53 | 農作業

10月21日(金)   のち 

畑の片付け。

雨の予報だ。早まって、南部は午後には降り始めると云う。この雨の前に、畑の片づけを終わらせたいと、思っていたのだが、無理かもしれない。が、出来る所まで、やっておこうと出かける。マルチの撤去は、まだ3畝残っているが、撤去した箇所の草を雨に当てたくもない。今なら、ある程度乾いているので、燃えるだろう。草燃しを優先する。両側には、他の作物が育っている。風もあるので、火傷をさせてはかわいそうだ。草を真ん中の方に集める。マルチを張ってあった所は、ほとんど草ははえていなくてきれいだ。それなのに、畝間だけで、よくこれだけの草が育ったものだと、感心するほどの量だ。

火をつける。炎と白煙を上げて、パチパチと燃えて行く。土に触れて湿ったままの草や、まだ枯れ切っていない青草もある。乾いている部分だけが、いっきに燃えて炎となる。あとは、くすぶり、白煙を出す。しばらくすると、熱さで乾いた部分が、燃え始め、ちょろちょろと炎を上げる。しばらくはそんな繰り返しだが、しだいに、白煙も薄くなり、燃えかすの火の粉だけになり、消えてゆく。燃え残る生草もあるが、量は、ごく少量だ。雨の後に片付けるにしろ、ちょっとの手間で済む。

午後も、雨になるまではと、畑に。マルチの撤去を終わらす。3時を回るが、雨は落ちてこない。空はかなり暗くなってはいるが、儲けものと、ここの草も燃してしまおうかと、準備を始める。火の始末は、降る雨に頼めばよい。あらかた、燃えてしまい、白煙と、名残惜しそうに、炎がちょろちょろと燃え上っている頃、車のフロントガラスに、霧雨のような雨粒が落ち始める。

雨前に、予定以上に片づき、気分よく、畑を後にする。


エコオイル?

2011-10-20 18:40:02 | 農作業

10月20日(木)   いちじ 

早朝、ごく弱い雨がしばらく降る。その後は曇り空。昼ころは、少し太陽も顔を出し、暖かくなる。

コンバインの分解清掃を終わらせる。オイルを吹き付け、防錆。

今年は、コンバイン用のオイルとして、植物由来のオイルが販売された。(今までもあったのかもしれないが) コンバインは、その作業性から、チェーンや、カッターなど、作業時に注油する個所が多い。イネを刈り取り、その茎葉を移動させ、籾を脱穀し、残った藁を移動させ、カッターで裁断し排出する。この全行程に、様々な形のチェーンが使われ、カッターも多い。これらの部分を適正に作業させ、維持するために、オイルを注す訳だ。このオイルは従来、石油由来のものだった。全体からみれば少量かもしれないし、広い田んぼからみれば大海の一滴かもしれないが、気になって、てんぷら油の廃油を使ったこともあったが、最近は、「しょうがない」と、既存のオイルを使ってきた。

今年、農協のコマーシャルで、(コンバイン専用オイル=植物由来のエコオイル)を見た。早速に問い合わせる。在庫してなく、注文だと云う。注文した。職員曰く。「在庫していても、買う人なんかいないよ」。かもしれない。ほとんどの場合。注油用は、ギヤオイルの廃油で、間に合わせている。注油用のオイルをわざわざ購入するなんて、しかも、金額は、かなり高い。

コンバインの格納前の、最後の仕上げに、オイルを吹き付ける。脱穀部や、籾の搬送部も鉄板だ。オイルを吹き付けておく。植物由来だと思うと、気持ちよくできる。ほんのちょっとしたことだし、神経質すぎるのかもしれないが、こうしたことの積み重ねが、環境への負荷を、減らすことになるのだろう、と、自己満足。他のことは、いい加減なのだが。

午後は、畑。マルチフィルムの撤去。


日記

2011-10-19 17:58:01 | 農作業

10月19日(水)  

どんより曇りで、肌寒い。急速に秋が深まった感じ。この秋、初めて、ヤッケをかぶって、外仕事。

母の迎えが来たのは、9時半ころ。それまでは、外に出れないから、一時間遅れで作業始めとなる。クン炭作りも始めたから、午前中は、家での作業。午後、花畑。ようやく、マルチフィルムの撤去作業に手をつける。背丈を越すような夏草を、刈り払ってあるから、それがびっしりとかぶっている。まずは、その刈り草を外してから、押さえている土を削らなければならない。しかも、夏草の根は、頑固に土をつかんでいるから、そんな所は、一仕事だ。一畝撤去してから、再び、草をどかして、作業は、遅々としか進まない。その上、この間の雨を吸った畑土は、フィルムの裏側にびっしりと結露をつけている。軍手はびっしょり濡れ、冷たくなってくる。夕方には、雨もポツリポツリ。

適当に、切り上げる。


少量多品目

2011-10-18 18:53:54 | 食、農への思い

10月18日(火)  

秀畑。施肥、畝立マルチ張り。4畝。

いちいち機械を運ぶのは面倒だが、その都度マルチを張らないと、畝間の草は伸びてしまうし、マルチフィルムも、猫や他の動物が穴を開けて、そこに草が顔を出してしまう。小品目の大量生産の場合は、何畝も作るから、機械作業もまとめてやってしまえる。能率はその方がよい。

最近は作る人も少なくなったが、この辺りは、冬レタスの産地だった。稲刈が終わった田んぼに、高い畝を立てて、マルチを張り、レタス栽培が始まった。今では、ほんの数軒くらいしか見なくなったが、今は、レタス苗の植え付け時期だ。それを見ると、「ああ、ここは今年も栽培している」と、ホッとしながら、車を走らせている。そんなレタス畑は、田んぼ一面に植えられ、何枚も続いている。

しかし、我が家は、レタスを、ハクサイを、キャベツを、ブロッコリーを、、、、と、一畝か二畝づつ。それを、2回か3回の繰り返しだ。能率は悪いが、そのすべてが、全滅すると云うことはない。だから、農薬を使わないで、栽培できる。多品目、少量生産だからこそだ。レタスを多量に作る場合、不作になると困るから、計算できる化学肥料を使い、予防のための農薬を使用することになる。

今の産地化農業の欠点であるが、大量生産でコストを下げ、低価格化もされているから、(大量消費=大量の無駄)も実現されている。


レンゲ

2011-10-17 19:08:05 | 農作業

10月17日(月)  ときどき 

緑肥作物として、レンゲの種を蒔く。昨日は、家の周囲の田んぼに、ヘアリーベッチを播種(約70a)した。レンゲは、離れた所にある田んぼ、これも、や約70a。二種類の作物で、試してみる。両方とも、花が咲くのは、4~5月なので、早場米地区のこの辺では、花を見るのは、難しい。花の咲く前か、せいぜい咲き始めのころには、鋤きこむことになる。ともに、ピンクないし赤紫の花が咲き、景観植物としても利用されるので、残念ではある。

これらの作物が、うまくできると、これらを鋤きこむことにより、ほとんど肥料を使うことなく、米作りができる。実際に、そうした栽培をやっている地区はある。ここで、できるかどうかは、春早いうちに田んぼの作業が始まるから、十分に草丈を確保できるかどうかに因る。今年から、何回かやってみて、結果を見ることにする。

うまくゆけば、年間を通して、田んぼに植物が生育し、その植物の作りだす肥料(ともに、根粒菌が大気中の窒素を土の中に取り込んでくれる)で、米作りができるようになる。種だけは購入せざるを得ないが、一つの循環農業といえるだろう。

コンバインの脱穀部分の分解清掃。組み立ては、後日に。


試乗会

2011-10-16 21:21:32 | 暮らし

10月16日(日)   のち 

朝まで降っていた雨は上がり、その後は、急速に回復。昼に近くなるに従い、晴天、太陽。

農機具メーカーの、トラクターの実演、試乗コマーシャル。「よかったら、来てください」にさそわれて。我が家の眼の前の田んぼ。新機種のお披露目だから、会社も力を入れている。私にしてみれば、クローラートラクターを購入したのは、ついこの間。こればかりは、はい、二台目とはいくわけがない。しかし、メーカーにとっては、そこにとどまる訳にはいかない。次から次へと、新しさを前面に出さない限り、明日はない、とばかりに、競争を繰り広げる。

しらけているわけではないが、どのメーカーも、アタッチメントを統一して、みんな同じく使えればよいのに。が、共通の思い。メーカーを変えると、今まで使っていた、作業機が使えなくなる。そして、使用者側から言わせると、いい加減にしてくれ、粗大ごみは、もう出したくない。

これからどうなるかはわからないが、メーカー間の競争は、激しくなるだろう。

ごご、私は、私なりの米作りに向けて、新たな一歩を踏み出す。耕しておいた田んぼに、「ヘアリーベッチ」という草の種を蒔く。マメ科の草で、緑肥、他感作用と、面白い草だと思い、播種してみる。10数年前にも、使ってはみたが、いまいちわからなかった。それが、今日、正解を導き出すかは、判らない。でも、やってみる価値はあるだろうと、スタート。


雨休

2011-10-15 18:28:43 | 暮らし

10月15日(土)  いちじ 

予報より、雨雲は南のルートを通過して行った。昨夜から水溜りを作った雨は、ほぼ一日中、降り続く。少し明るくなり、雨粒が落ちてこなくなったので、露天の作業を始めると、雨粒にたたかれる。二三度繰り返して、諦める。午前中は、出荷を手伝い、倉庫の中で、コンバインの最後の組み立て。刈り取り部は完成する。脱穀部に手をつけようとしたが、前述のように、雨に邪魔されて、諦める。

午後は、こんな天気を利用して、パソコンの整理。調べものや、ネット購入をしたまま、「お気に入り」に、追加したままの、かなりの不用品を削除する。少しは軽くなっってくれたか。

そんなことをしていると、時間は早く過ぎ、もう暗くなり、食事の支度だ。

 


パーツ

2011-10-14 18:40:50 | 農作業

10月14日(金)   ときどき 

昨日の続きで、コンバインの組み立て。分解したときの逆の順番に、組み立てて行くのだが、一晩措いてしまった。大まかには判るが、細かな所の記憶が抜け落ちている。それでも、明るいから、作業はそれなりに進む。そろそろ最後の個所に近くなった時、一つの部品を手に、ハタと動きが止まってしまう。チェーンケースの中のパーツなのだが、どこにどのように着いていたか、記憶を探っても出てこない。別の部品と組み合わさるように着いていたはずと、うろ覚えの記憶をほどこうと、あれこれと、ひっくり返したりしながら並べてみるが、どうしてもわからない。ボルトで、止めるのだから、ナットが、着いたか所があるはずだと、眼を皿の様に探すが判らない。どれほど時間を使ったかしれないが、結局、駄目だ。メーカーの販売店(修理工場)は近くなので、行ってくるしかない。ここで、昼のチャイムになられてしまう。

午後、一番で、出かける。工場でも、この時期、コンバインの分解整備をやっている。部品を持って、「どこに着いていたか、判らなくなった」。さすが、何回もやっているプロ。「ああ、それ」と、分解中のチェーンケースを見せてくれた。ぴったりと、そのパーツは、ジグソーパズルの最後に残ったスペースにぴったり。

何のことはない。チェーンケースの上部の部品とばかり思いこみ、その狭い空間で、頭をひねっていたのだが、実は、下部の部品だった。そこには、ちゃんと、取り付け用のナットも溶接されている。頭を逆立ちさせられなかった、思いこみにぶちのめされた次第だ。

そんな事や、片づけてくれと言われたもみ殻を、畑に運んだこともあり、再び、明日への延長戦と相成った。雨が降ってくるので、機械は倉庫に収納。

なんともだらだらした一日になってしまう。


方言

2011-10-13 19:21:39 | 農作業

10月13日(木)   いちじ 

我が家の周り、かなり、「たらがって」いる。何かをやろうと思っても、即、手をつけることができないありさまだ。

今日も、クン炭作りで、火をつけてから、コンバインの、分解掃除を始めようとする。倉庫の中ではできない(藁屑などがたくさんついているし、狭く)から、前のコンクリートのたたきの上での作業だ。たたきの上には、前に作業した時の道具や、ゴミなどが置きっぱなしだ。まずは、その片づけから始める。畑から撤去してきた、マルチフィルムも、丸まったまま放置されている。これは、産廃で、農協での回収日に持って行くものだ。それには、指定されたように、まとめて縛っておく必要がある。だいぶ前から放置しているので、当然、露天で雨にも降られている。広げて干して、乾かさなければならない。古い鶏舎の周りに広げて吊り下げる。こんな作業も、一仕事だ。

その時、その時に、片づけておけばよいものを、我が家の二人とも、片づけべたで、「おえない」ことだ。

その後は、予定通り、コンバインの分解掃除。最初は、刈取部分。コンバインで、最も過酷な作業を強いられる個所だ。田の土に汚れるし、刈り取った稲藁を、脱穀部に運ぶ装置は、いろいろなチェーンや、ベルトが回転して運ぶようになっているから、ある程度精密で、いろいろな部品の組み合わせになっている。それらの部品の間には、稲藁や土が、固まったり、オイルまみれで、付着している。分解しないと、そうしたごみはきれいに取れない。だから、次から次へと、ドンドン、ばらしてゆくことになる。時間がかかる。

さあ、組み立てて行こうと、ユウターンする頃は、陽もだいぶ傾いている。分解とは違い、組み立てるときは、目が必要だ。細かい部品の穴に矯める必要がある。近場が見えにくくなっている近視の眼には、うっとうしいことだが、都度、メガネをつけたり外したり。こんなことにも、作業の能率の悪さが出てくる。全部組み立て終わらないうちに、降参する。

ということで、

「おえない=負えない」で、しょうがないと云う意味で、よくつかわれる「方言」です。ついでに「たらがる=ちらかる」です。

 


おえないねえ

2011-10-12 18:06:26 | 暮らし

10月12日(水)  ときどき 

注文してあった、出荷用の段ボール箱の、納入があるので、午前中は在宅している。出荷作業を手伝う。

段ボール箱は、大、中、小の、三種類を用意している。製作工場の都合で、各300個くらいづつの注文制作となっているから、収納場所にしまわないと、場所ふさぎとなってしまう。今回は、二種類、約600個の納入。晴れているので、とりあえずは、作業場の入口に積んでおいて、一段落してから、晩生に運び、棚の上に収納する。

午後は、花畑。インゲンのアーチ、ネットがそのままだったので、取り外し、片づけ、草刈を終わらす。これで、一応、草刈までは、終わり、一番大変な、マルチフィルムの撤去が残る。

それにしても、田んぼ、畑と、やることは、無くなると云うことはない。次から次へと切れることなくやらなくてはならないことが、続く。昨日も、近所の人と話したが、なにやかやと、やることだらけで、息もつけない。思い切って、旅行にでも行って、家を開けなければ、切がない。かといって、そうそう、旅行にも行けないし。

「おえないねえ」