ご無沙汰でした。
あれは、大洗の「暮れ市」でのこと。「七味唐辛子」を売っている出店に、知り合いがいたので、しばし眺めていると、そこのおじさんの手つきや口上が、実に面白い。
私の知り合いは、全体的にブレンドしたもの(普通の辛さ)を「500円分」買っていき、次の人は「一味」と言って、「赤一色」のものを「千円分」買っていきました。
そういえば、我が家の「七味」も無くなっていたのを思い出し、面白そうだから私も買うことにしました。「‘ノーマル’でお願いします。」というと、「うん、顔もノーマルな感じだね。」などと、わけのわからないことを語るので、「私、こうやってブレンドしてもらって買うの、初めてなんです。ケース入りのを、スーパーなんかで買ったことはあるけど...。」と言うと、喜んで?詳しい説明をしてくれました。
「この黄色いのは何ですか?」という私の問いに、「今、順番に説明するから、待ってよ!」と言いつつ、手はずっと動かし続け、面白可笑しく口上が続きます。
ということで、口上は省略して、「七味」の中身は次の通りです。
- 唐辛子 ◆
- みかんの皮 ◆
- 粉山椒(さんしょう) ◆
- ゴマ ◆
- 麻の実 ◆
- ケシの実 ◆
- 青海苔 ◆
それぞれの製品には、「産地名」と「効能の説明」までついていたけど、忘れました。
「ケシの実」のところで、私が、「よく、アンパンの表面についてる、小さな粒がそうですよね。」と言うと、「そう、よく知ってるね!」と言い、更に「炒ってあるからいいけど、生だと‘アヘン’の原料だからね。」と語る。
「へ~~?! そうなんだ...。」
「そう、それに、この‘麻の実‘も、生だと...。」
「もしかして、‘大麻’?」
「よく知ってるね~。」
昔から、こういう「七味を並べて売っているお店」の姿を、時々目にしてたけど、実際に話を聞いてみると、新発見がたくさんありますね。
ところで、「どのくらい?」と聞いてくれなかったので、話の途中で言ってくれるんだろうと思っていたら、ついに何も聞いてはくれず、袋に入って出来上がったら、「はい、千円ね~!」。
え? そんなにいらなかったのに...。でも、今さら、そうとは言えず、そのままいただいてきました。
さて、こんなに大量の「七味」.....どうやって消化しよう...。 とりあえず、「鶏つみれ」に入れてみたら、一味変わって美味しかったです。あとは...?
アイデアを募集いたします。(ナンチャッテ... )