昨日の新聞に、こんな記事が載ってました。「取り戻せ 仲間・空間・時間」 子どもの成長には欠かせない集団遊びには、この「子どもの3間(サンマ)」が必要という。
確か、半年前くらいにも、似たような記事を見つけ、スクラップしておいたと思い、探してみると、ありました。「日本冒険遊び場づくり協会」関連の内容でした。タイトルは「子どもに原っぱを」。「子どもは本来、ドラえもんに出てくる『土管のある空き地』のようなところが大好き。しかし現実には管理された空間で過ごしている」。(富山大 大西助教授の話)
昨日の記事では、産後に重症になり、杖や車椅子が必要になる患者が増えている話や、骨格やじん帯の強度が落ちている話から、育ち盛りに戸外で遊ぶことが減り、子どもの基礎体力が育たなくなっていると、多くの専門家が指摘している、との内容です。
確かに、ウチに遊びに来る子どもたちの様子を見ていると、「外で遊ぶ」チャンスがホントにないのが実情です。この夏休み中のN君(小6)の独り言「やった!もうすぐ学校だ!やっとまともに遊べるぞ~!」 私がけげんに思い、「そんなに学校が好きなの?」と聞くと、「いや、学校は好きじゃないけど、友だちと遊べるもの。休み中はゲームしかやることなくて、飽きた! だって、ウチの前の広場(空き地)は、駐車場になっちゃったし、プールはやってないし...。」
そこで、ふと思った私。そうか、今は小学校の校庭でも遊べないんだ...。唯一遊べるのが、「わくわく科学館」の庭だけ。でも、そこはよその地域から不特定多数のちびっこが常時やってきてるし、遊具も決まっている。
上の子たちの頃から思ってきた、「子ども社会の喪失」。これは場所のことばかりでなく、小さい頃からの塾通いが増えてきたこと。赤ちゃんのときからの、保育園→学童保育のコースの子が増えたこと。など、様々な原因があるようです。
でも、この「冒険遊び場」の理念は、私がずっと考えてきたことの答えそのもののように思います。運動神経がトロくて、体育の成績は悪かった私ですが、常に全身を動かして遊んでいた世代だったので、鉄棒、登り棒などは得意でした。スポーツテストの「連続逆上がり」では高得点を取ることをモットーとしていたり...。(笑) それも、戸外遊びのお陰。
地域の子どもたちのために、この理念を持って何かできないか、考えてみようと思います。