宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

旅行先での皮膚トラブル

2008年08月14日 12時43分01秒 | 診断と治療
夏休み真っ最中ですね
色々な経験をして、いっぱい思い出を増やしてくださいね。
さて、旅先や帰省先で、皮膚にトラブルが起こった時の対処法について、簡単にお教えしましょう。

虫さされ・・・・山や川などで、思いがけずたくさん刺されちゃうことってありますね。皮膚科で処方したお薬をお持ちの方は大丈夫ですが、うっかり持たずに行ってしまった方も多いでしょう。まず、刺されたら、冷やしましょう。それから、市販のかゆみ止めなどを塗ってガーゼでおおいましょう。絆創膏はです。かきむしったところを絆創膏で長い時間おおっておくと、逆にトビヒになりやすいからです。

ハチ刺され・・・ハチを見たら、はらいのけたりせず、速やかにハチから離れましょう。もし刺されてしまったら・・・。その部分を水でよく洗いましょう。そして、かゆみ止めをぬりガーゼでおおってそっとしておきましょう。かなり大きく腫れるようなら、皮膚科受診をお奨めします。もし、全身にじんましんのようなものがでたり、息苦しいとか冷や汗などの症状がでたら、アナフィラキシーショックという危険な状況なので、救急車で大きい病院へ行きましょう。

日焼け・・・・・海などで焼きすぎた場合のことです。ヤケドのようになり、痛みも強く、発熱することもあります。とにかく冷やすこと!。十分長い時間冷やしたら、ステロイドのローションかクリームを薬局で購入して塗ることがお奨めですね。

トビヒ・・・・・石けんで洗い、抗生物質の入った軟膏をぬり、ガーゼをあてて覆って下さい。トビヒになったら、プールや海はやめましょう。ただし、シャワーは大丈夫です。三日たってもどんどん悪化していたり拡がっているようなら、皮膚科を受診して下さいね。

以上、簡単なトラブル対処法でした。皮膚のトラブルなく楽しい夏休みをお過ごしできるよう願っています
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