宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

春の風にご注意!

2016年02月27日 07時15分41秒 | 花粉症
まだまだ寒い日があるとはいえ、日差しの明るさの中に春の気配を感じますね

モノトーンだった景色の中に、春を感じる色が混じるようになると。
いよいよ、花粉の飛散が増えてきます。

このところの診療で、花粉症の患者さんが急増しています

このところ、風の吹く日が多いです。
この春の風に、ご注意ください

春の風には、アレルギーの原因となるものがたくさん含まれています。
それは。
スギ花粉、ハンノキ花粉、ヒノキ花粉。
黄砂やP.M2.5・・・これには、工場廃棄物のニッケルその他の金属が入っています。
排気ガス。
その他の砂埃。

こういったものは、吸い込むと鼻水や咳を引き起こし、目がかゆくなり、皮膚炎を起こすのです

ですから、洗濯物や布団を屋外に干すと、花粉症は悪化します。
飲んでいる薬の効果も減弱し、あまり意味がありません。

窓を開けていると、そういったアレルギーの原因のものが、室内に入ります。
風の吹かない日に換気しましょう

こういったことは、都会の生活ならではの注意です。
近くに川や海があったり、田んぼや畑など周囲が土に覆われていれば、こういったものは土や水に吸われていますので、問題はありません。

でも。

近年の私たちの生活には、土や水がほとんどありません。
靴の裏が泥まみれのことはなく、湿度を補う水分もないのです。
こういった都会の生活では、空気の湿度はきわめて低く、春の風に含まれるさまざまなアレルギー原因物質はどこにも吸い込まれることなく飛散しまくるのです。

帰宅後は速やかにシャワーあるいは、入浴をしましょう。
外で着ていた洋服はすぐに着替えましょう。

花粉症の症状は、早めに治療しておきましょう。
いったん悪化してそのまま放置すると、その後の治療がだんだんしにくくなります。

目でも鼻でも、もちろん皮膚の症状でも、このアドバイスは同じです。
ご相談ください

























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