宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

春の花粉症(その3)

2020年02月09日 14時22分42秒 | 花粉症
テレビをつけると、連日、新型コロナウィルスのニュースばかりで、ある芸能人の離婚の話題も報道がなくなってしまったくらいですね。
そのせいで、今年のスギ花粉症のニュースもまだあまり話されません。

でも・・・。

クリニックでは、花粉症の患者さんがじわじわと増えてきました

2週間くらい前から、花粉症を疑うような症状が出始めています。
鼻水や鼻詰まり、目のかゆみに加え、顔の赤みやほてり、ブツブツやザラザラ。
首や耳、肩周りと腕や手に湿疹が出はじめています。
数日前に、すごい強風が吹き、その日を境に強い症状が出ている人も多いです。

何年も前から私は、暖房を控えるようにお話ししています。
エアコンや床暖房やファンヒーターといった部屋全体を暖めると、空気が乾燥し、乾いた空気を吸うことで目や鼻や喉の粘膜が乾いて、花粉症の症状が早く出るからなんです
さらに、皮膚も乾燥している方が、花粉にかぶれやすいからです。

花粉症の予防に、目や鼻やお肌の潤いは必要なんですね

加湿器はないよりはましですが、意外に効果は期待できません。
むしろ、全身の保湿ケアをしっかり毎日行うことが有効です。
目や鼻は保湿ケアが出来ないために、暖房の悪影響をダイレクトに受けやすいです。
だから、小さなお子様ほど、暖かい部屋で薄着で過ごすことは危険なんです

洗濯物や布団の外干しは、絶対にやめましょう
乾燥機を使うことがオススメです。

今年は暖冬で、花粉の飛散は早めです。
内服もはじめて、とにかく、症状を出さないようにすることが大切ですね

クリニックではしっとり!もちもち!オールインワンジェルを全身に使用する方が増えてきました。
少量でもするするとすばやく伸びる上に、べたつかないし、保湿効果が高いので、大変に好評です。
実は、私は、全身にオススメするのは主に赤ちゃんや身体の小さなお子様だけで、大人の患者さんには顔の使用をアドバイスしていたのですが、患者さんご自身が全身にお使いになってその効果を私にお知らせくださることが増えています。
目立つのは、男性の大人の患者さんなんです。
男性は全身にべたつくクリームを塗るのを敬遠される傾向が強く、しっとり!もちもち!オールインワンジェルは簡単にぬれてべたつきがないのでとても好評なんです。
使い心地や効果をわざわざ私にお伝えくださることが増えていて、薬の使用がだんだん減っているので、私もとてもうれしいなと思っています

春は実は乾燥が強い季節なんです。
風が強い日が多く花粉に加えホコリや黄砂なども舞っています。
寒い日はエアコンの使用も多く、全身の乾燥は冬以上になることもあります。
保湿ケアは忘れずに行ってください。

保険の効く全身の保湿クリーム、顔のクリーム、リップクリーム、ハンドクリーム、かかとひび割れクリームなどの処方を行っています。
目薬や点鼻薬も処方しますので、ご相談ください

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする