宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

冬に起こる化粧品トラブル

2018年02月04日 13時34分10秒 | 化粧品
この冬は、関東地方でも雪が二度も降り、厳しい寒さを感じています

寒さが厳しくなると、肌荒れやスキンケアのご相談が増加します。
これは、なぜでしょうか?。

これには、ちゃんと理由があります

まず、寒さにより、肌への血流が低下します。
肌は血流により栄養されていますから、寒さで皮膚に充分な血流が届かないと、乾燥肌になっていきます
ただでさえ乾燥肌になっているのに、そこへ暖房の影響が加わります。
雪のあと、例外なく、あらゆる施設や会社や電車やご自宅で暖房の温度を上げています。
暖房の時間も長くなっています。
これにより、ますます、肌の水分は奪われてしまうのです。

角質層の水分が低下すると、バリアー機能が低下します。
これにより、外部からさまざまな異物の影響を受けやすくなります。
たとえば。
ホコリやカビや雑菌や花粉が侵入しやすくなります。
また。
夏であれば特に問題なく使えた化粧品の成分が、壊れたバリアーを通過して侵入しかぶれをおこしやすくもなるのです
つまり。
ずっと使っていたスキンケア化粧品でも、トラブルが起こることはあるのです

なので、きれいで潤いがある丈夫な肌を保つには、日常の生活の仕方から注意が必要なんです

私は、雪のあとも暖房を最低限に抑え、しっかりと重ね着(このところは6~7枚重ねます。ネックウォーマーや腹巻き、レッグウォーマーは必需品ですよ)をしています。
これにより、保湿クリームの効果はしっかりと出ます。
また、角質層から余計な物質が侵入してアレルギーをおこさないようにと、シンプルなスキンケアを心がけています。
しっとり!もちもち!オールインワンジェルには、食品由来成分や天然植物由来成分や果物由来成分を含みません。
これらの成分は近年化粧品業界ではちょっとブームですが、私は将来アレルギーをおこす成分ではないかとと考えています

暖房を控えているせいか、私はほとんど静電気がおきません
静電気は乾燥肌の証拠とも言えます。

暖房をガンガンかけて、暖められた室内で薄着でいると、当然肌の水分はどんどん蒸発します。
これにより、肌トラブルが起こり、あわてて値段の高いリッチなクリームをつけまくる方がいますが。
値段の高いクリームはそれだけ含まれる成分も多種類になります。
肌の弱い方や、花粉症体質の方などは、この高価な化粧品の成分にかえってかぶれる可能性もあるんです。

冬は、とにかく肌トラブルが多い季節なんですね

肌にトラブルが起こると、それまで使っていたシャンプーやコンデショナーなどにもかぶれることもあります。
また。
においのプンプンする柔軟剤も危ないと思います。

とにかく冬は化粧品トラブルが多い季節です。
お気をつけください













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