宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

アレルギー体質にならないために

2017年04月09日 07時57分15秒 | アレルギー
国立は、桜が満開です

お天気はあまり良いとは言えませんが、あまり日差しがない薄曇りの明るさの中では、かえって淡いピンクの色が際だって美しいように感じます。
国立の桜の木はけっこう高齢なので、花の色が薄く白に近いのです。
あまりにも強い日差しだと反射して白にしか見えません。
でも、雨上がりの曇天だと、淡いピンク色がきれいです

さて。

昨日、研究会に出席して参りました
テーマは。
「多汗症」と「アレルギー」でした。

多汗症のお話は、また後日にやりますね。
今回は、アレルギー体質にしないために、どんな治療が必要かのお話をしましょう。

近年、お子様から大人まで、アレルギー体質の患者さんはどんどん増加の一途です。
その原因はいろいろですが。
なにより重要なのは。
赤ちゃんの時の乳児湿疹を、しっかりと治しておく!!が何よりも大切なんだということなんです

でも。

赤ちゃんはもともと皮膚が薄く敏感です。
かぶれやすいし、あせもや湿疹にもなりやすいです。
また、くり返しやすいのも悩みですね。

でも。
赤ちゃんの湿疹やあせもやかぶれを甘く見てはいけません。
どうせいずれ治るから大丈夫・・・・などと放っておいたり、長期間様子をみたりすると・・。
だんだんひどくなってきたり、なかなか治らなかったりすることが多いのです。

こうした赤ちゃんの湿疹を治さずに放置してしまうと。
その後、アトピー性皮膚炎になっていくことがあるばかりではありません。
なんと。
花粉症、喘息、食物アレルギーなどにつながってしまうのです。
これを、アレルギーマーチといいます。

近年、このアレルギーマーチをおこすお子様が急増しています

これを予防するには・・・・・。

新生児から乳児期の湿疹を上手に治し、その後湿疹やかぶれが出にくい状態にコントロールすることが、アレルギー体質を予防するためになによりとても重要と言うことが近年わかってきているのです

そうです。
育児の中で、スキンケアの重要性が大きくなっているのですね

最近、皮膚科医の重要性があらためて認識されているように感じます
だから、がんばりますよ~。

当院は、小児科と間違われるくらい、赤ちゃんやお子様の患者さんが多いです。
若いお母様にとっては、赤ちゃんの病気はいろいろ心配だし、たくさんの情報が入りすぎてかえって混乱している方も少なくありません。
なので。
スキンケアの小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。
そういった細かいケアが、アレルギー体質の予防には役立つのですから






















  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする