宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

花粉のピークに入りました(その2)

2013年03月03日 07時51分10秒 | 花粉症
連日の強風に、花粉が飛びまくっています

昨日も花粉症が重症化した方が、たくさん来院されました。

そこで、ちょっと、気になったことがありました。
それは。
マスクの使用方法です。

マスクをつけたままで診察室に入ってきたお子様が何人かいて、そのマスクをじっとみてみると。
あちこちにすきまだらけなのです。
鼻のまわりは浮いているし、ほほのよこもすきまがいっぱい。
これでは、マスクがのっているだけですね。
あちこちのすきまから呼吸とともに花粉が侵入します。
そして、マスクの内側にくっついて、むしろたくさん肌にも付着するのでは・・・と感じました。

最近、何人かの患者さんに、同じことを言われました。
それは。
マスクの触れているところが、肌荒れをおこしかゆいというのです。

この原因は。
マスクの端の部分の皮膚のこすれによる刺激と。
マスクの中に侵入した花粉のかぶれと思います。

最近のマスクは、花粉防御率99.8パーセントなどと書いてありますが。
これは、マスクの表面から中に入る花粉を防御するということで、あくまで実験的な数値です。
顔に完全に密着している場合しか当てはまりません。

お子様が大人のマスクをしていると、あちこちすきまばかりで、全く効果はゼロでしょう
大人でもしっかり密着させないと、ほとんど効果を期待できないと思います。

マスクは、鼻のワイヤーをしっかり折り曲げて、顔に密着するようにしましょう。
また、つけた時に痛くないかどうかご注意ください。
こんなささいに思える気配りが、顔の敏感な皮膚へのダメージを予防できるのですよ。

連日、天気予報で、当たり前のように花粉情報も流れるようになりましたね。
こんな病気が当たり前になるとは、私が医学生時代は想像もしませんでした。

本当に、やっかいな現代病ですね

~~~~お知らせ~~~~

先日、お伝えしましたが、私自身が体調を崩しており内科通院をしております。
そのためしばらくの間だけ、午前診療とさせていただきます。
午後は、お薬のみにご協力ください。
なにとぞご理解の上、ご了承お願い申し上げます。

(おそらく1~2週間くらいだと考えています。)




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