宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

リラックスのお話

2012年07月29日 21時22分40秒 | 診断と治療
夏らしい暑さが、連続していますね

暑いだけで、消耗してしまい、私のストレス解消と思っている手芸を楽しもうという余裕もありません

とはいえ、やはり毎日のリラックスを心掛けるのは、私の健康のための大きなテーマです

いやいや。
私の健康法のお話をしたいのではありません。

アトピー性皮膚炎やさまざまな慢性の皮膚病の方々にとって、かゆみはとても辛いもの。
かゆみのために、イライラするし、寝不足にもなったりするので、やっかいなものです。

もちろん、このかゆみは、症状に応じて飲み薬やぬり薬で治療をいたします。

でも。
それとともに、ちょっと、リラックスの工夫を日常で心掛けてほしい・・と思います。

なぜなら。
こんな経験はありませんか?。

定期試験の前や、入試が近づいてくると、やたらにかゆみが強く感じるとか。
お母様がしかった後や、いらいらしている空気を感じると、お子様がばりばりとかきむしるとか。

これは、ストレスを感じ、交感神経が優位になり、その結果、かゆみがいっそう増しているのだと思います

治療をより効果的にするために、ちょっとした小さな工夫をして欲しいです。
大人であれば、とにかく深呼吸です。
しかも、吸う息1に対し、吐く息2という長さで、ゆっくりと長い息を吐き出すことがオススメの呼吸法です。
これは、私が疲れて体調が悪くなるとよくやってみます。

お子様に対しては、お母様にちょっと気を遣っていただくのですが。
意識して、ちょっとゆっくり話すこと
いらいらして怒ると、つい早口でまくし立てる・・・なんてこともあると思いますが、これに対しお子様の交感神経が反応し、ぴりぴりしてかきむしるのです。
あとは、これは、簡単なんですが、頭をなでなでしてあげる、または、手を包んでさすってあげる
これで、お子様は、確実にほっとするはずです。

猛暑、酷暑・・・・が続くと、無意識に、眉を寄せていらいらした顔になりがち。
おうちに帰ってクーラーをつけたら、まずはにっこりとしてみましょう
「あ~、涼しい、助かった~
なんて声をだして、にっこり作り笑いをすることも、副交感神経を刺激し、リラックスの効果があるんです。

よく、私の診察時には、話が脱線して、皮膚病とはちがう話で患者さんと盛り上がり大笑いしちゃうなんてことをしてしまうんですが
これって、前向きに考えれば、副交感神経を刺激する治療の一環とも言えますね(ちょっとむりやり?)

あ、あと、ほほえんだり笑ったりは、アンチエイジングにも効果があります。
健康にも美容にも良いですね

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