宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

目のまわり

2012年03月14日 22時31分11秒 | 花粉症
暖かさが少しずつ感じられます。

花粉の飛散も急に増加しています。
今年は大丈夫・・・と思っていた方も、やっぱり始まったか~とがっかりしている方もいるようです。
明日の飛散予想は「とても多い」となっています。
皆さま、マスクをお忘れなく。

さて。
花粉症の症状で、比較的多くみられるものに、目のまわりの赤みと湿疹、かゆみがあります。
目のまわりは、もともと皮脂腺がありませんので、あぶらが少なく、換装しやすい部位です。
ですから、きちんと保湿ケアをしておかないと、乾燥してしまいます。

乾燥すると、角質層がもろくなり、家でたとえるならば、屋根がこわれた状態になります。
屋根がこわれると、外からの雨がしみこむようになりますね。
それと同じで、角質層が潤いを失った皮膚は、外部からの刺激物から守れなくなり、花粉が侵入しやすくなるんです。

目がかゆいとめをぐりぐりこする人がいますが、同時に目のまわりの皮膚をも痛めることになります。
痛んだ皮膚に花粉が侵入し、真っ赤になったり、かさかさして化粧水がしみたり、痛がゆくなったりします。

目のまわりの皮膚は、もともと薄くてナイーブでもろいので、いったんこのような湿疹の状態になると、自然には治りません。
症状に合わせた適切な塗り薬を用いて、なるべく短期間に治してしまうことが、とても重要です

いつかは治るだろうとたかをくくって、長期間ただれたままにしておくと、しわしわが残ることもあります
いったん変な小じわが残ると、元に戻らないこともあるので、要注意ですね

治ったあとに塗るアイクリームも処方しています。
花粉から守り、乾燥小じわの予防にも有効です。
誰でも塗れるものなので、ご希望の方はおっしゃってください

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする