みどりの野原

野原の便り

7月4日 薬草園2か所 ①日本新薬山科植物資料館

2017年07月04日 | Weblog
日本新薬山科植物資料室 前3回ほど行ったことがある。 もう10年も前のこと。
ツノゴマやテッポウウリなど面白い植物を見た。ツノゴマは家で何年か育てた。

さて、今日は、先ずセミナールームで、日本新薬発展の元となったミブヨモギのことや、薬草のことなどお話を聞く。

日本人の多くが回虫に感染していた昭和の初め、回虫駆除薬「サントニン」は100%輸入に頼っていた。

そこで日本新薬はサントニンの国産化を目指し、ヨーロッパからサントニンを含有する植物を輸入。
栽培試験農場を開設して栽培品種改良し、サントニン含有量の多い「ミブヨモギ山科2号」を作出。
これによってサントニン国産化に成功。10年で日本から回虫が駆逐された。

現在は植物を原料とする医薬品や昨日食品素材の製造販売をされている。(パンフなどから概略)

薬草園を案内していただいた。
柑橘・バラ科・とか似たものを近くに植えてあったり見やすい展示。
たくさんの植物を見た中で、印象深かったものを紹介。


これが「ミブヨモギ 山科2号」
地味な植物。お話を聞かないとこれがどれだけすごいものかわからない。

 
コルクガシの大木 コルク栓を打ち抜ける分厚い樹皮。コルクガシのどんぐりは初めて見た。

 
ウマノスズクサ いっぱい花が付いていた。ジャコウアゲハは来るか?
       右)モクゲンジ 花が終わって風船のように膨らんだ果実が付いていた。
食虫植物コーナー
 
ハエジゴク 葉に目が行くが、こんな花が咲くんだ。花の大きさも意外。
  右)触ってみたくなる葉、葉の内側に感覚毛と言われる突起があり、2回又は2本以上触れないと葉は閉じない仕組みになっているとか。無駄にエネルギーを消費しない仕組み。
葉を閉じるにはエネルギーがいる。何回も閉じさせたりすると、体力が消耗して枯れてしまうこともあるとか。

 
チョウセンニンジン 姿はトチバニンジンとそっくり。
                右)そばに根が置いてくれてある。 
トチバニンジンの根を見たことはないが、チクセツニンジンとも言うように、節のある根が横に伸びるそうだ。

 
  ムラサキ 花は白い。  右)根は紫根といい薬用に、また染料にもなる。


ウイキョウに付いていたアカスジカメムシ

 
オニバス「1年草なので毎年種を蒔きます」と言われた。しわくちゃで棘だらけの葉。裏は赤紫色だった。       右)ちょうど花が咲いていた。全開しない地味な花。


幼い葉はこんな形 もっと小さい葉は線状らしい。

前に見に行った池では「去年は一面に見られたのに、今年は1本もなし」ということもあった。自然の池では環境の整わない年は芽吹かなかったりすることもあるらしい。
ここでは「1年草なので毎年種を蒔きます」と言われた。


 オウゴンオニユリ 対馬に自生する。去年対馬で見た。

温室
 
1対の葉が生涯伸び続けるという キソウテンガイ 雌雄異株 雌株に咲いた花。
                 右)バニラの果実

パパイア パンヤノキ ビンロウジュ ナンバンアカアズキ カカオ・・・
懐かしい植物もたくさんあった。


これはショクダイオオコンニャク まだこんなちっぽけな芽。
花が咲けば高さ3.5mになった記録もあるという。
後、何年ぐらいで花が咲くのか。咲いたところをみたいものだ。 

午後からは電車に乗って移動      
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