memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

紛争水域に船舶を派遣    中国

2011-09-12 08:42:14 | 海事
中国は漁業監視船を紛争水域にあるパラセル諸島に派遣したと農務省傘下の当局が発表(9月2日REUTERS)

ライバルであるベトナムとの緊張が高まる中で中国政府高官がハノイを訪問する。400総トンの船は中央南部の広州を出港したと、省漁業行政局はウエブサイトで報じているが海域での常駐が予定されている。「これはパラセル諸島における法の執行を強化し、漁業生産の保護と漁民の安全を図る。中国の海事主権と漁業利益を防御する目的」と局次長のGuo Jinfuがかたった。

中国漁政306(新造船)が就役する一方、中国外交トップのDai Bingguo戴秉国のベトナム訪問は5日から行われる。中国はパラセル諸島水域や無人島の小島を含めた広大な海域の主権を主張。漁業資源が豊富であるともに石油やガスの埋蔵があると考えられている。「このことは中国がパラセル諸島周辺の海事領域について常時監視の体制をととのえたことを示している」と金曜日に新華社通信が報じている。

南シナ海を巡る争いは6月に発火した。金曜日にフィリッピン大統領ベニグノ・アキノは4日間の中国訪問を完了したが、週初めには胡錦濤首席と面談している。胡主席はアキノ大統領に対して南シナ海問題は双方の話し合いにより解決が可能と語ったという。(以下省略)

ベニザケの放射能影響を調査    カナダ

2011-09-12 08:41:03 | 東北地震津浪災害 3.11
今年回帰してくるベニザケについてカナダ食品検査局CFIAは、日本の福島により北太平洋で受けたかもしれない放射性汚染についての検査を行う(9月2日KPLU)

しかし、ワシントン州当局は日本の災害に関連したサケの検査は行う予定がないという。その理由はこれまでのテストで検出できないくらいに低いレベルであったためと県境局のスポークスマンは語った。

カナダ当局は3月の震災と津波により被災した福島第一原発からは非常に高いレベルの放射性物質が海水に溶け込んだ(通常レベルの10万倍)としている。これにより大気と水が汚染された。海流は放射性物質と汚染された有機物を含んで日本を離岸している。 Victoria Newsはカナダ西海岸に回帰するベニザケは「大平洋はるか遠くから、ベーリング海を通る」そこで日本からの海流とサケの通り道がぶつかる、と。
CBC News はサケの中には太平洋を横断し日本に到達するものもある。いずれのシナリオにあってもサケは汚染された海水を通り放射性物質をとりこんだ有機物を捕食している。

CFIAは慎重な対策としての検査を行うとVictoria Newsが伝えている。当局は「BC州で漁獲されたサケの放射能が連邦政府が定める基準よりも低いことを期待していると。「大気の質、牛乳、日本からの食品などはすでに以前から検査されているとCFIA報道担当のAlice D'Anjou。(以下省略)

史上最大の需要で人類は魚を獲り続ける

2011-09-12 08:40:20 | 水産・海洋
国連によれば世界中の食欲は魚に向かい最大となっている(9月1日CNN)

国連のFAOは魚類が最大の取引額の食品でありその金額は2008年には1020億ドルに達したと報じた。
我々の食欲が魚に向かっても、魚資源の方は獲り尽くされ消滅しつつある。そのことが懸念の原因となっていると国連の世界漁業養殖報告書は述べている。

British Colombia大学のDaniel Pauly博士は、単純にいって、我々は食べすぎだと。
「我々が世界の漁業に与えている圧力は過大だ。あるいは我々が食べすぎとも言える」と。「水産科に学は様々な論争がある」と博士はいう。「3~4年前までは漁業のやり方が良くないという共通の認識があった。そして今もなお続いている」
多くの議論では世界漁獲について焦点を当てている。1996年にはその量はピークの8,630万トンに達した。それ以降は減少を続け2008年には7,950万トンとなった。

研究者の中には漁獲高減少は魚の取りすぎや添加に関連するという意見やデータから魚資源はすでに過剰漁獲され減少したという見解などがある。Pauly 博士は漁獲量の変化と魚消費をあげる。新しい水域での漁労を始めてからすでに50年が経過している。「欧州は米国や日本と同様にほとんどの魚を開発途上国から得ている」という。「欧州の資源は枯渇した。そこで欧州は南下し拡大した。同じような拡大を日葡にゃ米国に見る。持続可能である代わりに単に移動したのだ。このことの論理的終点は南極海におけるオキアミの漁業である」という。

しかし、と彼はいう「こうした南下拡大はすでに終わりにある。もう開発すべき水域がないからだ」 科学者らは世界の漁業の現状について納得していない。FAOは明瞭な結論を出している。世界漁業は漁獲拡大は不可能である。「獲られすぎた魚種に対する効果的な管理が求められる」 「漁獲拡大ではなく、再構が必要。漁業の再建がなければ次期の生産はどうなるだろうか」