memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

海洋の酸性化で軟体動物が危機に  アフリカ

2011-09-03 00:06:02 | 水産・海洋
ハイチやその他のアフリカ諸国では海洋の酸性化による軟体動物資源の減少で生計を失いつつあることが判明した。(Rivonala Razafison、Madagascar/ALLAFRICA)

人間の産業活動が二酸化炭素を放出する。それは海水に溶け込み、酸性化させる。酸性化がすすむと軟体動物の資源を損ね、ガンビア、ハイチ、マダガスカル、モザンビーク、セネガルなどの漁民に影響する。
「実験室での研究では動物は堅い殻を炭酸カルシウムから造るが海の酸性化が進むと炭酸濃度が低下する」と米国ウッヅホール海洋研究所のSarah Cooleyがいう。

海洋の酸性化と貝殻を形成する炭酸生産の減少にははっきりとしたつながりがあり、アサり、hタテ、コンチ貝などに影響する。「こうした生物にとっては炭酸カルシウム構造の形成によりエネルギーを必要とする。その他の重要な生命機能としての再生産、成長、変態にはそれ以下のエネルギーで済む。7月7日に発行されたFish and Fisheries誌は軟体動物漁業が多くの貧困国で減退、タンパク質不足になっているという。軟体動物にたよることはその国の脆弱性を評価することになり養殖の能力や人口増加にも関係する。10~50年前多くの開発途上国は小型の軟体動物の開発を行った。上にのべた5か国はその度合いが高かった。このことが政治家が戦略を立てる機会の窓を狭くし、漁師は軟体動物から利益を続けて得た。

軟体動物はタンパク質価が高く、この輸出は開発途上国の収入源となったとCooley はいう。205年のデータではマダガスカルでは漁業がGDPの7%を占めおよそ50万人に仕事を与えている。しかし栄養的、経済的、海洋学的要素のの複合性でみるとタンパク質喪失、収入減退、気候変動、海洋の酸性化などがこうした国々を脆弱にしているとCooleyはいう。
マダガスカルでは海の酸性化、気候変動をすでに経験、高等教育科学省の局長代行Jean Maharavoはいう。「最近の自分の研究でこの国の南東部の貝類の収穫減少と環境悪化に相関があることが認められた」とSciDev.Netで述べている。水中域の保護のための緊急対策が軟体動物の維持のために必要であり、軟体動物にかわる漁獲対象を見つける必要がある。

違法漁獲のカニ10トンを発見     ロシア・サハリン

2011-09-03 00:04:22 | 海事
シエラレオネ船籍の漁船RICHがオホーツク海のCape岬の沖合でサハリン国境警備隊に停船命令を受け検閲を受けた(8月26日ロシア漁業者新
聞)

操業日誌によれば本船RICHは定期的に日本に入港しロシア水域で漁獲した貴重な水産資源を換金している。日本に対してはロシア当局がこのことを通報した。これにより日本当局は違法操業漁船の阻止と日本の港への入港を阻止する。
船上にあった資源は海に戻された。本船は拘束されロシアの港に連行された。

Traナマズの国内市場は新しい危機にある  ベトナム

2011-09-03 00:03:41 | 水産・海洋
また危機がやってきた。魚価は劇的に下降、養殖業者は大きな損失をこうむり廃業まで考えている(8月24日INFOVN)

「今年5月には商人がナマズを買いあさっていた。今、彼らは坂野を買い集めようとしていない」An Giang省Phu Tan地区の業者Duong Thanh Hungはいう。「彼ら証人は価格を設定し、その価格について交渉することができない」1週間前に商人らは彼の池からキロ当たり24,000ドンで魚を買い取ることに合意していた。この値段であれば輸出価格に見合うからだ。色が黄色のものや赤味のナマズは23,000 ~ 22,000 ドンとしていた。「しかし彼らは魚を引取りに来ない。今の段階では原料買い付けをしたくないというのだ。彼らは魚価の低下を恐れている」とTung氏はいう。「魚を売ることを決めても、自分の損失は明らかだ。価格の低下が続けば大きな損失となる。もしそうなれば、借金のかた家を売ることになる」とBay氏はいう。

Tien Giang, Vinh Long や Dong Thap地区でも業者は悲嘆に暮れている。買い付け商人は契約を破棄しさらに価格引き下げを要求してくる。Dong ThapのChau Thanh地区のNguyen Van Mungは商人は以前取り決めの価格では魚を買わないという。しかしながら、Mung氏はたったいま魚を売るべきでさもなくば大きな損失になるという。An Giang省の農業地方開発局によればナマズTraの価格は先週さらにキロ当たり 500-1500ドン値下がりしたという。 Thoai Son, Chau Doc, Long Xuyen、 Phu Tan地区では白身ナマズの輸出価格がキロ当たり21,500-23,500ドンに下降、黄色のものは20,000-21,000 ドンとなった。

<養殖池はふたたび休眠状態>
多くのナマズ生産業者は損失の発生により池を休眠状態にしている。投下コストは餌料価格、人件費、銀行金利などの上昇により増加し、販売価格の方はそれにつれて高くはならない。Mung氏は最後の魚を獲りあげてから1ヘクタールの池をひと月放置している。「自分には資金がない。仮に金があったとしてももうこれ以上養殖をしようとは思わない」と嘆く。「こうした低価格が続けば業者は池をあきらめるから加工業者や輸出に影響するだろう」

農業地方開発局のDong Thap氏によれば8月中旬この地区で1200ヘクタールで養殖がおこなわれ、それは2011年計画の6割に過ぎない。この地区では少なくとも最後の収穫以降100ヘクタールが休眠している。資金不足と魚価低迷の裏には二つの問題がある。Tra Vinh省ではここ最近ナマズ養殖が盛んになった。しかしい60ヘクタールの池、全体の5割相当が養殖をしていない。地元当局者は魚価低迷がナマズ養殖計画の障害となっている。こうした状況の下で養殖池を2015年までに2900ヘクタールまで増やす必要があると。