memories on the sea 海の記録

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地球温暖化で南西モンスーンが減少     インド

2009-09-20 06:02:55 | 水産・海洋
最近のメデイア報告によと、南西モンスーンの勢力が150年で消失するのではという。原因は?・・・・・地球温暖化。現在インドでは農産物の自給が可能である。徐々に減退するモンスーンの勢力が国の発展に影響を与えることになる。

インド熱帯気象研究所のS.M.Bawiskar氏の研究「インド大陸と近隣海洋の間における下部対流圏の温度勾配の低下がインドモンスーンに与える影響」によると:
• インドの陸上とアラビア海の間の温度勾配(TG):これをTGIAとし、またベンガル湾との間の温度勾配(TGIB)とすると、いずれにおいても下部対流圏の減少が顕著である。
• モンスーン期前(3月~5月)の温度勾配(TG)はアラビア海側において年間0.036%減少、ベンガル湾側では0.030%の減少を見せている。.
• この状況が続けば温度勾配(TG)は150年間でゼロとなる。
• TG の減少は:
アラビア海とベンガル湾の温度上昇がインド大陸のそれを超える比率で進行していること。
• このことは低気圧やサイクロンの発生回数が減少し、モンスーンの無い日がインドで増加していることからも明らかである。
• モンスーン前期のTGとモンスーン期の降雨量とにははっきりとした相関性が認められている。(AISMR)