バルクキャリアーと衝突し火に包まれたタンカーの事故が8月18日マラッカ海峡で発生。行方不明の乗組員の生存ののぞみは極めて少ないと、マレーシアの救助当局関係者が語った。(Bloomberg 21日)
彼らは事故後、FORMOSAPRODUCT BRICK号の船室か機関室に閉じ込められたものと思うと救助にあたったマレーシア当局のTan Kok Kwee氏が語った。乗組みのうち15名は救助された、火災は20日に鎮火した。 「救助のチャンスに恵まれなかった」 「火、煙、熱と酸素の不足で死亡したのでは」と行方不明の乗組員9名の捜索に当たったTan氏は電話で語った。うち2名は遺体で発見された。この事故はマレーシアとインドネシアのスマトラ島との間の海峡で発生した。底は毎年9万隻もの船舶が行き交う場所で、世界の原油輸送の33%がこの600海里の長さにわたる海峡を通って行なわれており、スエズ運河よりも6倍も通航の多い海峡であることに注目したい。本船 Formosaproduct Brickは積載トン数 70,000トンのリベリア船籍のタンカーで石油化学産業で用いられる軽油の一種ナフサを積んでいたという。
ナフサの漏洩
本船は台湾のプラスチック・マリーン社が所有。台湾プラスチック・グループは乗組み員数やその生死について把握できておらず、調べを継続中と同社のスポークスマが語った。また航空機による観測ではナフサの流出は少量で本船の周りだけに限られるという。本船は事故の時点で53,000トンの石油製品を搭載していたとマレーシアの環境部局は発表。ナフサは数時間で揮発するので「環境への影響はまずない見込み」とし、「しかしいまだ誰も本船の上に上がる事が出来ないのは、スパークにより出火や爆発の危険性があるため」
サルベージ船が本線に向けて水と消火泡剤を撒いているのが現状で、乗船可能となるまでには、さらに一日程度は必要と見られている。サーベイヤーも毒性のガスの存在を恐れ、乗船を見送っている状態と21日にTan氏は語っている。
保険求償
「損害であれ、人命喪失であれ、何かあれば保険でカバーする。また台湾プラスチックの操業にはなんら影響はない。このタンカーは我々のグループの資源を積んでいたわけではないから」また事故原因は海事専門家によって究明されるとグループは発表した。 この衝突事故は、マレーシアのNegeri Sembiran州のPort Dicksonの南西10海里で現地時間18日の午前9時に発生した。衝突の相手側であるバルク・キャリアー OSTENDE MAXは尋問のためにPort Dicksonに入港したと現地Bernama 通信が伝えた。
船舶がマラッカ海峡を通航せずスンダ海峡を抜けて中東から東アジアに向かう場合は994海里の航程が追加される。中国の世界で第2位のコンテナ扱い量を誇る船社は「かような事故は稀なこと」であり防止可能だとして従来どおりマラッカ海峡を利用すると同社の上海は語った。マラッカ海峡での事故は1997年以降2列通航方式を採用して以来減少していると、海峡の安全増強に努める日本のNPO日本海事センターのMathew Mathaiはいう。
彼らは事故後、FORMOSAPRODUCT BRICK号の船室か機関室に閉じ込められたものと思うと救助にあたったマレーシア当局のTan Kok Kwee氏が語った。乗組みのうち15名は救助された、火災は20日に鎮火した。 「救助のチャンスに恵まれなかった」 「火、煙、熱と酸素の不足で死亡したのでは」と行方不明の乗組員9名の捜索に当たったTan氏は電話で語った。うち2名は遺体で発見された。この事故はマレーシアとインドネシアのスマトラ島との間の海峡で発生した。底は毎年9万隻もの船舶が行き交う場所で、世界の原油輸送の33%がこの600海里の長さにわたる海峡を通って行なわれており、スエズ運河よりも6倍も通航の多い海峡であることに注目したい。本船 Formosaproduct Brickは積載トン数 70,000トンのリベリア船籍のタンカーで石油化学産業で用いられる軽油の一種ナフサを積んでいたという。
ナフサの漏洩
本船は台湾のプラスチック・マリーン社が所有。台湾プラスチック・グループは乗組み員数やその生死について把握できておらず、調べを継続中と同社のスポークスマが語った。また航空機による観測ではナフサの流出は少量で本船の周りだけに限られるという。本船は事故の時点で53,000トンの石油製品を搭載していたとマレーシアの環境部局は発表。ナフサは数時間で揮発するので「環境への影響はまずない見込み」とし、「しかしいまだ誰も本船の上に上がる事が出来ないのは、スパークにより出火や爆発の危険性があるため」
サルベージ船が本線に向けて水と消火泡剤を撒いているのが現状で、乗船可能となるまでには、さらに一日程度は必要と見られている。サーベイヤーも毒性のガスの存在を恐れ、乗船を見送っている状態と21日にTan氏は語っている。
保険求償
「損害であれ、人命喪失であれ、何かあれば保険でカバーする。また台湾プラスチックの操業にはなんら影響はない。このタンカーは我々のグループの資源を積んでいたわけではないから」また事故原因は海事専門家によって究明されるとグループは発表した。 この衝突事故は、マレーシアのNegeri Sembiran州のPort Dicksonの南西10海里で現地時間18日の午前9時に発生した。衝突の相手側であるバルク・キャリアー OSTENDE MAXは尋問のためにPort Dicksonに入港したと現地Bernama 通信が伝えた。
船舶がマラッカ海峡を通航せずスンダ海峡を抜けて中東から東アジアに向かう場合は994海里の航程が追加される。中国の世界で第2位のコンテナ扱い量を誇る船社は「かような事故は稀なこと」であり防止可能だとして従来どおりマラッカ海峡を利用すると同社の上海は語った。マラッカ海峡での事故は1997年以降2列通航方式を採用して以来減少していると、海峡の安全増強に努める日本のNPO日本海事センターのMathew Mathaiはいう。