ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

これはひどいと言わざるをえない話

2014-10-31 00:00:00 | 社会時評

読者の皆さまお読みになっている記事でしょうが・・・。NHKのHPより。

>「幸福の科学大」不認可の答申

10月29日 16時39分
 
栃木県の学校法人が来年4月に設置を目指していた「幸福の科学大学」について、文部科学省の審議会は宗教法人の創立者の思想をベースにした必修科目を設けるなど、一般化・普遍化されていることが求められる学問の要件を満たしているとは言えないとして、設置を認めないと答申しました。
これに対し、学校法人側は「詳細を確認をした上で今後の対応を検討したい」としています。

文部科学省の審議会の答申によりますと、設置を認めないとされたのは、栃木県那須町の学校法人が来年4月に千葉県長生村に開校することを目指していた「幸福の科学大学」です。
答申では、この大学が関連する宗教法人の創立者の思想をベースにした必修科目を設けるなどとしており「学問は科学的根拠を持って一般化・普遍化されていることが求められるが、その要件を満たしているとは言えず大学の目的を達成できるとは考えられない」として、大学の設置を認めないと答申しました。
この答申を受けて、文部科学省は10月中に大学の設置を認めない決定を出す方針です。
また審査の過程で、認可を強要するような不適切な行為があったとして、文部科学省は今後最長5年間、この学校法人による大学の設置を認めないとしています。
学校法人「幸福の科学学園」は「詳細を確認した上で今後の対応を検討したい」と話しています。

なにしろ、幸福の科学って、下村文科相の守護霊本(さすがに本人亡くなってはないからね)まで出版していますしねえ。

文部科学大臣・下村博文守護霊インタビュー

内容は読んでいないので、言論の自由の範疇に入るのかは分かりませんが、大学の認可を申請している立場で、このような本を出版しなくてもいいのではないかと思います。写真が大きいのは、Amazonからいただいた画像の大きさがこれだったというだけで、他意はありません。

それで、こんなものまで発表されています。

>「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用能力を展開させること」(学校教育法第83条第1項)を目的とする必要があり、その上で、憲法第23条が保障する「学問の自由」に基づき「教授の自由」が保障されている。この場合の「学問」とは、一定の理論に基づいて体系化された知識と方法であり、一般化・普遍化されたものであることが求められる。上記の「霊言(霊言集)」については、科学的根拠を持って一般化・普遍化されているとはいえず、学問の要件を満たしているとは認められない。また、大学は、「体系的に教育課程を編成」(大学設置基準第19条第1項)し、「専門の学芸を教授」(同条第2項)するもので、「霊言(霊言集)」は大川隆法氏のみが行えるとされており、実証可能性や反証可能性を有しているか否かという点でも疑義があるため、このような「霊言(霊言集)」を根拠とした教育内容を体系的に学生に教授することが可能とは認められない。

書いてあること自体はすべてお説ごもっともという以上の話ではありませんが、まあ確かにこんなものが「大学」として正式に認可されたら、悪い冗談以上のものではありませんね。

それで、こんなことも記載されています。

>平成26年10月29日
大学設置・学校法人審議会
大学設置分科会
幸福の科学大学(仮称)の審査過程における申請者の不適切な行為について(報告)

(中略)

しかしながら、「幸福の科学大学(仮称)」については、審査途中において、創立者の大川隆法氏を著者とする大学新設に関連する書籍が数多く出版され、申請者も属する幸福の科学グループから本審議会の委員に送付されたり、今回の大学設置認可に関係すると思われる人物の守護霊本が複数出版されたりするなど、通常の審査プロセスを無視して、認可の強要を意図すると思われるような不適切な行為が行われたことは、極めて遺憾である。

指摘されている

>今回の大学設置認可に関係すると思われる人物の守護霊本が複数出版されたりするなど

というのは、たぶん上で紹介した本などではないかと考えられますが、こういったものを送りつける神経というのもすさまじいですね(呆れ)。送付すること自体に大きな問題があるわけですが、内容も、こんなものを目にしたら、さすがにあっけにとられるというか、正気の沙汰じゃないくらいの認識でしょう。

で、例によって(最初「霊によって」と誤変換されて思わず苦笑。まあその前に「れい」というのを「霊」と変換したからという理由だけですけどね)、「産経新聞」から、こんな記事まで書かれています。引用は、「幸福の科学大学」のHPより。

>産經新聞で幸福の科学大学の特色や学部内容が紹介されました

2014.09.17

2014年9月17日付の産經新聞朝刊 「2015 新設予定の大学ウォッチ」コーナーで、幸福の科学大学(仮称・設置認可申請中)の目指すもの、特色や学部内容が紹介されました。

本記事は、学校法人幸福の科学学園副理事長(大学設置構想担当)の九鬼一のインタビューを中心にまとめられています。

記事自体のURLは発見できませんでしたが、記事の画像はありました。

 

いわゆるパブ記事と考えられますので、こんな記事にその妥当性を論じること自体妥当とはいいがたいというレベルでしょうが、いくら産経とはいえ、こんな記事書いて恥ずかしくないのかねえという気はします。呆れた新聞です。

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