ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

ジム・ケリーが亡くなった

2013-07-02 00:00:00 | 映画

今日は違う記事を発表する予定だったのですが、亡くなったばかりの俳優さんについての記事を書きます。

燃えよドラゴン」に出演した黒人の米国人アクション俳優ジム・ケリーが亡くなりました。記事より。

2013.7.1 12:19

「燃えよドラゴン」に出演のJ・ケリー氏が死去

AP通信によると、米俳優で空手家のジム・ケリー氏が6月29日、がんのためサンディエゴの自宅で死去した。67歳だった。

 ケンタッキー州で武術を学び、米国の空手の各種大会で優勝した後に映画界へ。ブルース・リーと共演した「燃えよドラゴン」(1973年)が代表作。(共同)

APの記事はこちら魚拓も。翻訳は省略します。難しい英語ではありませんから、高校生以上のあなたは読解してください。

>'Enter The Dragon' Actor Jim Kelly Dies 

June 30, 201310:22 PM

SAN DIEGO (AP) — Actor Jim Kelly, who played a glib American martial artist in "Enter the Dragon" with Bruce Lee, has died. He was 67.

Marilyn Dishman, Kelly's ex-wife, said he died Saturday of cancer at his home in San Diego.

Sporting an Afro hairstyle and sideburns, Kelly made a splash with his one-liners and fight scenes in the 1973 martial arts classic. His later films included "Three the Hard Way," "Black Belt Jones" and "Black Samurai."

During a 2010 interview with salon.com, Kelly said he started studying martial arts in 1964 in Kentucky and later moved to California where he earned a black belt in karate. He said he set his sights on becoming an actor after winning karate tournaments. He also played college football.

The role in the Bruce Lee film was his second. He had about a dozen film roles in the 1970s before his acting work tapered off. In recent years, he drew lines of autograph seekers at comic book conventions.

"It was one of the best experiences in my life," he told salon.com of working on "Enter the Dragon." "Bruce was just incredible, absolutely fantastic. I learned so much from working with him. I probably enjoyed working with Bruce more than anyone else I'd ever worked with in movies because we were both martial artists. And he was a great, great martial artist. It was very good."

ね、簡単な英語でしょ。

世間では彼は、「燃えよドラゴン」に出ていた人という以外ほとんどイメージがないと思いますが、彼はそれ以外にも映画出演はしています。日本版wikipediaの記述を借りれば・・・

>その後『燃えよドラゴン』にウイリアムス役で出演。この役は当初ロックン・ターキントンという俳優が決まっていたがなんらかの理由で降板、ボブ・ウォールがケリーを推薦し出演が決まった。『ドラゴン』の大ヒットにより空手スターとしてブレイク、ワーナーと3本の主演契約を結ぶ。

1980年代以降はハリウッドでは白人アクションスターが主流となり、俳優としての活動実績はほとんどなかったという。

とあります。つまりは彼は、おなじくブルース・リーの映画に出演したチャック・ノリスのような成功をおさめることはできませんでした。

allcinemaのジム・ケリーのページには、次の出演作品が紹介されています。

アフロ忍者 (2009)  
ブルース・リー伝説 (1993)  
ブルース・リー/マーシャルアーツ・マスター (1990)  
ザ・リボルバー/怒りの38口径 (1982)  
ブラック・サムライ (1976)  
ワイルドトレイル (1975)  
黄金の針 (1974)  
ハードウェイ (1974)  
黒帯ドラゴン (1974)  
燃えよドラゴン (1973)    
残酷欲情軍団 (1972)
 
ついでながらに書いておくと、「黒帯ドラゴン」はロバート・クローズが監督してプロデューサーをフレッド・ワイントロープポール・ヘラーがつとめる「燃えよドラゴン」のスタッフの作品です。とうぜん「燃えよドラゴン」を意識したんでしょうね。彼の映画デビューは、「残酷欲情軍団」です。映画の内容は、IMDbによると
 
>A slick, smooth-talking, womanizing young black DJ falls hard for an enigmatic woman he's just met. Things take a turn for the worse, though, when she is found dead in his apartment. It turns out that she was killed by the local mob, which is trying to frame him for the crime. With the police after him, he calls on some of his old acquaintances to help clear his name and avenge the woman's death.
 
という映画だそうです。よく日本で公開されたな。ソフト化もされていないし、当然私も見ていませんが。IMDbによると、彼の最後の出演作品は、上にもあるAfro Ninjaです。
 
それにしても私が「燃えよドラゴン」を「新・午前十時の映画祭」の1本として見たのが6月28日で、ケリー氏が亡くなったのが29日、日本で報道されたのが7月1日ですから、偶然とはいえちょっと複雑な気分になりました。ちょうど昨年「グッドフェローズ」の主人公のモデルになったヘンリー・ヒルをその死の直後に検索して彼の死を知って驚きすぐ記事にしたことがあります。あれ以来の驚きと偶然です。
 

なお、英語版wikipediaによると、演技の世界の第一線を退いてからは、テニスのコーチとして生計を立てていたとのこと。つまりは、たいへん運動神経のいい人だったのでしょう。

こちらは晩年のお写真です。

ちょっとやつれちゃっている感がありますね。ご冥福をお祈りいたします。

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6 コメント

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時は流れて… (Rawan)
2013-07-02 02:28:38
前記事に並んでいる作品を感慨深く眺めていたのですが…

私もジム・ケリーは「燃えよドラゴン」以外は、当時無数に作られた類似映画の一つである「黒帯ドラゴン」を記憶しているくらいですね。

ちなみに私は「放浪紳士チャーリー」というチャップリンのドキュメント映画を1977年の年末に見たのですが、映画が終了して席を立った直後に「さきほど、チャップリンが亡くなったことが報道されました」と館内放送が流された瞬間に接したことがあります。
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>Rawanさん (Bill McCreary)
2013-07-02 20:17:23
「黒帯ドラゴン」は私も見たい映画なんですが、まだ見ていません。日本ではソフト化もされていません。

>映画が終了して席を立った直後に「さきほど、チャップリンが亡くなったことが報道されました」と館内放送が流された瞬間に接したことがあります。

それは貴重な経験ですね。「いい経験」とは言いかねますが。
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Unknown (Rawan)
2013-07-03 01:35:19
深夜枠でもいいので、追悼放送してもらいたいですね。
返信する
Unknown (北西の夜)
2013-07-03 12:10:12
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00862/v00069/

↑現在、GyaOで『アフロ忍者』が無料配信されています。
たしか10日くらい前からの配信ですから、ケリー氏の死はGyaOにとっても偶然だったのでしょう。
あ、私もまだ見ていませんので、同タイトルの別の映画(こんなタイトルの映画がそうそうあるとは思えませんが)だったらゴメンナサイ。
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>Rawanさん (Bill McCreary)
2013-07-07 07:36:17
追悼放送されるとしてもCSでされるかどうかでしょう。知る人ぞ知るという知名度だから仕方ありませんが。
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>北西の夜さん (Bill McCreary)
2013-07-07 07:39:14
どうも、いつもながらの貴重な情報ありがとうございます。

7月23日までの配信ですので、私も見てみたいと思います。

調べたところによると、この映画での出演はラストに顔を出すだけ見たいですが、やはりケリー氏を出さないわけにもいかなかったのでしょう。
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