ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

ジェリー藤尾と二瓶正也には、共通点がいくつかある(この2人の世代は、男なら煙草を当然のように吸う時代だった)

2021-08-26 00:00:00 | 映画

チャーリー・ワッツの話でもしようかと思いましたが、こちらのほうが優先ですかね。

>二瓶正也さん死去、80歳 「ウルトラマン」イデ隊員役演じる
2021.8.25
  『ウルトラマン』が放送開始55周年を迎えた節目の年、科学特捜隊のメンバーが宇宙へと旅立った。21日、イデ隊員を演じた俳優、二瓶正也さんが誤嚥性肺炎のため、80歳で死去した。

 二瓶さんは約10年前に肺気腫となり、2年前から酸素供給機器を使用し闘病を続けていた。先月19日に肺炎を発症し入院治療をしていたが、先週に容体が悪化し、帰らぬ人となった。

 1960年に第15期東宝ニューフェイスとして入社。61年に映画デビュー。66~67年に放送された『ウルトラマン』(TBS系)で、科学特捜隊で武器開発を担当するイデ隊員を演じ、コミカルなキャラがお茶の間で人気となった。

二瓶氏を語るうえでは、やはり『ウルトラマン』のイデ隊員役ですかね。二瓶氏は、第一期ウルトラシリーズでは、『ウルトラQ』に3度出演し、名作で名高い『ウルトラセブン 』第42話「ノンマルトの使者」にも、冒頭ですぐ死んでしまいますが、海洋学者役で出演しています。なおイデ隊員は、最初は石川進が演じることになっていましたが途中降板、かわりに彼が起用されました。そう考えると、二瓶氏も、豊浦美子のかわりに友里アンヌに起用された菱見百合子(ウルトラセブン)、ケガで役を降りた関かおりのかわりに南夕子を演じた星光子ウルトラマンA )らと同様、ウルトラシリーズに出演したことで人生が変わった俳優だったのでしょう。

それで、二瓶氏は、父親がドイツ人だったとのことで、それを知って私、あれ、先ごろ亡くなった有名芸能人と共通しているなと感じました。ジェリー藤尾氏です。訃報を。

>ジェリー藤尾さん死去 81歳 「遠くへ行きたい」がヒット、俳優としても活躍
2021/8/14 16:41 (2021/8/14 17:05 更新)

 歌手で俳優のジェリー藤尾さんが14日午前4時52分、COPD(慢性閉塞性肺疾患)を起因とする急性肺炎のため、横浜市内の次女夫妻の自宅で死去した。81歳。通夜、葬儀は、近親者のみで執り行う。

■ジェリー藤尾さんプロフィール

 ジェリーさんは1940年6月26日、中国・上海で日本人の父と英国人の母の間に生まれ、1946年に日本に引き揚げた。1956年専修大学付属京王高校に入学、翌1957年にはバンドボーイとして米軍キャンプを回り始める。新宿のジャズ喫茶に飛び入りで歌ったところ、プロダクションからスカウトされ1958年、水原弘とブルー・ソックスのシンガーとして日劇ウエスタンカーニバルに初出演。1961年には東芝レコードから「悲しきインディアン」でレコードデビュー、同年「石松野郎の唄」で『紅白歌合戦』に初出場した。

 翌62年にはレギュラ一出演していたNHKの人気番組『夢であいましょう』の「今月の歌」として発表した「遠くへ行きたい」がヒット。最後のテレビ出演は2021年元旦に放送された「日本歌手協会歌語祭」。

 一方、1959年の『檻の中の野郎たち』以来、黒澤明監督の『用心棒』など映画界にも進出、俳優としても活躍した。2019年にはテレビ朝日『やすらぎの刻~道』で高級老人ホームに入所する元スター役で登場。これが俳優として最後の作品となった。

 また「お別れの会」などの実施については、新型コロナウイルスの状況を見極めながら検討するという。

それでこの2人には、いろいろ共通するところがあるなと気づいたわけです。以下箇条書きに。

〇二瓶(敬称略。以下同じ)同様ジェリー藤尾も、一方の親が欧州の人間です。母親が英国人です。

〇生没年が、2人とも1940年-2021年です。

〇通っている学校も共通します。専修大学附属高等学校です。藤尾は中退とのこと。

〇死因が、肺炎で共通します。藤尾は慢性閉塞性肺疾患起因による急性肺炎、二瓶は誤嚥性肺炎ですが、どうも二瓶も肺気腫になったりとだいぶ肺の具合が悪かったらしい。おそらくお二人とも過度の喫煙のせいで、そうとう肺が悪かったんじゃないのですかね。

おそらくご両人とも、20歳を過ぎて喫煙を始めたというわけでもないのでしょうから、1950年代には煙草を吸っていたでしょう。その時代の日本は、一人前の男たるもの、煙草くらい吸わなければだめだくらいの雰囲気だったはず。二瓶はそこまではいかなかったかもですが、藤尾のほうは無頼で鳴らした人間です。ケンカもものすごく強かったのは有名な話。そういう人ならなおさら、煙草なくして1日たりとも過ごせなかったでしょう。

最近昔の映画やドラマを観ることが多いのですが、ほんと男性は煙草を吸っていますね。前にこんな記事を書きました。

何をいまさらだが、昔は煙草を吸うということが大人の男性のたしなみだった(追記あり)

記事で紹介したのは1982年のドラマですが、診察室の医者ですら煙草を吸い、患者の親にもすすめていたくらいですからね。まさに隔世の感があります。

さて、晩年の二瓶は、かなりの肥満体でした。下の写真は2016年のもの。

石塚英彦そっくりと思ってしまいました。同じことを考えた人は、私以外にも少なくないはず。ジェリー藤尾に関してはどうなのかわかりませんが、二瓶のほうはどうも晩年には禁煙したようです。あるいはですが、禁煙したので食べ過ぎたところもあったのかな?

お2人とも体調不良のせいもあったのでしょう、晩年は芸能人としての仕事に恵まれないところもあったかと思いますが(二瓶は、不動産業にシフトした模様。ジェリー藤尾は?)、実は白人の系統をくんだ役者だったわけです。そういえばウルトラシリーズつながりですと、『帰ってきたウルトラマン』でMATの2代目隊長を演じた根上淳も、祖父がオーストリア人でした。大物である根上の起用は、塚本信夫の降板に際して、TBS橋本洋二プロデューサーからの指示が

>塚本より格下の俳優は起用しないこと

というわけです。また主役の団次郎(現・団時朗)は、父親が米国人(英国系とのこと)です。

ジェリー藤尾氏と二瓶正也氏のご冥福を祈ってこの記事を終えます。また以前このような記事を書いていますので、よろしければお読みになってください。

どう見てもアジア人の血が入っているように見えない


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4 コメント

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Unknown (破れかぶれ)
2021-08-26 08:09:08
あらま二瓶正也さんも亡くなったか…。
死因が「誤嚥性肺炎」。実は僕はよく「気管支炎による喘息」の風邪にかかりやすく(以前「尿路結石」やらかしたのも当時「『気管支炎』1ヶ月月程引っ張った為疲労ストレスが溜まり(煙草も酒も嗜まないにもかかわらず)『腎臓で処理しきれない程血が濃い状態』になった為」)、更に何度か「気管に水分を誤って入った」ケースもあり、「ちょっと他人事じゃない」です…。
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>破れかぶれさん (Bill McCreary)
2021-08-26 21:54:27
高齢者の肺炎は、誤嚥性が多いですね。水分や栄養摂取という一番基本的なことで死因になってしまうというのは、まったく残念なことですね。
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Unknown (通行人A)
2021-08-29 07:56:27
どうもお久しぶりです。二瓶さんとジェリーさんと言えば映画の「エレキの若大将」を連想します。自分的には「若大将」シリーズの中では好きな映画ですが、共演された方も近年、複数の方が鬼籍に入られています。
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>通行人Aさん (Bill McCreary)
2021-08-29 20:23:37
どうもコメントありがとうございます。通行人Aさんのコメントはいつもいろいろと啓発をされています。折りにふれてコメントいただければ幸いです。

>共演された方も近年、複数の方が鬼籍に入られています。

そうですね。星さん、田中さん、内田さんらがこの世を去っていますね。二瓶氏も、「ウルトラマン」に出演する前年ですか。半世紀を優に超える年月が過ぎたわけですから、お亡くなりになる人も多いですよね。
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