ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

1つ相手に何らかの落ち度をさせて、そこから徹底的につけこむ話(拉致問題などもそういうところがあると思う)

2021-10-01 00:00:00 | 社会時評

先日報道された事件の初公判の記事を。

>「ハードクレーマー」で有名、生活保護でホテルに971泊…市に水増し請求
2021/09/28 11:38

 約2年8か月にわたりホテルに宿泊しながら、盛岡市から生活保護費の住宅扶助計約1440万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職の男(53)(青森県八戸市)と妻(47)(同)の初公判(加藤亮裁判長)が27日、盛岡地裁であった。法廷では、両被告が高齢の家族を同居させ、市に対し、強引に保護の継続を迫っていた経緯が明らかにされた。

GoTo利用し宿泊
 「だまし取ろうと考えていませんし、だまし取ってもいません」。27日午前、グレーの作業着姿で出廷した男、罪状認否で起訴事実を一部否認した。

 起訴状などによると、二人は2018年8月~今年3月、青森県八戸市のホテルに宿泊しながら、実際に支払った金額より水増しした領収書を盛岡市に提出。住宅扶助として971泊分、計約1440万円をだまし取ったとされる。

 このうち、18年9月~19年3月に提出した計約305万円分の領収書について、男は「その通りの金額をホテルに支払っています」と不正受給を否定。残る約1135万円分についても、国の観光支援策「Go To トラベル」などの割引を利用して宿泊しながら、通常料金の領収書を同市に送付していた事実を認めたものの、だまし取る考えはなかったと主張した。

 捜査関係者によると、男らは盛岡市内で被告の90歳代の父親と3人で同居していた。しかし、14年10月に家賃滞納で立ち退きを命じられ、同市に生活保護を申請。一家が住居を確保するまでの間、市は一時的にホテル代を住宅扶助として支給することを認めた。同市は3人家族に対する1か月の住宅扶助の支給上限額を4万円と定めているが、男らが受給した額は1か月あたり約45万円にのぼった。

 検察側の冒頭陳述によると、男は担当者をどなりつけるなど、市職員の間では「ハードクレーマー」として有名だった。市は再三、住居の確保を要請したが、「高齢の父親がいるので身動きがとれない」とホテル暮らしを継続。「一定額までしか給付できない」との市の説明にも「全額でなければ困る」などと 執拗 に主張したという。

 市は結局、父親の生命・身体に危険が及ぶことも懸念し、「予想外の生活の場の転換に多額の費用を必要としている」と支給を決定。その後も、被告から送られた領収書通りに扶助費を払い続けた。これらの経緯について、市生活福祉第二課の担当者は「個別の世帯の話なので回答は控えたい」と話している。

第三者委で検証

 一方、妻は27日午後の初公判で、起訴事実について「間違いありません」と争わない姿勢を示した。

 冒頭陳述によると、二人は、八戸市内のビジネスホテルに格安で泊まれる長期宿泊者向けの「マンスリー契約」を利用。妻は男の指示を受け、ネット上でホテルの通常料金を調べ、金額を水増しした領収書を市役所に送るなどしたという。

 今回の事件について、生活保護制度に詳しい学習院大の鈴木亘教授(社会福祉)は「盛岡市の対応は生活保護の制度上、間違ったものではないが、常識ではあり得ない」と指摘する。市は問題の解明に向け、今月10日、岩手弁護士会副会長の山中俊介弁護士ら5人で構成する第三者委員会の初会合を開いた。今後、一連の経緯を検証する予定だ。

ほかの記事なども読みまして考えるに、さすがに無罪を主張してどうこうなる可能性がある事件ではありませんね。実際奥さんのほうは、起訴事実を認めている。夫のほうも、有罪判決は免れないでしょう。

それで、こういう事件でいつも思うのが、市はもっと早く対応できたのではないかということです。記事中

>ハードクレーマー

とありますが、それにしたって2年半以上こんなめちゃくちゃなことをされるのは、いくらなんでも変な話です。正直そんなにすごく精密で狡猾な詐欺とも思えないし、かなり早い段階で「変だ」と盛岡市も認識していたのではないか。事なかれ主義でずるずる続いたのか、そのあたりは定かでありませんが、それにしてもホテル側も、どうもデタラメな額の領収書を出していたようですね。それでは、ホテル側も詐欺の片棒を担いだことになります。どっちみちこの人物が金額を偽造した領収書を出すようにホテル側に要求した時点で、強要罪ほかの罪となるわけで、即警察ほかに通報ですが、ホテルも、これまた理由は定かでありませんが、デタラメな領収書を出し続けたようです。

いったいこれはどういうことなんですかね?

ずいぶん以前ですが、このような記事を書いたことがあります。

非常識きわまりない要求でも、やり方次第で何とかなることもある(らしい)

つまり私に、というより私の仕事関係で、とある人物がめちゃくちゃな要求をしてきて、「それはできない」と私が断ったところ、2時間だか3時間くらいえんえん苦情(といったって、先方がめちゃくちゃなことを要求しているだけで、こちらに落ち度はありません)を電話でがなり立てられたというひどい災難に遭遇したという話です。それで、たぶんなんですが、この夫のほう(上の記事では実名は書いてありませんが、糸田仁という人物です。奥さんは奈津子)は、私にひどい言いがかりをつけた人物と同じようなものなのでしょう。上の記事で私は、

>あのようなめちゃくちゃな要求でも、たぶん何回かに1回は、その人の希望通りになるかどうかはともかく、ある程度は実現するのだろうなということです。

つまり私に電話をかけてきた人は、このような電話をかけたのがおそらく最初ではないということです。おそらくこの人物は、そこら中にめちゃくちゃな要求をしてきたのだろうと思います。それで、その要求の何回かに1回かは、それが通ったのでしょう。でなければ、あんなしつこい電話をするわけがない。私の場合は、まったく論外の代物で、とても当方らが了解できるようなものではありませんでしたが、相当ひどい内容の要求でも、時と場合によっては実現することもあるのでしょう。そうだからこそ、あの人物は、私にしつこく電話をしてきたのだと思います。もっともたぶんこの人物は、精神を病んでいる人間だったのだろう私は勝手に考えていますが、そのあたりはこの記事の趣旨と違うのでやめておきます。

と指摘しました。その後にも書きましたように、森友や家計なども、似たようなものでしょう。上で精神がどうしたこうしたとも書きましたが、たぶん私を怒鳴った人物やこの糸田という人物も、なんらかのパーソナリティ障害(昔でいう人格障害)があるかと思います。そういえば私の義務教育時代に、数人手に負えない不良がいましたが、あの連中もおそらくそうである可能性が高いと思います。その中には、犯罪をして報道された人間もいます。

この人物がパーソナリティ障害を持っているかどうかはともかくとしても、最初になんらかの脱法・違法な便宜を受けた後そこからますます要求がエスカレートするというのはわりとよく聞く話です。私が何回も記事にしている京都府向日市の生活保護ケースワーカーが、これまたパーソナリティ障害と考えられる生活保護受給者が殺した女性(傷害致死とのことですが、これがこの人物が殺した3人目の被害者だそうです)の死体遺棄を手伝ったり、米原市のケースワーカーが、生活保護受給者から動画の作成を依頼されて断れずに殺人未遂までしてしまったとかというのも、どっかで法で許される範囲を逸脱する便宜を図ってしまい、その点で負い目となって足を抜けられなくなった部分が大きいはず。記事はいくつか書いていますが、とりあえず下の記事をお読みください。

あまりに無残で言葉もない(逃げることは、いろいろ重要だと思う)(追記あり)

それでたとえば次のような記事はどうでしょうか。だいぶ以前の記事なのは乞うご容赦。

>東京・府中刑務所の看守、受刑者に覚醒剤渡す
所持容疑で逮捕

2013年3月8日 22:06

府中刑務所(東京都府中市)の看守が受刑者に頼まれて覚醒剤を入手し渡したとして、警視庁組織犯罪対策5課は8日までに、同刑務所の看守、野殿浩幹容疑者(31)と受刑者、有木健太容疑者(32)を覚せい剤取締法違反容疑(所持など)で逮捕した。同課によると、2人は容疑を認めている。

野殿容疑者は2006年に府中刑務所に配属され、主に独房の看守や施設の警備を担当していた。同容疑者は「有木容疑者に頼まれて覚醒剤を購入し、渡した」と供述しているという。同課は野殿容疑者が有木容疑者に日常的に不正な便宜を図っていた可能性もあるとみて動機を調べる。

同課によると、野殿容疑者は今年2月下旬ごろ、当時担当していた有木容疑者から「覚醒剤を買ってきてほしい」と依頼され、関西方面で覚醒剤を購入。覚醒剤を受け取った有木容疑者は独房内で使用した。残った覚醒剤や注射針は野殿容疑者が回収し、自宅に持ち帰っていた。

野殿容疑者の逮捕容疑は3月6日午後10時ごろ、上司に付き添われて出頭した警視庁府中署内で覚醒剤約0.36グラムを所持した疑い。有木容疑者の逮捕容疑は2月下旬~3月7日ごろの間、府中刑務所内で微量の覚醒剤を使用した疑い。

刑務官らが受刑者らからの金品の提供や脅迫を受け、金品などの便宜を図った不祥事は過去にも度々発覚している。

09年10月、名古屋刑務所の看守が男性受刑者の依頼に応じ、手紙のやりとりの仲介や携帯電話を貸与した見返りに、航空券を受け取るなどしていたことが発覚。同刑務所は看守を懲戒免職処分とした。

同年7月には高知地検が受刑者の知人を介して現金70万円を受け取った収賄容疑で刑務官の男を逮捕した。

07年には大阪拘置所と大阪刑務所で現金などの賄賂を受け取った見返りに受刑者らに便宜を図った看守が収賄容疑で相次いで逮捕された。大阪拘置所の事件では、暴力団組長の求めに応じて監視カメラのない部屋に変更するなどの便宜を図っていたとされる。

横尾邦彦・府中刑務所長の話 捜査中の事案であり、詳細は把握していないが、事実であれば断じて許されない行為。今後の捜査や当所の調査結果を踏まえ、厳正に対処する。

西田博・法務省矯正局長の話 捜査に協力し、矯正局としても全容解明に努め、不適正な処遇の防止を図る。

こういう事態は、ちょいちょい報道もされるわけです。

さてこの盛岡市と八戸市のホテルの対応を見ると、盛岡市としては、もっと早い段階で岩手県・厚生労働省と緊密に連絡を取ったうえで警察への告発もより速やかにできなかったのかと思います。たぶんですが、盛岡市としては明らかに対応の不作為があり、そのことを「まずい」と考えて、さらに対応が難しくなっていた部分があったのでしょうね。八戸市のホテルも、事実上詐欺に協力したようなものですから、そういった部分で盛岡市なり警察に通報することができなくなったのではないか。

けっきょく最初に何らかの便宜を図っちゃったから、こうなったということになるのでしょう。遺憾ながらこういう非常識な連中は、相手が何らかの便宜を図ればさらに徹底的につけこむということなのでしょう。本当に迷惑きわまりないですが、けっきょく向日市の事件なども、死体遺棄の最中に近隣からの通報でかけつけた警官に逮捕されるという最悪の結末になってしまったし、また「非常識きわまりない・・・」の記事でコメントをくださった尼子重久さんが指摘されたように、拉致被害者家族が見せる専横な態度にも、そういう側面があるのだろうなと思います。何回もご紹介する横田拓也氏による

 >拉致被害者達を帰国させず、双方の国に事件究明の為と称する連絡事務所の設置や調査委員会の立ち上げと言う「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場を私達は貫きます。

なんていう発言は、まさにその典型でしょう。これでは拉致問題なんかどうにもなるわけがない。それでまたそういうひどい発言に対して、安倍晋三ほかの首相らが「触らぬ神に祟りなし」かどうか知りませんが(そんなにひどい見当外れでもないでしょう)、それにのっとった政策を堅持しているのだから、拉致被害者家族がそのような態度を取るのは当たり前だし、巣食う会とかがますます手におえない存在になるのも必然です。まったく困ったものです。


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