ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

映画「誘拐報道」のモデルとなった人物の30年後

2016-02-12 00:00:00 | 映画

今日は「映画」じゃなくて「社会時評」あたりかもですが、映画の関係の記事ではあるので、「映画」のタグにします。

以前(2012年)私は、このような記事を書きました。

なぜかDVD(あるいはBD)化されない映画(1)(『誘拐報道』)

(1)なんて書いてあって、(2)以降を書いていないのもどうかですが、ともかくこの記事で、私は誘拐報道』という映画について書きました。この映画は1982年の作品で、VHSでは発売されていましたが、DVD化はされていなかったのです。

が、昨年の2015年ようやくこの映画もDVDが発売されました。

誘拐報道

私は記事の中で、この映画のDVDが発売されないのは、あるいは子役の高橋かおりが全裸になるシーンが難なのかなと指摘しました。その指摘が正しいかどうかは不明ですが、DVDにもそのシーンはカットはされていませんでした。父親と娘との心の絆を表すシーン(一緒に風呂に入る)ですから、カットすると不自然なのは確かです。

それで過日私もこのDVDを入手し、また原作を図書館で借りてみました。もともとこの映画の原作は、読売新聞大阪本社のルポルタージュです。私が読んだのは、単行本のほうです。文庫本も発売されましたが、どちらも絶版です。この原作は、前にも読んだことがありますが、あらためて再読しようと考えたわけです。

写真は、文庫本のほうです。

この犯人が事件を起こし逮捕されたのが1980年の1月23日から25日です。幸い誘拐された被害者の児童も無事保護されています。しかしこの児童が通っていた私立小学校に、犯人の児童も通っていてしかも同級生だったということが判明、大きな話題となりました。Wikipediaにも記事があります。

宝塚市学童誘拐事件

なお、映画では、犯人の子どもは女児ですが、事実は男児です。

この犯人が裁判でどれくらいの刑を受けたかについては、私調査しきれていないので(ネットではいい情報を見つけていません)わからないのですが、被害者を殺害していないので、死刑とか無期懲役といった厳罰ではないはずです。そんなことを考えながら、ネットで犯人の実名を検索していたら、「おや」と思う記事を見つけました。

なお、調べれば犯人の実名はわかっちゃいますのでここで隠してもしょうがないかもですが、一応引用する記事は、地名と名前は仮名にします。しかし私が記事をでっち上げたのでないことは明らかにするので、リンクはしておきます(魚拓)。

>【A(引用者注・県名)】 不審なトラック60キロ追跡し逮捕に協力

2010年6月3日木曜日
 A県警B署などは2日、資材置き場から鉄板を盗んだとして、窃盗の疑いでA県C市、無職○○××容疑者(64)を逮捕した。B署によると、現場から走り去るトラックを、釣りに行く途中の男性(46)が不審に思い、車で約60キロ追跡したのが逮捕につながった。トラックは鉄板の重みで荷台が不自然に下がった状態だったという。

 逮捕容疑は2日午前3時45分ごろ、同県D町の建設会社の資材置き場にあった鉄板(縦1・5メートル、横3メートル)計14枚(時価計約56万円相当)を、クレーン付きトラックのレンタカーに載せて盗んだ疑い。同署によると「売りさばくつもりだった」と容疑を認めている。
⇒日刊スポーツ

1980年1月の段階で33歳とありますので、2010年時点での年齢はぴったりです。名前も、珍名とはいいませんが、ありふれ過ぎている名前というわけでもない。そして決定的なのが、本に書いてある犯人の出身地(単行本P.218)が、上の引用記事の居住している市と重なります。100%とは言いませんが、99%以上間違いなく同じ人物でしょう。

 たぶんですが、

>建設会社の資材置き場にあった鉄板(縦1・5メートル、横3メートル)計14枚(時価計約56万円相当)を、クレーン付きトラックのレンタカーに載せて盗んだ疑い。同署によると「売りさばくつもりだった」と容疑を認めている。

というのは常習犯ということなんでしょうね。これも断言はできませんが、鉄板を盗難してそれを売ろうというのは、それなりに犯罪傾向の進んでいる人のすることでしょう。

たぶんこの人は、出所した後、実家もしくはその近辺に戻ったということなのでしょうが、64歳になって窃盗ですか・・・。奥さんと離婚するのは仕方ないとして(したかどうかは知りません)子どもさんもとっくに成人しているわけですが(1980年1月で小学校1年生なら、2010年時点でも38歳くらいです)、連絡は取れているのかな・・・と思います。

出所してからも、更生の道は険しそうですね。仕方ないことですが、なんともはやです。私はこの人とは見ず知らずの他人の関係ですから何をどうできるわけでもありませんが、この人は誘拐事件で釈放された後もあるいは入所とかをしているかもですね。わかりませんが、それもどうかです。

映画の感想については、また後日記事を書く所存です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アイルランド・英国紀行(201... | トップ | アイルランド・英国紀行(201... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。