相撲もいよいよ公益法人格はく奪かとか春場所開催中止かなどと物騒な話題ですが、格闘技の世界もなかなかしょぼい話題に事欠きません。たとえば―
>SRC「17」中止 「事実無根の記事」で消滅も示唆
スポニチアネックス 2月2日(水)7時2分配信
【SRC】4月23日に有明コロシアムで開催予定だった「17」が急きょ中止となった。
イベントを主催するワールドビクトリーロード(WVR)が公式サイトで発表した。一部格闘技雑誌に昨年末の戦極について批判的な記事を書かれ、スポンサー企業のドン・キホーテから撤退の意思を示されたという。雑誌には「事実無根」と謝罪を求めているが、「仮にスポンサー企業の支援打ち切りということになれば、われわれも解散という苦渋の決断をせざるを得なくなります」と同イベントの消滅も示唆した。
(引用ここまで)
4月23日って、この記事が配信されてから2カ月と20日もあるじゃないですか。そんな先の大会すら開催のめどがたたないくらいSRCって経営やばいの…。
それにしてもスポンサー企業の支援打ち切りで解散とは、なかなかしょぼい話です。どうもなあというところです。
ほかにも―
>「ガキ使」健闘15・3% ダイナマイトは一ケタ惨敗
2010年の大みそかに放送された日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」第1部(後6:30~9:00)の平均視聴率が15・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが2日に分かった。同時間帯のNHK紅白歌合戦第1部(後7:30~9:25)は35・7%。TBS系の格闘技イベント「Dynamite!!」第1部(後9:00~10:50)は9・8%だった。
(引用ここまで)
昨年大晦日の「Dynamite!!」は放送時間もすっかり短縮されちゃいまして、どうもなあでしたが、視聴率も厳しいですね。これじゃあね。
うーん、格闘技の世界に明日はあるんでしょうか…。
しかし相撲の世界もやばいですよねえ。どうも春場所は中止になるなんて話もあるし。私見では中止になっても仕方ないと思いますが。「八百長」っていったって相撲に八百長があったって、世間で本気で驚く人間がそんなに多いとも思いませんが、でも建前としては「八百長はない」という立場を相撲協会はとってきました。それは当然な話で、公益法人として税金などに優遇措置を受け、天皇とかがしょっちゅう見に来る(プロ野球ですら、天皇が来ることなどめったにないことを考えれば、いかに相撲界が別格の存在なのかわかろうというものです)、そういった立場にある相撲界が、「八百長をやっている」というのはやはりまずい。そして今回は、携帯メールでばれるという形になってしまい、まず言い逃れはきかない、はてはて、これで公益法人として税金その他の優遇措置を続けていいものだろうかという根本的な疑問がつきまといます。
詳しいことは知りませんが、やはり「八百長」が行われていることがあらわになったら、NHKは相撲中継を躊躇するし、その他いろいろな問題が生じるんでしょうねえ。
それにしても私が思うに、たとえば数年前の親方の指示によって兄弟子がリンチをして新弟子が死亡した事件だって、他のスポーツ(相撲がスポーツかどうかという議論は後述)だったらそれこそ想像を絶する大騒ぎになって、まさに組織存続の危機になっちゃいますよねえ。仮定の話として、巨人の2軍で(1軍なら論外)監督の指示でコーチだか先輩だかが新人選手を殴って死なせちゃったら(なんてことがあるということはとても考えにくいですが)、日本テレビだって中継の是非が問われるし、オーナーや球団社長、あるいはNPBの最高幹部が選手の実家に飛んでいくでしょう。
ところがこの相撲の件にいたっては、当事者の親方といい相撲協会の幹部といい、お前ら事態の深刻さがわかっているのかと呆れかえるくらいひどい対応でした。警察や一般国民、マスコミの反応も驚くほど鈍かったように思います。ほかのスポーツではこんなことはあり得ません。すくなくともプロスポーツだったらお話にもならない事態になります。学生スポーツだったら最悪部取りつぶしです。やはり社会全体の中で「相撲だから…」っていう考えが広くあるっていうことでしょう。私もむろん、そのような考えからまったく無縁であるわけではありません。
例えばの話、NHKは賭博のからみで相撲中継を見送りましたが、ふつう死亡事件があればそれだけで中継見送りは仕方ないでしょう。でも私の記憶では、あの事件では中継を見送るという議論はあまりおこらなかったように思います。これも相撲が特殊な世界であることの一例でしょう。
上にも書きましたが、日本人が持つ相撲への特殊な想いというのは、たぶん相撲が神事としての淵源があり、多くの日本人には相撲を純粋なスポーツとして割り切りにくいものがあるのではないかと考えます。スポーツか興行か、いろいろな考えがあるでしょうが、私はけっきょくのところ相撲は「スポーツ」としての道を歩まざるを得ないと考えます。なかなかこれからの時代に「神事」として存続していくのは困難でしょう。
これから相撲界がどのような道を選択するかはともかく、いままで「相撲だから…」ということで見逃されてきたことがどんどん問題となっていっていくように思います。これからしばらく相撲界は非常に厳しい状況に追い込まれるのではないでしょうか。
同日の追記:やっぱり春場所中止になっちゃいましたね…。
>SRC「17」中止 「事実無根の記事」で消滅も示唆
スポニチアネックス 2月2日(水)7時2分配信
【SRC】4月23日に有明コロシアムで開催予定だった「17」が急きょ中止となった。
イベントを主催するワールドビクトリーロード(WVR)が公式サイトで発表した。一部格闘技雑誌に昨年末の戦極について批判的な記事を書かれ、スポンサー企業のドン・キホーテから撤退の意思を示されたという。雑誌には「事実無根」と謝罪を求めているが、「仮にスポンサー企業の支援打ち切りということになれば、われわれも解散という苦渋の決断をせざるを得なくなります」と同イベントの消滅も示唆した。
(引用ここまで)
4月23日って、この記事が配信されてから2カ月と20日もあるじゃないですか。そんな先の大会すら開催のめどがたたないくらいSRCって経営やばいの…。
それにしてもスポンサー企業の支援打ち切りで解散とは、なかなかしょぼい話です。どうもなあというところです。
ほかにも―
>「ガキ使」健闘15・3% ダイナマイトは一ケタ惨敗
2010年の大みそかに放送された日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」第1部(後6:30~9:00)の平均視聴率が15・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが2日に分かった。同時間帯のNHK紅白歌合戦第1部(後7:30~9:25)は35・7%。TBS系の格闘技イベント「Dynamite!!」第1部(後9:00~10:50)は9・8%だった。
(引用ここまで)
昨年大晦日の「Dynamite!!」は放送時間もすっかり短縮されちゃいまして、どうもなあでしたが、視聴率も厳しいですね。これじゃあね。
うーん、格闘技の世界に明日はあるんでしょうか…。
しかし相撲の世界もやばいですよねえ。どうも春場所は中止になるなんて話もあるし。私見では中止になっても仕方ないと思いますが。「八百長」っていったって相撲に八百長があったって、世間で本気で驚く人間がそんなに多いとも思いませんが、でも建前としては「八百長はない」という立場を相撲協会はとってきました。それは当然な話で、公益法人として税金などに優遇措置を受け、天皇とかがしょっちゅう見に来る(プロ野球ですら、天皇が来ることなどめったにないことを考えれば、いかに相撲界が別格の存在なのかわかろうというものです)、そういった立場にある相撲界が、「八百長をやっている」というのはやはりまずい。そして今回は、携帯メールでばれるという形になってしまい、まず言い逃れはきかない、はてはて、これで公益法人として税金その他の優遇措置を続けていいものだろうかという根本的な疑問がつきまといます。
詳しいことは知りませんが、やはり「八百長」が行われていることがあらわになったら、NHKは相撲中継を躊躇するし、その他いろいろな問題が生じるんでしょうねえ。
それにしても私が思うに、たとえば数年前の親方の指示によって兄弟子がリンチをして新弟子が死亡した事件だって、他のスポーツ(相撲がスポーツかどうかという議論は後述)だったらそれこそ想像を絶する大騒ぎになって、まさに組織存続の危機になっちゃいますよねえ。仮定の話として、巨人の2軍で(1軍なら論外)監督の指示でコーチだか先輩だかが新人選手を殴って死なせちゃったら(なんてことがあるということはとても考えにくいですが)、日本テレビだって中継の是非が問われるし、オーナーや球団社長、あるいはNPBの最高幹部が選手の実家に飛んでいくでしょう。
ところがこの相撲の件にいたっては、当事者の親方といい相撲協会の幹部といい、お前ら事態の深刻さがわかっているのかと呆れかえるくらいひどい対応でした。警察や一般国民、マスコミの反応も驚くほど鈍かったように思います。ほかのスポーツではこんなことはあり得ません。すくなくともプロスポーツだったらお話にもならない事態になります。学生スポーツだったら最悪部取りつぶしです。やはり社会全体の中で「相撲だから…」っていう考えが広くあるっていうことでしょう。私もむろん、そのような考えからまったく無縁であるわけではありません。
例えばの話、NHKは賭博のからみで相撲中継を見送りましたが、ふつう死亡事件があればそれだけで中継見送りは仕方ないでしょう。でも私の記憶では、あの事件では中継を見送るという議論はあまりおこらなかったように思います。これも相撲が特殊な世界であることの一例でしょう。
上にも書きましたが、日本人が持つ相撲への特殊な想いというのは、たぶん相撲が神事としての淵源があり、多くの日本人には相撲を純粋なスポーツとして割り切りにくいものがあるのではないかと考えます。スポーツか興行か、いろいろな考えがあるでしょうが、私はけっきょくのところ相撲は「スポーツ」としての道を歩まざるを得ないと考えます。なかなかこれからの時代に「神事」として存続していくのは困難でしょう。
これから相撲界がどのような道を選択するかはともかく、いままで「相撲だから…」ということで見逃されてきたことがどんどん問題となっていっていくように思います。これからしばらく相撲界は非常に厳しい状況に追い込まれるのではないでしょうか。
同日の追記:やっぱり春場所中止になっちゃいましたね…。
ほんとにそう思います。
ただ、この八百長は単に金銭がらみではないだろうと思います。
番付け一枚違うだけで、天国と地獄の差があるといわれるほどの世界でなんとか調整するための八百長もあったのでは?
あとはこれによって損失を被るのは賭博関係者であって、そもそも八百長って法律で禁止されているものなんですかね?
まさにそうですね。十両と幕下の格差、1対 1
で勝負がついちゃうこと、前近代的な組織形態など、相撲界ってのは八百長があって当然、なければおかしいと私は思います。
>そもそも八百長って法律で禁止されているものなんですかね?
競馬その他の公営ギャンブルだと競馬法その他で禁止です。しかし野球とかサッカーなら、それ自体は法律には引っかかりませんね。賭博に絡んでいればだめですが。今回の相撲は、賭博に絡んでいなければ犯罪として立件されることはないでしょう。
K-1や「Dynamite!!」を運営するFEGも、景気のいい話は聞かないようですし、総合格闘技も、プロレス同様苦しいんでしょうね。
(一回の書き込みで済ませようと思いましたが、長くなりましたので、分割させていただきました)
そんんあにこのカードが世間の注目を集めるとは思いませんが、それんしてもドタキャンはいくらなんでもね。「おいおい」です。
>やはり興味のない層も取り込むような魅力がなかったということなんでしょうね。
そうですね。長島VS青木なんてのは、多少なりとも格闘技を見ている人間こそが興味を持つカードですからね。元横綱のだれかを引っ張ってきて何かをさせるなんてくらいのことをしないとなかなか難しいでしょうね。
>FEG
かなりきついでしょうね。去年の記事にも書いたとおり、昨年はワールドGPの会場がついに有明コロシアムですからね。かなり厳しいんじゃないんですか。今年ははたして大晦日に格闘技は興行されるのか、されたとしてテレビ中継されるのかとかそのレベルで心配になります。
>八百長関与を否定している清瀬海ほかはどうなりますやら?
除名は難しいから「引退勧告」をとりあえずするみたいな話もありますね。ゴネられるとなかなか難しいから、「除名」のような強硬手段はしにくい側面もあるでしょう。