ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

福祉とか保険とかの関係の本やパンフレットには、このような古典的な男性・女性の姿が出てくる(若干は、進歩も見られる?)(追記あり)

2021-06-28 00:00:00 | Weblog

古い本ですが、地元の図書館でこのような本を見かけました。

こんな服着た家族いまどきいないんじゃないのと思いますが、そうでもないんですかね。2007年の発売の本です。

以前次のような記事を書きました。

あるジェンダー意識

NHKのジェンダー意識の1例(ね、ニュースを読むNHK女子アナはスカートしか着用しないだろ)

いまどきこういう服の子どもはいない(と思う)

あるジェンダー意識(大阪編)

ほかにも同じような記事はいろいろ書いていますけど、まあなんだか1970年代の服装という感がありますね。下の記事参照。

長きにわたって読まれている絵本からしてそうなのだから、1970年代のテレビ番組がそうであっても何ら問題ではなかったのだろう

その写真でご紹介した1974年の富永美子(現冨永みーな)は、まさに典型的なその時代の女の子の服装なのかもです。上の記事とは違う写真をご紹介。

前回と同じ『ウルトラマンレオ』第5回です。黄色い吊りスカートをはいている女の子が富永美子です。

ボランティア活動保険のイラストを。出典はこちら

以前紹介したイラストと比較すると、車椅子を押す女性がパンツ(ズボン)なのは進歩(?)ですかね。下は、2019年の放課後児童クラブの保険のチラシ

以前紹介したイラストと比べると、やや服装が現代的になりましたかね。このあたり改善(?)されているのかな。

この関係について私も継続的にみていきたいと思います。

記事更新日の追記:bogus-simotukareさんがこの記事に関連する記事を出してくださいました。

「ジェンダーとイラスト」関係ニュース、いろいろ

その記事で紹介されていることについて若干の論評を。

母ちゃんはエプロン姿じゃなくていい!新聞の4コマ漫画家が「ジェンダー」をアップデートした - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト

>琉球新報に2004年から連載中の4コマ漫画「がじゅまるファミリー」。10歳のうーまくー(わんぱく)少年マンタを中心に、3世代8人家族が繰り広げる日常をハートウォーミングに描くこの漫画に、ちょっとした変化が起きている。

 わかりやすいところでいえば、半月ごとに変わるタイトル横のイラストが3月1日から12日まで「ジェンダー平等の社会へ」のメッセージになった。
 その他にも、エプロンとスカート姿が定番だった母親の「てぃだ子」がズボンをはいていたり、料理や洗濯といった家事のシーンに男性陣がごく普通に登場したりするようになった。
 作者のももココロさん(53)は社会の変化に合わせて「漫画もアップデートしていきたい」と理由を語る。

(中略)

一連の報道に触れ、ももさんは単行本など自分の過去の作品を読み返した。母親のてぃだ子はスカート姿が多く、家の中ではエプロンを着けて家事もほぼ一人でこなしている。時々父ちゃんの「泡盛(あわもり)」が洗濯や買い物をすると「母ちゃんは風邪でもひいているのかね」「いいお父さんだね」というような周囲の反応も描かれていた。

(後略)

私以外にも、同じようなことを考えている方がいてそれなりに反応してくださっているのは大変いいことですね。国民的マンガ(『サザエさん』とか『ドラえもん』とか)ですと、アニメーションは続いているとはいえ、作者も死亡していますし、いまさら大幅な変更はできないでしょうが(『ドラえもん』は、若干服装が現代的になっています)、それ以外のものについては、作者の方々も少しはそういうことを考えていただいてもいいかもしれません。

女性パイロット、男性保育士... 性別の「役割分担意識」解消へ。内閣府がフリーイラストを配布 | ハフポスト2021年05月10日

>「官民を問わず資料などで使われるイラストには、性別による固定的な役割分担に囚われたものがあった」
ハフポスト日本版編集部
「パイロットは男性、保育士は女性」などといった、性別によって役割を規定する固定観念の解消につなげようと、内閣府男女共同参画局が様々な職業や生活シーンの男女別フリーイラストの配布を始めた。

内閣府男女共同参画局は「身近な資料に使ってもらうことで、草の根的に役割分担意識の解消につながっていければ」と話している。

記事で紹介されているイラストを。女性パイロットと男性保育士です。

ほかの内閣府のイラストは、こちらを参照してください。

確認した限りでは、女性はみなスカートでなくパンツ着用のようですね。けっきょくジェンダーうんぬんということを言い出せば、自然にそうなるということなのでしょう。もちろんこのイラストでは、故意にスカートを排している部分もあるのでしょうが、おそらく意識せずともパンツ系になるのではないか。飛行機関係では、パイロットばかりでなく客室乗務員もパンツ系OKになるみたいですから、正直個人的には残念な気もしますが、物事はそういう風にすすむのであろうと考えます。そしてこれは、日本だけの問題ではありません。イタリアでもそういうところがあるようです。6月20日ですから、まさに配信したての記事です。

教科書の登場人物、性差別では? 出版社が多様性を模索:朝日新聞デジタル

記事は、イタリアの記事を翻訳したものであり、朝日による前説を。

>NPOのスパークニュース(パリ)の呼びかけで、世界13カ国の報道機関15社がジェンダー平等社会の実現に向けた特集「Towards Equality」を展開します。新型コロナウイルスの世界的流行で深刻化する、根強い男女差別や職場、家庭における「男らしさ」「女らしさ」という固定観念――。各国のジェンダー平等の最前線の取り組みに関する記事を世界で同時発信していきます。朝日新聞では紙面とともに、朝日新聞デジタルでも随時、記事を掲載します。今回はイタリアのメディア「コリエレ・デラ・セラ」の記事を掲載します。

> 台所に立つお母さん、仕事に出ているお父さん。だらしないけどとても勇敢な男の子、恥ずかしがり屋できちんとした女の子。天文学者や弁護士、郵便局員、料理人などどんな仕事にも就ける男性。専業主婦や母親、まれに学校の先生や美容師もいる女性――。これらは1950年代を思わせる単なる固定観念だろうか。数年前までイタリアのほとんどの小学校の教科書でこうした表現を見かけることは珍しくなかった。今でも昔ながらの教科書をめくると、まるでタイムスリップしたような気分になる。

おそらく世界中同じようなところがあるのでしょうね。私もいろいろ今後も考えていきたいと思います。bogus-simotukareさんありがとうございます。


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Unknown (アンドリュー・バルトフェルド)
2021-06-29 22:25:39
男性の客室乗務員は欧州系のキャリアだとごく当然になっていますね。
初めて見たのはポーランド航空に乗った時で驚くばかりでしたが、今になって思えば「バイアスがかかりすぎだ」と自己批判の対象であります。
女性パイロットも然りでしょう。うすぼんやりとしていて気づかなかった可能性があります。

日系のキャリアでどうかは月刊エアラインの追いかけになりますが気にすることにします。


過日、都内の某神社で女の子が参拝しているイラストを見ましたが「どうもなあ」という感じでした。
画像検索をされると、ご理解いただけるかなと思います。
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Unknown (破れかぶれ)
2021-06-29 23:50:04
ただ一方で

「就職先での人間関係に悩んで『とにかく結婚して家庭に入りたい』って女性」

も少なからずいるのも事実。

「コンビニで売ってるレディースコミック」(勿論電子書籍でも有料配信あり)

なんかに「よくあるテーマ」。
勿論

「結婚したらしたで『嫁姑或いは舅間の確執(血の繋がりのない身内の介護問題も絡む)』『旦那のリストラに伴いギクシャクしだす(リストラがなくとも手当が減りグチをこぼして旦那がそれにキレたりとかも)』等のトラブルが待ち構えていた」

てのも「よくあるオチ」。
僕が以前取り上げた田島隆行政書士原作の「カバチタレシリーズ」(現在第3シリーズの「カバチ!!!ーカバチタレ3ー」)でもよく取り上げられるテーマです。
(この作品の「作画の東風孝弘」の絵柄がより説得力を増してます)



https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20140903-00038815/

で今野晴貴さんが

「過労死、過労自殺、長時間に苦しむ労働者に、「言葉が適切ではない」という批判をする前に、やるべきことがあるのではないか? と思うからだ。端的にいって、この批判者は「どの立場」から、「何を目的」としてこういうことを言っているのだろう?

こういう「言葉の上での批評」は、社会学や社会思想において痛烈に批判されている(それはしばしば「知識人」の傲慢さの帰結であると捉えられる)。

例えば、「妻」という言葉がある。この言葉は、女性差別的な近代家族制度に深く組み込まれているために、社会学者や人権運動家の多くは、あえて使わない。「パートナー」とか「連れ合い」と言い換えるのが習わしだ。私自身、「妻」とか「家内」という言葉は普段使わない。

だが、こうした「言葉」に専門家がこだわるのは当然としても、一般人社会にとっての優先順位は低くて然るべきだ。非正規雇用で差別され、家庭内でDVを受ける女性にとっては、「言葉」の批評どころではない。もしみんなが「妻」を使わなくなったとしても、セクハラや女性労働者への差別がなくなるわけではない。むしろ「言葉」ばかりが争点になれば、現実の差別構造を軽視することにもつながりかねない。


と言ってました。
今回の場合「言葉」じゃなく「イラストの描き方」だけど(上述の今野さんの発言の「言葉」を「イラストの描き方」に置き換えて下さい)

「今野晴貴さんの懸念」

に通ずるものを感じたので書かせてもらいました。
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>アンドリュー・バルドフェルドさん (Bill McCreary)
2021-07-01 17:51:03
日本の航空会社も「パーサー」とかもありますしね。確かいつぞや乗った「ソラシドエア」には、男性の客室乗務員がいたような。資生堂の幹部が、美容部員(資生堂では、ビューティーコンサルタントといいます)も男性を雇用すべき時代なのかもと昔語っているのをテレビで観たことがありますが、その後どうか? あんまり見かけないのですが。
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>破れかぶれさん (Bill McCreary)
2021-07-01 17:54:19
まあ「妻」というのもそういうニュアンスがありますよね。私は、「妻」というのが嫌いなので「奥さん」といっていますが、これも「家内」などと同様あまりよろしくない言葉ですよね。

でもおっしゃるように、まずはいろいろな制度を変えることが必要なわけで、イラストは悪くありませんが、これが目的ではないことは認識しないとだめですよね。
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