ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

長きにわたって読まれている絵本からしてそうなのだから、1970年代のテレビ番組がそうであっても何ら問題ではなかったのだろう

2021-05-07 00:00:00 | 書評ほか書籍関係

先日このような本を地元の図書館で借りてみました。

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

かなり有名な絵本のようですね。初版は1977年です。

それで私が「どうもなあ」と思ったのが、こちら。

女の子が道ですっころんで彼女の下着が丸見えという絵です。それでこれを観て私「あ、なるほどね」と思ったわけです。

前にこんな記事を書きました。

「ウルトラマンレオ」が、来月(8月)CSで再放送される(子役時代の冨永みーなも出演)

この再放送もすでに終了しましたが、題名にもあるように、このドラマでは子役に富永美子(現冨永みーな)が出演しています。それで彼女は、いつもやたら短いスカートをはいていて、下着が丸見えのわけです。これは、ほとんど「お約束」のレベルです。ほかの子役にも、そのようなところがありました。また同時代の児童向けのテレビドラマ(70年代は、主に30分物の子ども向けドラマというのを、やたら各局とも放送していた時代です)でも同じような傾向がありました。

参考までにどれくらいの短さかお見せすると、このレベルです。これは「ウルトラマンレオ」第5話から。吊りスカートなのも、上の絵本と同じですね。

それで個人的には「どうもなあ」と思うのと同時に、テレビ局(「レオ」の場合TBS)の考査や、制作側(「レオ」の場合円谷プロ)のチェックはどうだったのよと思いました。しかし当時広く読まれたであろう絵本がそうなのだから、テレビ局や富永美子の母親が「こんなの人権侵害だ」なんていう時代でもなかったのでしょうね、きっと。当時はたぶん親もふくめて「かわいい」くらいのものでしかなかったのでしょう。

で、こういうことはこの件に限りませんが、最近つくづく思うことが、世の中過去OKだったことが現在あるいは将来OKであるわけではないし、過去NGだったことが今、あるいは今後NGであるということもないということです。「昔は、職場のセクシャルハラスメントなんて完全に不問だった」とか「昔は、女房(夫?)子どもを殴ってもDVなんて言われなかった」なんてことは、それこそ枚挙にいとまがないでしょう。

前にどっかの男性が、子ども(たぶん小学生だかそれ未満の年齢)の下着を盗撮しようとして警察に突き出されたなんて記事を読んだことがありますが(特にURLとかは記録しませんでしたが、そういった記事はちょくちょく報道されているのでしょう)、捕まった人物は、昔はそんなことなんでもなかったと知ったら、どういう反応をするのか。あるいは知っているから大丈夫と思っていたのか。いずれにせよこれもひどいものです。現在では、たぶん上の写真のようなシーンも、CS放送などで出てくるお断りのテロップ(大要「製作者の意図を尊重してオリジナルで放送する」とか)の一部なのでしょう。


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