ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

オリンピックに出られないことを「親不孝」と語っていたら、人生さすがに救われない

2012-07-15 07:06:02 | スポーツ
以前の記事の続きです。

山本聖子が、アテネオリンピックの女子レスリング代表になれなかった際の記者会見で、彼女が大要次のようなことを語っていたのが印象に残りました。

「オリンピックに出られなくて・・・ほんと親不孝な娘だと思います」

彼女の親への想いはわからんでもないですが、でもオリンピックに出られなかったことを「親不孝」とまで語っていたら、さすがに人生救われないでしょう。

人生をオリンピックに賭けるというのも、行き過ぎは困りますね。ていうか、親のためにオリンピックに出るというものでもないんじゃない、って思うんですけど。正直、本来だったらこれは親の方で「そんなことを言うな」と怒るべきじゃないのって気がしますが、このへんどうだったのかな。

山本聖子があえてほとんど見込みがない挑戦(と書いて、とくに問題はないでしょう)をしたのも、やっぱり親の有形無形の圧力があったんだろうなとかつまらんことを考えます。チャレンジはぜんぜん構わんし、おおいに結構だと思いますが、彼女の場合やっぱり「父親」なんでしょうね。それは仕方ないことなんでしょうが、オリンピックを目指すのなら、あくまで自分のために目指してほしいよね。実力が高くて軽々代表になるような人ならまだいいけど、山本聖子のようにはじめから見込みが非常に苦しい人が「親のために」オリンピックを目指すっていうのはやっぱり痛いなと思います。

そういえば彼女の兄貴も、オリンピックに挑戦して腕を脱臼したことがありましたっけ。彼も、やはり「親のために・・・」という想いが強かったんだと思います。かなり結末は残酷でしたが。

下が、そのときの模様。

山本"KID"徳郁 2007全日本レスリング選手権天皇杯2回戦


詳しいことは知りませんが、たぶんこの敗北はプライドズタズタだったでしょうね、本人も父親も。

それはともかく、ぜんぜんあなたは親不孝な娘じゃないよ、なんて私が言ったところで何の足しにもなりませんが、なーんかね、どうもね。

同じ日の追記:ユースケさんからのご指摘で、「不幸」を「不孝」に訂正しました。
コメント (12)
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