拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

文才のある、見る目のない人々

2010-07-29 15:15:23 | インポート
今日、「悪魔くん」の初回放送でした。原作者のご家族その他大喜びでした。と言っても、ゲゲゲの女房の中での話ですが。私、この番組、小さいとき見てまして、主題歌歌えます。でも、その背後に、こんな苦労の歴史(貸本漫画として出た「悪魔くん」が売れなくて、5冊の予定が3冊で打ち切り等々)があったとは当時知る由もありませんでした。まさに、大逆転劇(景気で表現すればV字回復)だったのですね。前にも記事にしましたが、ほんとに、物の真価はなかなか世に認められません。「名曲悪口辞典」というのを買ったのですが(名曲について、発表当時の辛辣な批評を集めた本)、すごいです。ヴェルディのリゴレットを、後世に残る作品ではない、などと評価した批評家もいたそうです。こうした批評家、単に物を見る目がないのならまだ害は少ないのですが、なまじっか文才があるもんだから、余計に始末が悪い。自分が理解できない、自分に合わないものがもてはやされるのが気に入らない、だから、その悪口を書くのですが、それが面白い文章なもんだから広まっちゃうんですね。

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