拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

マルゲリータ

2024-07-14 08:12:48 | グルメ

35年間私の心の拠り所であり続ける五文字のイタリアンはつい最近またメニューを変えた。今回のメニュー変更はピザにも及んでいる。実は、変更前のピザのメニューには謎があった。以下は、その話である。ここのモツァレラ系のピザにはマルゲリータピザとモツァレラピザの二種類があり、マルゲリータピザには「イタリア直輸入のバッファローモツァレラを使用しています」、モツァレラピザには「マルゲリータピザの3倍のバッファローモツァレラを使ってます」との説明があった。それぞれ「Wチーズ」のオプションがあったからモツァレラ系ピザには2×2=4種類があったわけである。「Wチーズ」を文字通りチーズ量2倍と考えて4種類をチーズの量を基準に昇順で並べると次の通りであった。
①マルゲリータピザ チーズ量1 税込み400円
②同(Wチーズ)チーズ量1×2=2 税込み500円
③モツァレラピザ チーズ量1×3=3 税込み500円
④同(Wチーズ)チーズ量3×2=6 税込み600円
疑問は②と③の関係である。チーズ量は③の方が②より多い。だが、値段は同じである。これはどうしたことか。私はこのことを寝ないで考えた。ひらめいた!マルゲリータピザの具はモツァレラチーズとバジルの葉っぱである。③と④は「モツァレラピザ」であって「マルゲリータピザ」ではない。ってことはバジルの有無の違いか。①②にはバジルが乗っていて、③④にはバジルが乗っていないということか。そうに違いない!そこで、メニュー変更前に最後に食したモツァレラピザ(Wチーズ)の写真を見る。

緑色がちらほらあるだけで、残雪の程でもない。ほらみたまえ。これに対し、きっとマルゲリータピザは葉っぱの形をとどめたものがどっと乗っているに違いない……昔のメニューの写真を見た……違った。残雪はすべて消えて真っ白けっけであった。捜査は振り出しに戻った。

この疑問の解決を見る前にメニューが変わり、モツァレラ系は、バッファローモツァレラのマルゲリータピザ一択となった。変更前の「マルゲリータピザ」と「モツァレラピザ」が合併したカタチである。「Wチーズ」もなくなったから4種類は1種類に統合された。となれば「チーズ量の違い」もなくなり、疑問は疑問でなくなった。「容疑者死亡による捜査終了」である。因みに、そのお値段は400円。かつての4種類のうちの一番安価な価格に統一したカタチである。高い方に統一するよりも、お財布的にはありがたい。

因んだ話その1。マルゲリータピザは、イタリア国旗の三色である緑(バジル)、白(モツァレラチーズ)、赤(トマトソース)を模したもので、イタリアのマルゲリータ王女のお気に召したことからその命名となったという噂である。三色旗を模したのなら緑の部分はそれ相応の面積が必要である。

その2。そのバジルなのだが、私が自分でマルゲリータピザを作るときは投入時期について悩む。始めからチーズの上に乗せて焼くと焦げて真っ黒けっけになる(イタリアの国旗にならない)。ってことは、焼き上がる直前にいったん窯(ウチの場合はアラジンのトースター)から出してバジルを乗せてまだ窯に戻すのだろうか。いっそのこと、焼き上がってから生の葉っぱを乗せるのだろうか。なお、バジルは以前ベランダのプランターで育ててわんさか収獲したヤツがまだたくさん冷凍庫にある(色は干からびてもはや真っ青とはいえないが)。

その3。「残雪」と言えば、富士山はこの夏の時期、頂上附近の雪も消えて真っ青である。子どもの頃、山梨側からバスで五合目に行ったとき、麓が雲に覆われた富士山の青い頂上附近がどかんと空中に浮かんでいてたまげた想い出がある。

その4。五文字のイタリアンのメニュー変更によりビーフステーキ(リブステーキ)もなくなった。ボトルワインを除けば、多分、ここで一番高価だった(税込み1000円)。私が最後に食したのは昨年の11月であった。

実は、店舗によってはもっと前からこのメニューが消えていたらしい。ググってみるとこの「事件」が随分前から報告されていた。ステーキ1000円は中途半端な価格である、もっと安く済ませるか(ウチの近所のスーパーで肉を買えば半額で済む)、又は、もっと金を払え(他の店に行け)、ということだろうか。



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