拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

あけましておめでとうございます

2013-01-01 13:44:31 | インポート
今年が、皆様と私にとってよい年になればいいなーと心より祈ってます。さて、全九(第九の間違いではない)の話。総じてとーってもよかった。どの曲が終わった後だったかな、コバケンが客席を向いて、私にも一言言わせて下さいって言って「マロオケはほんとにすごい。指揮台に上がると震えがくる」と言った。この言葉がすべてを言い表してる(N響のコンマスの方、マロさん、って呼ばれてるんですね。寄せ集めオケをこの方が仕切ってた。それからコバケンさんは本当に声楽家はだし。マイクなしで声が響き渡ってた。だから、指揮中のうなりもよーっく聞こえた。ちなみに、指揮姿、膝を折って前屈みで、小澤征爾さんはたまた吉田沙保里選手のよう。)。始まってから1時間くらいたった頃は、会場全体がまだぬるい感じで(午後2時、第2番の第2楽章、ニ長調……と言いたいところですが、この楽章だけはイ長調。鳴り響くは天上の音楽。チケット完売なのに空席が見える客席に眠りの精が粉をまいたよう)、熱くなってきたのは午後5時半くらいの第5から。音が急に引き締まった感じ。客席もうまって(中入り後かっ)。ノダメでメジャーになった7番のエンディングで最高潮に達する(大体、ここは盛り上がる)。この時点で、時刻は午後9時頃(35キロ地点を無事通過)。勢いは8番にも続いて。問題は第九。途中、解説に出てきた某作曲家さんが「今日の目玉はマーラー版の第九。いいか悪いかは自分で聴いて判断しろ」と微妙な発言。この方が、以前、ご自分で「私にとっての三大テナー」と持ち上げた某ヘルデン・テナーのリサイタルでも前座で出てこられて、「リハはすごかった。本番は分からない」と微妙な発言をされて、で、大コケしたことが思い出されます。ご自身が作曲されたオペラのことにも触れられて。1か月後に初演を迎えるっていうのに指揮者とテナーが喧嘩して、心配でお正月なのにお酒を召し上がれないそうです。さて、マーラー版、編成がすごい。管は倍。なんと原曲にはないチューバを入れてる。弦も増量。音も変えてる。さあ、どうだっ?弦は増量前の方が迫力があった。数いりゃいいってもんじゃないんだな。倍管がトゥッティで吹くと吹奏楽の響き。ピッコロ二本は星条旗かっ?なんと言ってもチューバ。黒船はたった4杯で幕府を吹っ飛ばしましたが、チューバは1本でオケ全部を吹っ飛ばした(私の個人的感想=いらない)。声楽のソリストは、全体小粒。ソプラノの最後のFisは例によって低い(あーあ)。で、通しで聴き終わって、とにかくベートーヴェンはすごいということを再確認した(それとマーラー版の第九を聴いたという話の種をゲットした)一日でした。

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