拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ドンナ・ジョヴァンナが男をたぶらかす物語

2018-03-28 08:19:45 | 音楽
なんでも食う雑食性といえば(前回の記事)、意味こそ違えどドン・ジョヴァンニはまさにそう。その守備範囲は相当に広い。従者レポレロの「カタログの唄」によればお相手の身分、容姿、年齢は問わないそうだ。だが、それは大昔、まだ男が男であった時代の話。草食化した現代の男からは思いもつかない。因みに、女性の肉食化は異性関係のみならず実際の食についてもいえるそうで、焼肉の好きな女性の数は男性を上回るという。そうだ!素晴らしいことを思いついた!「ドン・ジョヴァンニ」を名うてのプレイガール・ドンナ・ジョヴァンナの物語にしたらどうだ!?性別もすべて入れ替える。こっちの方がよっぽど現代に相応しいのではないか?すると、従者はレポレラ(女)。ドンナ・ジョヴァンナに捨てられた元夫でドンナ・ジョヴァンナを追いかける男はドン・エルヴィーロ。婚約中の村のカップルはツェリーノ(男)とマゼッタ(女)。そして、ドンナ・ジョヴァンナに夜這いをかけられたのはドン・ア……ア……さて、困った。「アンナ」に相当する男名がみつからない。この際、ドン安男にしよう(ドン小西って人はいる)。そして、ドン安男のフィアンセで格好いいことばかり言ってるが本当はドン安男といたすことばかり考えてるのはドンナ・オッターヴィア。騎士長は騎士長(ただし性別は女)。役者はそろった。音符は多少変えなければいけない。例えば、騎士長が「ドーンジョヴァーーーーンニ」と言って晩餐の席に来るシーンの「ドーンジョ」は「ドンナジョ」に直そう(音符を細分化して一個増やす)。待てよ、困ったシーンがある。ツェリーノがマゼッタの手を「qui」(ここ)と言って自分の体に導くシーン、どこを触らせればいいのだろう?

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