拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

私って、下ネタが嫌いなのかもしれない

2023-04-20 08:01:15 | 音楽

日の出とともに目覚めるから最近朝が早い。今朝、「朝飯前」にしたことは、FMで「古楽の楽しみ」を聴き、昨日作った楽譜の校正をし、食器を洗い、猫にご飯をやり、猫トイレを掃除し、ベランダのプランターに水を遣ったこと等。それから自分の朝食の準備をして朝食。今朝は肉野菜うどんであった。私は、栄養は朝にとり、昼はカロリーを補う程度、夕食は娯楽である。

さて。カザルスが来日したのは1961年。私は幼児だったから生演奏を聴けたわけがない。幼児から体だけは大人に成長した私は、世界中の演奏家の生演奏を聴くようになっていたが、その中には高名なチェリストも何人かいた。そのお一人のことである。相当なビッグネームであらせられたが正直あまりピンと来なかった。しかも、悪い日本人の友達から放送禁止用語を教えられた当該チェリストが銀座の街中でその言葉を連呼したって話を音楽雑誌で読んでからは、その方の名を聞くたびに(超高潔な人格者として語られる)、そのことを思い出して、微妙に感慨にふけるのである。私って、下ネタが嫌いなのかもしれない。

そういう余計なことをする日本人はえてしているもの。フライブルクのドイツ語学校にいた某日本人(偶然、私の高校の後輩であった)が、やはりそういう言葉を外国人に教えたため、寮の中はその言葉であふれかえった。私はとっても恥ずかしかった。私って、下ネタが嫌いなのかもしれない(パート2)。

某チェリストの話をしたので、名前を伏せるつながりで某音楽家(故人)の話である。この方は、平和主義者で知られ、今でもその高潔な人格が語られる。その通りなのだろうが、一つひっかることがある。この方が大昔所属されていたグループのコンサートで、氏を含めたメンバー全員がナチスの制服を着て舞台に現れたことである。極右を除き、たいがいのドイツ人が見たら気を悪くするいでたちである。私も、ファンだっただけに、残念な気がした。いったい平和主義者の氏がこうしたコスプレをしたのはなぜだろうか。若気の至り?歴史を風化させないためあえて着た?たしかに、いまでも、ヒトラーを描いた映画がとぎれずに公開されている。そういうことであろうか。

因みに、ヒトラーの著書「わが闘争」は長らく発禁であった。「発禁」とは思い切ったもの。下手をすると、国家権力による表現の自由の侵害になりかねない。よっぽど戦後のドイツ人にとって、ナチスは負の遺産なんだろうなぁ、と思ってたら、少し話が違っていた。同書の著作権は州政府が所有しており、その著作権に基づいて、印刷を禁じていた、ということなのだ。だから、著作権が切れた今、出版は可能らしい。

もう一つ因みに、上の方で書いた放送禁止用語は、放映禁止用語ではない。ある映画で木村佳乃が「堂々と」「明るく」連呼し、それを中井貴一が絶賛していた。なんて映画だったっけ……

 


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