だから全て同じ意見ということはないんだから。趣味の音楽にも言えて。おたくのご趣味は?音楽(おっ!)で、ジャンルは?クラシック(まだまだ。)。好きな演奏家は?カラヤン!ここで、多くのクラシック・ファンは松下奈緒になります(ゲゲゲ)。わが国でなんでこんなにアンチ・カラヤンが多いか。これは評論家のUさん(この方に似た名前の芥川賞作家で官能小説の大家になった方がいる。)の功績が大かと。この方、数十年にわたってカラヤンの悪口を言い続けてきました。私も子供のころ洗脳された口。初めて小遣いで買ったカール・ベーム=ウィーン・シンフォニカの第九で解説を書かれたのがこの方で。カラヤンの悪口ばっかし。すごかったですよ。カラヤンの演奏は角がなくて綺麗だけど人間も口の巧い人にいい人はいない(からカラヤンの音楽もダメ)。そこへいくとベームはごつごつしてるけど・・て感じ。たしかにベームの第九の録音、うちに4種類あるけど、どれもこれもテンポが合ってない。だから、いいの?ふーん(洗脳された幼き私は名演だと思ってた。)。カラヤンが最後に来日した時、Uさんは1日目の悲愴を聴きに行かれて、ブーイングをして椅子をけとばすべき演奏だったと雑誌に書いてた(一貫してます。)。2日目は展覧会の絵とベートーヴェンの4番で、おたくたちは展覧会の絵の出だしでトランペットがはずしたと大騒ぎをせて、で、3日目、私、なんとサントリー・ホールで生で聴いた。モーツァルトの39番とブラームスの1番。で、私にかけられた数十年にわたる洗脳が溶けたのはこの時。ず、ず、ず、ずごずぎ!いっぺんでカラヤン=ベルリン・フィルのファンになって。で、この演奏がCDになった時もUさんは、信念を曲げません。モーツァルトは、いくらなんでも輝かしすぎる(こういう悪口もあるんだ)、ブラームスは空虚だと。ちなみに、一流の演奏家はカラヤン好きが多い。チェリビダッケがカラヤンの悪口書いたらカルロス・クライバーが匿名で反論してた。
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