拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ガール/江戸の長屋の夜の音/Stauとstay

2020-11-20 08:07:47 | 音楽
誰か私の話を聞きたい人いる?昔、私のところに泊りに来た女の話なんだけど……いないっ。お前のそんな話なんか聞きたくない。あ、そう。ここで終われば今日のブログは短くてすむ。読むのが楽である。だが、これがジョン・レノンの話となると続きが聞きたくなるだろう。そう、これはビートルズの「ガール」で、ジョンの曲である。イントロなしでいきなりジョンの「Is there anybody going to listen to my story,all about the girl who came to stay?」で始まる。この「stay」を「泊まる」と訳したんだが、一泊だけって話ではなく、同棲のイメージだろう。同棲と言えば……ここから若干成人向けである。いちいちこう断るのは苦い経験があるからである。以前「Samen」について書いたら、それまで熱烈な読者でいてくれた某嬢の相当な顰蹙を買うことになった。私は私で、純粋にドイツ語の議論をしたかったのに、飲み屋のおやじの下ネタと同列に扱われたのが極めて不本意だった。よーし、だったら、もうそういう話は聞かせてやるものか、と思って裏ブログを作って、そっち系はそちらに書くこととし、話の分かりそうな数人のお姉様だけにアドレスを教えた。5年以上前のことである。すると、表ブログ(当ブログ)より面白いと大好評。必至にサイトを探すお友達もいた。だが、同時に二つのブログを書き続けるのは大変(同時期に二つの通唱会を主催するのも大変)。表に集中することとにし、成人向けのときは、その旨のお断りを入れることとした。因みに、その裏ブログはもうない。運営会社がブログサービスを中止したとき移行の手続をとらなかったから、もはや影も形もない。ということで、同棲の話である。「巨人の星」の星飛雄馬の実家は長屋である。長屋は一棟の建物を複数に区切って数世帯が暮らしている場所である。すると、テラスハウスやマンションだって、言ってみれば長屋である。だが、長屋というと、建て付けが悪いイメージがあり、隣の声は丸聞こえだろう。こないだ式根島で泊まった民宿が長屋風で、やはり隣の音が丸聞こえだった。ああいう所だと、かりにガールと同宿だったとしても営みは憚られただろう。さあ、ここからである。江戸の街で町人の同棲場所は長屋。当時は、テレビもない。暗くなってすることと言えば「営み」くらい。実際、当時は子だくさんだった。だが、隣の音は丸聞こえ。声を出さないように、例えば、てぬぐいをかみしめながら、と言っても限界があるだろう。ってことは、江戸の街の夜はある種の声で満ちあふれていたのではないか。現代の都会の朝がカラスの声で満ちあふれているように。365日、町中がそういう状況であれば、「夜はみんなそういうもの」ということで、人は慣れてしまうだろう。これが今朝、カラスの声を聞きながら私が思いついた仮説である。私は大真面目である(いつも真面目である)。どこぞの偉い先生で、江戸の町人文化を研究された方でそういうことをおっしゃってる方がいないものだろうか。「営み」と言えば、ドイツ語学校で授業中に「Stau」(渋滞)と題された映画を見せられた。渋滞で動けなくなった車が揺れている。中で営んでいるのである。ふと思った。ドイツ語の「Stau」と英語の「stay」は似ている。意味も共通する。ってことは語源は同じ?

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