拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

降下するエクスタシー

2015-06-25 17:49:00 | 音楽
そのイァーゴ(ヤゴではない。因みに「空の大怪獣ラドン」に出てくる虫のおばけはヤゴである。)の歌、私の脳裏にはティト・ゴッビの歌で染みついている。オテロと二人きりの場面、イァーゴは、カッシオが寝言でこんなことを言ってたとオテロにちくる。その寝言がこれ(実はイァーゴの作り話。なお、デズデモナはオテロの妻):"Desdemona soave!(優しいデズデモナ!) Il nostro amor s'asconda.(僕たちの愛は隠しておこうね)Cauti vegliamo!(用心しようね) L'estasi del ciel tutto m'innonda.(天上のエクスタシーが総身を満たす)"うぐ~、最後のところ(L'estasi(エクスタシー)……)の色っぽいこと。しかもこれに付けられた音! レー……から半音ずつ下がってくる(写真の楽譜の4小節目の途中から)。これが、若い頃「ブンタカタッタ」ってなアリアを書いてた人と同じヴェルディか?(いや、ブンタカタッタは、それはそれでいいんだけど)下降するエクスタシー、そういえば、バラの騎士の前奏曲は、エクスタシー(こっちのエクスタシーは、もちっと直接的)の直後、やはり半音で下降したっけ。因みに、ゴッビは、「デズデーモナ、ソアヴェ」以下、超へろへろ声で歌う(もちろんわざと)。私、某会のソロ・コーナーでゴッビを真似して超へろへろで歌った(わざとじゃなくても超へろへろ!えへん!)。歴史的(この会の)に受けなかった。

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